since 14/DEC/96
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5月
31日
(mon)
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購入後の具体的な使用方法がそれほど考えつかないというのに、「CD-R欲しい熱」が冷める気配が無いので、諦めてソフトバンクから出てる「CD-R PERFECT BOOK」を買ってきました。基礎知識からドライブやメディアの選び方、実際のCD-Rの焼き方、失敗したら燃えないゴミにという捨て方まで説明されていて、ド素人の僕を獲物にしようと舌なめずりして待ち受けていたような本です。ただ、僕は本も雑誌も頭から読む癖があるので、「CDの大きさはベートーベンの第九が入るように決められた」などというCD-R活用とは無関係、しかも知ってる話まで熟読してしまい、なかなか先へと進めません。とりあえずDVD-RAMの誘惑は断ち切ったのですが(というかこの本に断ち切られた)、書き込み8倍速でも大丈夫かなぁとか、SCSI使ってるのにいまだにターミネータの設定が怪しいなぁとか、不安も少々。でも購入を断念する決定的な要素も見つからないし、この不安と期待が入り交じった気分も捨て難いという極めて曖昧でダメ感の強い理由もあるんで、近日中に購入してしまいそうです。でも秋葉原に行ってる暇ないんですな、これが。
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o u t d e x更新、「COMIC」に3冊、「LINK 2」にcut outを追加しました。
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5月
30日
(sun)
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渋谷のブックファーストでとり・みき先生のサイン会。このイベントがあるとは知らずに、「遠くへいきたい」の3巻を別の店で買ってしまったんですが、それは人にやることにして、もう1冊買いましたとも。渋谷という場所のせいか、連載誌が「TV Bros」であるせいか、洒落た女の子もわりと並んでました。とり先生は、頭の中で奇想の数々が渦巻いているとは思えぬほど、いつも穏やかなムードの方です。その後U-ROさんとお茶。
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テルさんが上京してくるというので、モエさんと3人で新宿で飲み。何が食べたいという問いに迷わず「肉!」と答えたテルさんは、「うまいですよ、これ!」とか言いながら本当においしそうに食べるんで、おごる側の僕らも「もっとお食べ」「好きなものを頼んでいいんだよ」と子供を見守る親のような口調になってしまいます。でもその我が子に、「ムネカタさんの日記は読んでます、いや、読んでました」と言われ、チャーハンは人知れず涙味に。最近突然のブレイクを果たしたモエさんは、毎日秋葉原に通う猛者だけあって、テルさんを待ってる間にデジカメ機種を即決して購入。僕は横でオロオロしてました。チャキチャキしてて気持ちいい人です。そして3人でここぞとばかりにネット話。テルさんもモエさんも75年生まれで、今ネット上で勢いがあるのは75年生まれの人たちだという説は説得力があるかもしれないと思いました。
リクルートスーツ姿のテルさんをマンガ喫茶に送り届けて、モエさんと僕は帰ったのですが、あの後テルさんは泊めてもらうはずのお友達と連絡が取れたんでしょうか。
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5月
29日
(sat)
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大学に入ってフリッパーズ・ギターのコピーバンドを結成したという、キュートな青春小僧・憂過子さんが遊びに来ました。僕がリアルタイムで「ヘッド博士の世界塔」を聴いた20歳の時、彼女は小学生だったという事実に愕然とするなという方が無理。「『ドルフィン・ソング』のイントロはビーチ・ボーイズの『GOD ONLY KNOWS』をサンプリングしてるんだよ」とか、僕らの世代なら誰でも知ってるようなことを講釈してしまう自分が嫌です。「ヘッド博士」初回特典盤の立体写真とか、「よいこの歌謡曲」最終号とかを見ながら考えたバンド名のうち、最終候補は以下の3つ。
・おしゃれカメラ (高地に振る激しい雨を写したイギリスのカメラは、その後日本で3度連呼されたから)
・イルカジュース (スコットランドから届いたポストカードには、オレンジジュースの中を2匹のイルカが泳いでいたから)
・福田和也プリンズ (憂過子さんの通うsfcにプルプルと棲息しているから)
Young, Alive, in Loveな日々はたぶん曲がりくねったチューブだろうけど、素敵なスライドがたくさん残るといいね。「カメラトーク」の6曲目のタイトルは、たぶんその通りだから。
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5月
28日
(fri)
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渋谷クアトロで、ダリエこと濱田理恵さんのライヴ。歌うべき必然性があるからこそ湧き上がってくるような歌の数々が、硬軟緩急めまぐるしく変化する演奏とともに歌い上げられました。その彼女を前回同様にサポートしていたのは、武川雅寛・西村哲也・大田譲・夏秋冬春という猛者たち。とにかくテンションが高くて、特にインプロヴィゼーションの部分では、ステージ上の緊張感が客席にまで伝わってくるほどでした。歌の世界を現出させるための葛藤に満ちたその緊張感は、やはり濱田理恵というミュージシャンの最大の魅力。歌という表現、音楽という表現の強さを実感させられるステージというのは、そう多くはないはずです。
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5月
27日
(thu)
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僕はサウンドに色彩感を求めてしまうんで、ギター・ベース・ドラムという3ピース編成のバンドにはあまり興味を持たない傾向があるんですが、くるりの「さよならストレンジャー」は珍しい例外。シングルにもなった「東京」は、歌詞自体は何の変哲も無い言葉が並んでいるのに、演奏されたとたん、情感を「込める」というより「叩きつける」という感じの弾け方をします。彼らのキャラクターや曲のタイトルだけ見ると、どこかフォークっぽい雰囲気がありますが、サウンドはそんな予想を大幅に裏切る湿気の無さと騒々しさ。畳敷きのアパートでアメリカのオルタナの洗礼を受けたような世界です。今までは有能なんだか凡庸なんだかよく分からなかったプロデューサー・佐久間正英ですが、ここではうまく荒々しさを引き出してました。そして、やかましく疾走感する「オールドタイマー」に「菜の花の香りいっぱい吸い込んで」なんて叙情的な歌詞をのせる岸田繁のセンスに惹かれてしまうのですよ。
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5月
26日
(wed)
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警察庁がMP3の摘発強化という記事がいきなり朝刊トップ記事ですよ。しかもあの朝日の。なんでも、違法ファイルを発見した場合は著作権者が告訴するようにJASRACにも促すそうで、各都道府県警にも摘発強化を呼びかけるそうです。MP3のやり取りってのは、その違法性とは裏腹にかなり敷居が低いんで、これまでも危機感はあったものの、今回の動きの厳しさには驚かされたMP3サイト運営者も多いんじゃないでしょうか。
しかも、さっそく札幌の18歳の会社員を家宅捜索だってんですから、生け贄の準備が早いですねぇ。MP3サイトの多くは、無料ホームページに偽名と転送メールアドレス(あるいはブラウザメールのアドレス)で申し込み、ページを削除された場合も転送URLで来られるようにするのが一般的だと思われますが、この会社員の場合は国内の普通のプロバイダーに開設してたんでしょうか。もしも海外に置かれていたサイトをIPアドレスなどから追いかけたのだとしたら、えらい騒ぎになりそうな気がします。
こうなると他の違法なブツのやり取りみたいに、会員制にして地下に潜るのかとも考えたのですが、MP3の場合はちょっと先が読めません。ソフトの違法コピーのように高額な商品を扱うわけでもなく、幼児ポルノのように希少価値があるわけでもなく、ほとんどはCD屋で1000円出せば普通に買える音楽が対象なのですから。でも最近は、懐かしいヒット曲やマニアックなミュージシャンを取り上げるサイトも増えてきたのに…なんて惜しんでませんよ、僕は!(脅えたきった目で)
札幌の会社員の場合は著作権法違反で家宅捜索されたそうですが、ならば著作権保護期間を過ぎた作品のMP3なら問題はないんでしょうか。いや、この日記の更新がある日突然止まることを余儀なくされても困るんで、試しはしないですけどね。
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5月
25日
(tue)
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広末涼子のライヴを収録した、総時間が約130分に及ぶビデオとCDのセット「RH DEBUT TOUR 1999」で重要なのは、やはりビデオの方です。CDで生歌だけを聴くのはキツいという問題もありますが、やや中途半端に編集されたビデオにおけるライヴ前後の彼女の言動は、予想以上に「広末らしい」ものなのです。
改めて感じたのは、彼女が非常に強い自我の持ち主であるということ。そういう人間なら誰の周囲にもいるもの(あるいは本人がそう)ですが、彼女が一線を画しているのは、そういう人間が自分の限界に直面して往々にして味わう挫折の影をほとんど感じさせない点です。恐らく彼女は、全国の数え切れないほどの少女たちが夢見ているような存在に自分がなっていることも、よく理解しているのでしょう。ライヴで客席から観ていた時にはわかりませんでしたが、こうしてビデオで観ると、歌っている時もいちいち表情をキメています。微妙な揺れを感じさせながらも、彼女は広末涼子としてのキャラクターの感性度をさらに上げていました。最近は広末バッシングが激しくなる一方ですが、その是非は別として、彼女の言動あるいはキャラクターが際立って見えるのは事実であるように思われます。
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5月
24日
(mon)
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とり・みき「遠くへいきたい」Volume 3、遠藤浩輝「EDEN」3巻、園山二美「続蠢動」購入。
「遠くへいきたい」は、相変わらず日常の些細な出来事が宇宙と地続きになってしまうような、時空を飛び越える奇想のオンパレード。マンガにおける符号を逆手に取り、対象をマンガ表現の中で最大限にひっくり返し、脱線させています。
「EDEN」の3巻はひたすらに戦闘、遠藤浩輝の絵柄と線は殺し合いによく似合います。物言わぬ醒めた目に多くを語らせているのもさすが。徹底して無慈悲な描き方は、戦闘が迎えるクライマックスとその後の絶望感を深いものにします。ロボットのケルビムの以下の言葉が思い起こさせたのは、この作品のテーマが人間の原罪であったことでした。
戦争ではあらゆる事が正当化されます/正しいか間違っているかは問題ではなくなります
そういえばガイドライン法案が成立しましたな。そしてこのまま盗聴法案成立、サマーターム制導入と突き進んで、我々は社会に関して発言・行動しようとすればするほど学習性無気力状態に陥り、口を開くのもためらわれるようになるんでしょう。ああ、俺に青臭いことを言わせんとするこの衝動よ!
「続蠢動」には、描こうと思えばいくらでも安定した作品を描けるだろうに、あえて前衛的なほどの作品を描かずにいられない業の深さが渦巻いています。テーマや構成など、どこかに必ず工夫の跡があり、「青春」に至っては、詰め込まれたネタが有機的に生かされているか判断しづらいほどです。救われぬ自意識を描く「伝染」、描線の異様な太さが物語に凄味を与える「歌う男 電車と女」、何の解決も訪れない「1/4」、終盤の見開きが鮮やかな「怠惰気楽」。そんな「続蠢動」を読み進みながら、僕は微かな嫌悪を感じたのですが、それは誤魔化さずに言えば、園山二美が表現する上での葛藤が疲労感とともに伝わってきたからです。でも、そんなものは自分の不器用さを自覚しているがゆえの近親憎悪に過ぎません。あとがきの「飛んで跳ねて くるくる回って/んでもって机の角に/膝ぶつけたりなんかして」という部分は最高だし、彼女がやむにやまれぬ葛藤をして机の角に膝をぶつけ続ける限り、時にそのノイズに顔をしかめながらも僕は読んでしまうのでしょう。
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5月
23日
(sun)
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突発性の「CD-Rが欲しい熱」に激しく冒され、その勢いたるやCD-R関係のページを片っ端から見てしまうほどです。うちの230MBまでしか使えないMOと違い650MBも詰め込めて、しかも相手のパソコンにCD-ROMドライヴさえあれば(普通ありますな)データのやり取りも簡単。実はDVD-RAMっていうのも考えたんですが、あまり情報も知らないし、他の人とのやり取りもできなさそうだしで見送りました。ただ、CD-R関係のページや本を見るとやはり焼くのに失敗はあるみたいなんで、ハードに詳しいとは言えない僕は急に不安に。そもそもこの激しい衝動は、自分の中の負のエネルギーみたいなものを消費行動に置き換えてるだけの逃避なんじゃないかって気がしてきて、しばらく頭を冷やすことに決定しました。PLEXTORにいい機種があったんだけど、それも実売価格で6万弱はしますしね。
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o u t d e x更新、「BOOK」に3冊と、「LINK 2」にWestRiver Visual Stationを追加しました。書き忘れましたが18日にも更新していて、「COMIC」にマンガ雑誌を4冊追加してます。
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5月
22日
(sat)
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かなもさんからもらったグランドファーザーズとパラダイス・ガラージのビデオを立て続けに見て、その後さらに岩井俊二監督「四月物語」を観ました。「四月物語」を観たのは、なかつがわさんの日記の影響。パラガは延々弾き語りをしていたかと思うと、最後になってドラムとターンテーブルが加わって3人で大暴れ。この何の説明も無い突然の展開が素晴らしいです。岩井俊二は、瞬間ごとの空気の切り取り方がうまくて、しかもやたらと人の心の琴線に触れてきやがります。松たか子が北海道出身の大学新入生にはとても見えない点を除けば、徹頭徹尾キャッチーな作品でした。
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5月
21日
(fri)
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かつてエヴァに夢中になった人々がどれほどの割合で買うのか気になるところですが、月刊エース7月号増刊として「新世紀エヴァンゲリオン総集編」が発売されました。今月26日発売の「エース」から貞本義行によるマンガ版が再開されるので、その前夜祭みたいなもんでしょうか。これまでの全29話を収録していて、中をくりぬけば拳銃の1丁は簡単に隠せそうな厚さです。
最近はエヴァの同人誌の新刊を読んでも以前ほど楽しめなくなり始めたんですが、それはアル中入院患者がやっと普通に酒を飲めるようになってきたようなものなんでしょう。久しぶりに頭から読み返した貞本エヴァは、乾いていてある面で飄々としている彼独自のカラーに染められてて楽しめます。斜線とトーンがバランスよく使われている絵柄の魅力はもちろん、単に絵が上手いだけじゃなくてマンガを作る能力が高い人なんだと再確認。こっちのシンジは精神的な揺れを抑えようとしてるキャラなんで、アニメ版がドロドロしすぎてて苦手な人もたぶん大丈夫です。
エヴァに熱狂した過去を持つ者として最後まで見届ける覚悟なのですが、この貞本エヴァが完結する頃には僕は何歳になってるんでしょう。どうしているんでしょう。そんなことを考える時点で、オタクとしては老いてしまった証拠なのかもしれません。
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5月
20日
(thu)
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マンガ雑誌におけるグラビアとは一種の呼び水に過ぎませんが、僕にその呼び水をガブガブ一気飲みさせてしまうのが、今週の「ヤングサンデー」でグラビアを飾っている酒井若菜です。今回は彼女にしては写りがイマイチなんですが。
グラビア・アイドルにしてはずいぶん彼女の顔は普通ですが、この場合は普通=可愛くないということではなく、強烈な個性を主張しない控え目な可愛らしさという感じです。そんな彼女は、グラビア・アイドルとして水着を着る旬の時期が過ぎたらどうなるのか? 普通この手のタレントはむやみに明るさを振りまくキャラクターゆえにこうした心配などさせないものですが、彼女の持ついい意味での普通っぽさが、あっという間に過ぎ去る夏のはかなさを想わせるのですよ。
…なんて突っ走ったところで、血生臭い「殺し屋−1−」を読んだら、ダークな気分に突き落とされて我に返りました。
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5月
19日
(wed)
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Ron Sexsmith「whereabouts」
童顔ぽくて内気そうなルックスはお世辞にも冴えた感じではないし、声量があるというより喉の辺りで歌ってるタイプのシンガー。なのに彼の3枚目のアルバムもまた買ってしまったのは、卓越したメロディーメイカーぶりが、そんな彼の雰囲気と融け合って歌の世界を広げているからに他なりません。MITCHELL FROOMとTCHAD BLAKEによるプロデュースは、歌の微妙な不安定さも味にまで昇華しています。オルガンや弦・管楽器の響きは瑞々しく、それでも真中に据えられているのは歌とメロディー。胸に滲みて仕方ないのは、僕が感傷的になってるからじゃないさ。
SALIF KEITA「papa」
アフリカのマリのミュージシャンの新作は、長年所属していたアイランドを離れて、なぜかBLUE NOTE絡みのMETRO BLUEから。こりゃアンビエントなキーボード音で包まれたような穏やかなアルバムかな…と不安混じりに聴いたんですが、頭っから女性ボーカルと掛け合いながら一気に昇りつめるようなテンションの高さでした。かつて傑作「soro」で聴かせたような、樹木の根が絡み合うような強烈なバンド・アンサンブルはここにはなく、ドラムの音が単調なのも物足りないですが、乾いたサウンドの中で勢いを感じさせます。「SADA」は彼が甘いメロディーも得意とすることを思い出させるし、「PAPA」に代表されるように、全体としては踊らせるよりも雄大に歌い上げるアルバム。8分の6拍のスリルがないのが不満でしたが、最後の「TOGETHER」になって複雑なリズムが展開され始めます。なんだよ、全部こんな音を聴かせてくれればいいのに。
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5月
18日
(tue)
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新聞広告を見ても位置付けがよく分からなかった新雑誌「サイゾー」は、どうやら30代の男性を狙った雑誌のようですが、新品の雑誌ですら捻じれて見えるほど変でした。テレビ・証券・菅直人の愛人問題など他の一般誌にも載りそうな記事と、宮台真司×宮崎哲弥の対談・吉本隆明のテレビ評・押井守のエッセイなどが同居していて、しかも総じて企画がヒネてます。マニアな貴殿には、噂の成宮観音嬢が登場してることもお知らせしなければ。アムウェイをおちょくりまくってるのにも笑いました。ひとつのひとつの記事を短くして誌面に詰め込んだり、記事の前にいきなり見開きで写真だけをバーンと載せたりする編集も、むやみな勢いを感じます。次も買うと思いますが、月刊誌とはいえ690円はちょっと高いですなぁ。
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「サイゾー」の表紙が吉野紗香なので思い出したのが、彼女のデビューシングル「ざわめき」。後藤次利のプロデュースによるこの曲は、時間が止まったかのような80年代臭がショッキングです。そういえば、深田恭子のデビューシングル「最後の果実」はハウスの末裔のようなサウンドでした。彼女達が歌ってること自体に価値を置くとしても、あのバックはキツいですよ。
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5月
17日
(mon)
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宮台真司+松沢呉一「ポップ・カルチャー」は、この2人による対談集。といっても宮台×松沢での対談はひとつだけで、あとはそれぞれが毎回ゲストを迎えて、世間一般の文化現象について論じていくものです。特に狭義のサブカルにこだわっているわけではないものの、中森明夫・岡田斗司夫・米沢嘉博・鶴見済など、そっち系の大物もたくさん登場するのは、連載紙が大メジャーである毎日新聞だったゆえのお約束でしょうか。
各回はほんの6ページずつなので、かなり食い足りないものがあり、どちらかというとカタログ的に楽しむのが正解でしょう。通読すると見えてくるのは、低成長で息詰まった消費社会、状況と格闘することよりも現実的な選択肢で上昇を狙う人々、メガヒットとマイナーとに二極分化する文化状況。対談の中では、堀井憲一郎×宮台による「『朋ちゃん』現象」が興味深く、自然体で男に依存して社会的に上昇しようとする華原朋美は、フェミニストにとって厄介な存在だという指摘が「言われてみれば」って感じで面白かったです。(ところで、その『上昇』の終わりを迎えた彼女、復帰会見でえらく太ってたね。)
宮台×松沢による唯一の対談は、ラストの「コミュニケーション」。これが実は風俗などの性についての対談であるのが彼ららしいです。「このままでいいの?」「いいんじゃないの。っていうか、受け入れるしかないでしょ」といった雰囲気がこの本を貫いている点に、現実主義的な2人の姿勢が色濃く出ていました。
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5月
16日
(sun)
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おかげさまでo u t d e xのカウンタが7万を突破しました。しかし喜んでばかりもいられないなんです。なぜなら、KDD研究所が開発したフィルタリングソフトウェアHazardShield体験版で、「o u t d e x」が見事に引っ掛かっちゃうんですよ。つまりアクセス禁止で、青少年に好ましくない有害コンテンツ扱いなんです。何が悪いんだ〜、確かに健康安全好青年のページには見えないけどさ。病んでるけどさ。
悔しいので、いっそ幼児語化変換でもして読んでください。これならお子様にも安心でちゅ! 気分だけ。
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5月
15日
(sat)
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中西さんに「6月のイベントの打ち合わせしたいんで」と呼び出されて、彼がDJをする蒲田のクラブへ。何のイベントかよく分からないまま行ったんですが、オリジナル・ラブのメーリングリストのオフ会としてのイベントじゃないですか。メンバーじゃない僕は当然知り合いもいなくて、中西さんのDJ中は肺の奥まで孤独を満喫することになりました。椅子に座ってひとりでDJプレイに耳を傾けている振りをしたものの、内心では周囲の楽しげな様子が胸に痛くて仕方ありません。いきなりの展開にめげそうになりつつも、中西さんのDJが終了して安心したのも束の間、今度は挨拶もそこそこに放置プレイ。自分はマゾになれない人間なんだとつくづく思い知ったのですが、そんな鬱に突入5秒前の闖入者である僕に話しかけてくれる人が何人もいたので救われましたよ。田島貴男万歳!
そんなわけでビールを痛飲して酔っ払い、捨て身で踊り、椅子に座って睡眠(酒に弱い)。これを2セット繰り返してたら話し相手もすっかり増えたんで、そのまま最後まで居たどころか、飲み屋での2次会にまで行ってしまいました。「お前誰だよ」って感じだったと思います。「UNTITLEDで頑張ります」の一言ですべてを許してください。
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5月
14日
(fri)
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さねよしいさ子「スプーン」
オリジナルのアルバムとしては、93年の「うてな」以来実に6年ぶりの新作です。その間に自主制作カセット「りんご水晶」が96年に発売されていますが、スタジオ録音ではなくライヴ音源を収録したものでした。そして、そんな長い時間の経過を感じさせないほど、このアルバムは和やかにスタート。表題曲の「スプーン」以外はたぶん全曲をライヴで聴いているので、ベスト盤を聴いてる気分で楽しめます。これは素直に嬉しいところ。
久々のスタジオ録音作だけあって、アコーステック主体だったライヴとは意識的に方法論を変えている部分も散見されます。例えば「中央高架下公園」での電車の走る音のサンプリングによるリズムや、「GLORIA」での打ち込み。打ち込み関係は音色的に改善の余地があると感じましたが、どの曲も栗原正己による非常に丁寧なプロデュース・ワークで安心して聴けます。「天使のほほえみ」は、矢野誠編曲のシングルよりもアルバムのバージョンの方が好き。さねよしいさ子のボーカルも、歌い踊るライヴを目の当たりにした時のようなインパクトこそCDでは無いものの、さすがの力量と個性です。
最大の聴き所は、叙事詩のような「鳥のうた」から悲壮な「GLORIA」へと続く部分の緊迫感。彼女がただの「夢想系ほのぼの歌手」ではないことを、嫌というほど強烈に感じることができます。
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5月
13日
(thu)
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JAMES BLOOD ULMERの「ARE YOU GLAD IN AMERICA?」は見つからないし、SUN RAのアルバムは数が多すぎて、どれが「SPACE IS THE PLACE」の路線に近くて優れたアルバムなのかも分からないし。人気の少なくなった夜のレコード屋で途方に暮れるのは嫌なもんです。
「レコード・コレクターズ」6月号の特集はELVIS COSTELLO。「SPIKE」の頃から聴いてるので、考えてみればもう10年経ってます。多作の人なんで、ずいぶん散財させられました。あとは来日公演を見るだけなんですが、チケットが高くてねぇ。
河上イチロー「サイバースペースからの攻撃」も購入。
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5月
12日
(wed)
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田中ユキの初単行本「ストレンジラブ」に収められた作品群は、物語の要素がひとつの所に落ち着くことなく、不意にひっくり返ったります。たとえば、「白い恋人」で主人公を一途に愛して自殺する女の子の本心が、彼の心を傷つけていつまでも縛ることだと最後に語られたり、「夏の日々」で女教師を苛める主人公が、彼女を慕う同級生のことを考えていると結末で明かされたり。善と悪は、やや唐突なぐらいに立場を入れ替えます。あるいは、オカマ呼ばわりされて男に狙われてる男の子と、男っぽくてレズもたしなむ(?)女の子が出てくる「メスマライズ」で見られるのは、性差の中途半端な逆転です。
そして、その「居心地の悪さ」に拍車をかけるのが、性をめぐって負が増大して行くような物語の展開。片想いの相手が性悪女だとも知らずに、自分を慕ういじめられっ子のクラスメイトを性欲の処理の道具にする「白い恋人」はその典型例で、かなり泥ついています。表題作「ストレンジラブ」で、想い出が幼なじみの男女にもたらしていたのは、フェティッシュあるいはSM的な関係でした。
どの作品でも、男が純情あるいは馬鹿なのに比べ、女の方は魂胆を抱えているような怖さがあります。彼氏の女友達を恋人がバットで殴っていく「PETS」しかり、手を出した女の子に男の子が噛みつかれる「EGG」しかり。可愛い絵柄は、少女マンガのようでありながらも、読み手の不安感を刺激します。性と残酷さが入り交じる彼女の作品は、生温かい肌に触れたような感覚をもたらし、少しだけ優しい表情を残して終わっていきました。
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5月
11日
(tue)
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僕に文章を書くきっかけを与えてくれた罪な人・鶴見済のサインが届きましたよ! 宮台真司のイベントに行ったかちゃくちゃさんが、ゲストの鶴見済のサインを「檻の中のダンス」にもらってきてくれたんです。その日の鶴見済は、途中で買った鉢植えの花を持って現れ、嬉しそうにそれを眺めていたとか。ディティールが違うかもしれませんが、とにかく花と笑顔があったそうなのです。サインもそんな様子が浮かんでくるかのように、いい意味で力が抜けてます。ちゃんと入れてくれた僕の名前は一字間違っていましたが、それも味わい深く、ページをめくれば流れ出してくるまったり感。かちゃくちゃさんありがとう、机のすぐ脇の本棚に置きますよ。
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久しぶりにo u t d e x更新、だめ連編「だめ連宣言!」・槌田敦「環境保護運動はどこが間違っているのか?」・笙野頼子「説教師カニバットと百人の危ない美女」を「BOOK」に追加しました。「彼氏彼女の事情」「GAMERA 1999」を追加した「OTHER」では、ミニ庵野秀明フェアを実施中。「LINK Part2」には、赤と黒のふ・た・ご・WASTELAND・ウサギカメラ・sutoh・CHANNEL [T]・Pink Hearse・Materiarism・ママチョップ・life with no conceptが加わりました。
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5月
10日
(mon)
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帰宅して夕食後に昏倒、1時間半寝てしまいました。たかが一度の徹夜が思いっ切り後を引いてます。そして改めて眠ろうとすれば、なかなか寝付けなくなるのもお約束。
近田春夫「考えるヒット2」購入。以前買った本でも2巻目を買わないことが多い僕ですが、あまり迷わず「噂の真相」6月号とともにレジへ。むしろ迷ったのは広末のCM画像を集めたらしい写真集もどきで、寄せ集めならつまんないなーと判断保留。どうした俺。迷ってるだけまだ普通に戻れてないという意見もありそうですが。
「スピリッツ」で始まった山本直樹の新連載「ビリーバーズ」は、尋常らしからぬ教えに沿って孤島で暮らす若者たちを、とても爽やかに描くことに成功している点がさすがでした。詰め込みを排除した「間」が気持ちいいです。
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5月
8日
(sat)
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5月
9日
(sun)
5月11日に人名と謝辞を追加しました。
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どうなるかと思いましたよ。なにせ開場の8時の10分前まで、入り口の外の受付テーブルでコンビニ弁当を食ってたので、CDJの操作練習は当然ほんの10分足らず。一通りの操作を覚えたような覚えていないような曖昧な状態で時間切れ、そして「スティービーワンダーとんち合戦 」、ぶっつけ本番ですよ!
酒に弱い僕が、飲んでも全然酔えない状態のままDJブースに立ったのは10時頃。止め方が分からないレコードプレイヤーを回しっぱなしにしたままの新米CDJは、Jorge Benを鳴らしたのです。―嗚呼、なんて気持ちいい。マラカス持ってきて踊れば良かったと後悔しましたね。そんな感慨に耽る間もなく次の曲の準備、意外にもなんとかやれました。横を通る客がCDJにぶつかると音が途切れるという、望んでもいないエフェクト効果には泣かされましたが、自分でも操作ミスをしたんで文句を言う声は小さくなります。すいませんでした。曲の繋ぎが出来ないとか、自分も客も疲れてる午前3時頃の2回目のDJはもっと選曲を考えるべきだったとか、いろいろ反省点も多かったです。6月は頑張りますね。
でも他のDJの皆さんは、そんな僕の穴を埋めるに充分でした。ユウタくんはUKロックで弾けてて、DJ自ら踊る姿が最高にいかしてました。OGAIさんはやっぱりすごくセンスが良くて、流れてくるのは素敵な曲ばっかり。トモミチさんは、「兄貴」と呼びたくなるほど格の違いを見せつけてくれました。選曲も繋ぎも、あなたは凄かった。そして大将の由一さんは、声優のドラマCDからテクノへという展開がかっこいー。さすが主催者、客を引き込む手腕には貫禄すら感じました。
狭い狭いと言われ続けたので、会場は思いの外広い気もしましたが、終電で一部の客が帰る前の肉詰め状態を考えると、やはり狭かったと言うしかありません。お客さんもたくさん来てくれましたしね。青木さん・Wilさん・カルメンさん・ktさん・けむろさん・さにさん・子孫君さん・さにさん・シモゾノさん・スタヘさん・相Xさん・ノボルさん・ハト係長さん・フクダさん、みんな会えて嬉しかったです。ミキさん、いろいろ話せて本当に楽しかったよ。
あと僕しか知らないのに来てくれた愛すべき酔狂者、有馬さん・岩切さん・サイトウさん・テルヤスさん・ハルヲさん・フミエさん・MASAさん・丸尾さん・U-ROさん・りなにも大感謝。あなたたちはDJ中の僕の心の支えでした!
一晩中イベントにいると途中で抜けて外で座り込んで話しちゃうよねぇとか、DJやると音楽の聴き方が変わっちゃいそうだとか、いろんな新しい発見もできました。この歳になって、DJなんてものをやる機会を与えられた僕はとても恵まれているのだとも思います。
DJのみんなと特に名を秘す受付の人、本当にお疲れ様でした。由一さん、僕はあなたのおかげですごく楽しかったよ。ありがとう。
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5月
7日
(fri)
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この日記の日付は7日だけど、これを書いている今は8日の午後。そしてあなたがこの日記を読む頃には、僕は下北沢へ向かっていることでしょう。そして朝まで。明日の今頃はどんな気分でいるのやら。
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5月
6日
(thu)
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この期に及んでDJのネタを探すのはやめようと思いつつも、CDのキャリングケースを買いに渋谷へ行ったら、レコード屋へ寄ってしまいました。4軒ほど。さらに「まんがの森」にも行って、田中ユキの「ストレンジラブ」を購入。結局寄り道してますよ。
こんな状態ではありますが、マジで時間が足りなくて煮詰まってます。普段から節操のない音楽の聴き方をしてるんで、闇鍋のような選曲になるのは確定。どうしよ〜と頭を抱えながら、それでも僕はあなたに来て欲しいのですよ!
会場は極度の混雑が予想されますが、なーに大丈夫。僕の出番になったら、「由一さんまだなのー?」とか言って、みんな外の空気を吸いに出ちゃうでしょうから。…シャレになんなそうで、今キーボードに涙が一粒落ちました。ともかく、当日その場でCDJ操作を学び、おぼつかないプレイで皆様をお出迎えします。面識のない人も気軽に声をかけて下さいね。
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5月
5日
(wed)
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昨日のコミティアでの収穫を一気読みしつつ選曲する一日。必要量の倍以上の曲目をピックアップしたものの、これをどう料理したらいいのかと頭を抱えるわけでして…。ともあれ、コミティアで買った&貰った本のご紹介です。<>内はサークル名、知り合いも多いけど勇気を出して呼び捨て御免。
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あらゐよしひこ<東山神兵>「死様死真似」は、可愛らしい絵、凝ったコマ構成、そして残酷なオチ。マンガと文章による死についての雑記集、恐いくらいの完成度です。
石川ひでゆき+吉本松明<みるく☆きゃらめる>の「みるく☆きゃらめる2号」はロリ特集。石川ひでゆきのマンガは今回も馬鹿馬鹿しくも達者、そして吉本松明のロリコン漫画の分析が圧倒的です。嫉妬も湧かないほどで、敬服してしまいそう。
小野塚カホリの「何日君再来」は、強姦や近親相姦などでディープに斬り込んできます。商業誌と比べても遜色ないので、ファンは必読。
河合二葉<人工甘味料>の「うさぎ日和」は、いつもの作品とは違ってセックス描写もなく、可愛いウサギ娘が主役。良質のなごみ系メルヘンですが、過去のトラウマがストーリーに隠されてるのがミソ。
きづきあきら<GRAIL>「DISCOVERY OF LOVE」は、相変わらずどこを取ってもハイレベル。脅えた少女の表情が非常にいいのが、何か意味深です。
木附慎也<TUMBLEWEED>の「Planet Radio」は、別れた恋人と束の間遊び、そして現在の恋人に会いに向かう彼女を見送る男の話。細部に改良の余地はあるけれど、爆裂的な切なさに僕は負けました。これはまだペン入れしてないけど、絶対に完成させて欲しいと思うほど好きです。
梧桐風子<レモナード>の「スウィート レイト ショウ」を読むと、彼女は本当に研ぎ澄まされた感性の持ち主だと思う。余白の使い方の巧さも突出、そしてテーマはロリータ。なんでこんなに凄い人がもっと注目されないのかと思うほどです。次回、全員チェックされたし。
志賀彰<憂貧局>「シャーウッドの森」は、謎を明かさないまま話を展開していく構成がさすが。日常を舞台にした作品が得意な人だと思っていたけれど、SF風のこの作品でも、細かい描写でもコマの構図でも、高い力量を見せてくれてます。
高村保<大村>の「REVERSIBLE」は、いつも安定した作品を送り出してくれる人だけど、今回はここ最近で一番まとまってる印象でした。
野火ノビタ+タカハシマコによる「Die Puppe」のテーマは「人形」。大人の悪戯と少女の欲望を描く視点はともに冷徹、少ないページ数で非常に巧くまとめてます。
山本マサユキ<山本内燃機>の「ILLEGAL STYLE」は、記憶を無くした女と、彼女に過去を思い出させないようにしながら一緒に暮らす男の物語。女の顔が色っぽい、というか人物の表情がどれも素晴らしい。
「PARKING!」5号に参加したのは、マンガ班がTAGRO・虹野末路・南研一・山本昌幸・山川黄予美・山名沢湖、評論班が小田中・我執院譲治・本田健・そして僕。自分が参加した本なんでとやかくは言いませんが、許されるならただ一言。最終号を読んで、僕はこの本に参加できて良かったとつくづく思いましたよ。
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5月
4日
(tue)
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今回のコミティアでは、JIMMYさんや河合さんのサークルにお邪魔してダベってる時間の方が長かったせいもあって、バッグに詰めたのは全部で15冊ほど。いつもに比べると少なめだけど、その分明日以降じっくり読ませてもらう予定です。
「PARKING!」は5号目にして最終号、この同人誌で僕はずいぶん鍛えられましたよ。ヒタカ編集長、お疲れ様でした。
とり・みき特集の「ぱふ」85年3月号を、コーノさん→小田中さん経由でいただきました。三五さんからは「よいこの歌謡曲」の単行本、さくら君からは日本橋ヨヲコ「ストライ・クシンデレラ・アウト」と宇仁田ゆみ「ノドノビリビリ」の掲載誌切り抜きを貸してもらって、持つべきはマニア仲間だとしみじみ。皆ありがとう。
夜はサイトウさん主催の「超突発的文科系ウェブサイト・オフ」。参加したメンツはサイトウさんの日記を読んで欲しいんですが、参加するのが恐くなるほど、マンガ・小説評論系のコアな人々が結集してました。これまでやり取りのあったソエダさんや松下さんとも初対面。マンガや小説の話はもちろん、濃い人々がそれぞれに垣間見せるスタンスあるいは業の深さがすごく面白かったです。
帰りの電車で「PARKING!」を読んだら、TAGROさんの「LIVEWELL」が本当に素晴らしく、胸に刺さりました。感動という言葉はこういう時に使うべきなのでしょう。
僕がいい仲間に恵まれてることを確認できた素晴らしい一日。荒れ狂う大雨の中を、すごくいい気分で帰宅しました。
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5月
3日
(mon)
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かなもさんにお会いして、グランドファーザーズやパラダイスガラージのビデオをいただいてきました。自前の機材で撮影されたレアものです。映画方面にも詳しい方なので、半可通の僕も生意気にいろいろお話させてもらいました。
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東京スカパラダイスオーケストラの青木達之が、スカパラや数多くのセッションによって僕らの生活にもたらしてくれたドラミングに感謝。
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5月
2日
(sun)
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ヒマだヒマだと言いながら、DJの選曲。90年代初頭の久保田真琴サウンドは中途半端に古くて、今流すには辛いところです。
村上春樹「スプートニクの恋人」、宮台真司+松沢呉一「ポップ・カルチャー」購入。
DTエイトロンをビデオ2巻、6話まで見ましたが、ダルくていまいちピンときません。これからでしょうか。
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5月
1日
(sat)
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とり・みきの「御題頂戴」は、今回も祖父江慎の装丁。何が凄いって、表紙とか裏表紙とかいう概念を吹き飛ばして、最初から最後まで全部マンガのみなのです。つまり、本来表紙の部分からマンガが始まっていて、前から数ページ目にあるツルツルした紙にもマンガ、そしてそのまま裏表紙のはずの部分にまでマンガ。ちなみに、カバーにもその下の本体にも帯にも、全部マンガが印刷されているという見事な徹底ぶりです。
中身の方は、タイトル通り読者からお題をもらって描くというもので、お題を出した人には、上野顕太郎・内田春菊・古屋兎丸なんかもいます。でも作品は相変わらずとり・みきの世界で、何の変哲もないお題から、あっさり常軌を逸脱していく手腕も相変わらず。フォローなしで不条理を連射、無声度もけっこう高いです。
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最近増えた擬似「CUTiE COMiC」学級に、もうひとり転校生。といっても出てからもう1週間ぐらい経ってる「Super FEEL」VOL.1は、安野モヨコが表紙なんだけど、宿便とかバストアップとかの広告があって、どうも本家と雰囲気が違います。古屋兎丸の「いちばんきれいな水」は、涙を誘う1歩手前で情感を抑える淡さが素敵。外人街の気味悪さは彼らしいですけどね。三原ミツカズの「空気の中を抜ける空」と小林ユミヲの「cherish」は、ともに死が絡む切ない系。こういうのに僕は弱い。
そして重要なのは、桃吐マキル+福実未ノアルの「クサイモンフミの恋愛論」を掲載している点。暴挙ですね。福実未ノアルは「福耳」だったのをまた名前変えたのかよとか、ユニコーンの別ユニットで「クサイモン&ワキガーファンクル」ってのがあったねぇとか、読む前からいろいろ考えさせられて困ります。作品自体では、キャラがいるコマとは別のコマにフキダシが侵入して話を進行させてる点が新鮮でしたが、そんなことより、今後も彼らの作品を商業誌で読めるようお祈りする方が忙しくなってしまいました。
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