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2月28日(土)

○最近は身体の疲れが溜まっていて、週末までをカウントダウンしながら一週間を送っている。体力が無いってのに普段の睡眠時間はせいぜい5・6時間なもんで、今日は8時間ほど死んだように寝た。
○昼に起きてからしばらくダラダラして、その後レンタル屋へ。小坂忠の「しらけちまうぜ」を小沢健二 のヴォーカルでカバーしている、東京スカパラダイスオーケストラ「グランプリ」と、スガシカオ「clover」を借りてくる。スガシカオの「黄金の月」、めちゃくちゃいい曲だ。僕が自己憐憫を投影しているだけなのかもしれないけれど、この1曲だけを繰り返し聴いてしまった。
○夜、紙切れ1枚の探し物を始めたところまったく見つからず、気がつけば捜索は2時間に及んでいた。それでもブツは発見されず、運に見放されたような気きがして暗澹たる気分に。今日の関東地方は暖かくて、物に埋まった部屋の中を漁る重労働のため、汗がにじんでくるほど。しかも、気晴らしに浦沢直樹の「MONSTER」を読み出したところ、妙に話が分かりづらい。第1巻からこんなに複雑なのか…と表紙を見たら第8巻。無駄骨を折りまくったところで、o u t d e xの1月のCDレヴューは明日以降に持ち越し決定。
○寝る前に、もしやと思いベッドと壁の間を見たところ、探していた紙をあっさり発見。「今日のことは部屋を散らかしてはいけないという教訓にしよう」とポジティヴ・シンキングをするには、残念ながら疲れすぎていた。



2月27日(金)

○「みんなのマンガ」を読んで気になった本のうち、萩尾望都「残酷な神が支配する」、浦沢直樹「MONSTER」を購入。いかにも少女マンガな絵柄のせいで萩尾望都は敬遠していたし、浦沢直樹も「HAPPY!」の安っぽい展開が好きになれずに見下してさえいた作家だが、これを機に先入観を捨てて読むことにしてみた。
○また、元ガロ編集部である青林工芸舎の新雑誌「アックス」も発売されていたので購入。作家のメンツは休刊前の「ガロ」と同じだが、いかにも急作りと言った印象を受けた「マンガの鬼」よりはずっと面白そうだ。特に、銃刀法違反で懲役刑を受けた花輪和一の新作が載っているのにはビックリ。絵柄を見て一瞬杉浦茂かと思ったのは、逆柱いみり。冷徹なのに愛敬がある独自の世界を突っ走っている。また、青林工芸舎が少女革命ウテナのムックを出した関係で、竹熊健太郎がウテナを語る記事なんてのもある。経済上の理由なんだろうが、このギャップも妙に面白かった。
○活字の方も、筒井康隆「笑うな」「笑犬楼よりの眺望」を購入。文化物には惜しみなく対価を払う僕だが、2200円の「敵」は、初心者の僕にとってはやや敷居が高かったりする。くわえて、「みんなのマンガ」の97年ベストランキングの選者だった中条省平の本も探してみた。非常に鋭い視点でマンガを語る彼に興味を持ったのだが、「小説家になる!」なんて本があったので購入。別に僕は小説なんて書いたことも無いのだが、ストーリー作りのコツを知っていると小説を読む時に新たな読み方ができそうなので読んでみることにした。
○そうそう、天才・高野文子の旧作「ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事」が、マガジンハウスから再発されていた。柔らかで透明感のある彼女の絵柄と、独特の構図感覚を満喫できる作品なのでオススメです。



2月26日(木)

○村上知彦監修「みんなのマンガ」読了。「村上知彦監修」といっても、実際の編集は毎日新聞出版局が担当している。構成は、97年マンガランキング・マンガの現状分析記事・各界著名人のお勧めマンガ紹介など。この本の目玉は97年マンガランキングなのだが、これがなかなか信頼できる。視野の狭さを恥ずかしげも無く露呈した「comnavi」のランキングとは比べ物にならないほどマシだ。選考委員には、いしかわじゅん呉智英 米沢嘉博らのマンガ評論界の大物をはじめ、鶴見済や桝野浩一なんかも入っていて心憎い。朝日新聞漫画大賞の選考委員と大幅に重なっている気もするが、この人選をした人物はかなりのマンガ通だ。
○そのベスト5を上げてみると、望月峯太郎「ドラゴンヘッド」、谷川ジロー&関川夏央「不機嫌亭漱石」浦沢直樹「MONSTER」、松本大洋「ピンポン」、萩原望都「残酷な神が支配する」といった具合。渋くてオッケーじゃないですか。僕がo u t d e xで紹介したマンガも多く取りあげられてて、見事に趣味があってしまった。もっとも、174位まで挙げられた中に、僕の97年ベスト1作品である落合尚之「黒い羊は迷わない」が入っていないのは納得し難い。いつまでたっても正当な評価を受けられない、つくづく不運な作品だと痛感してしまった。
○マンガ現状分析をする各種記事は、他の雑誌媒体でさんざん見た内容なので新味はなし。マンガ雑誌の編集長10人のインタヴューもあるのだが、対談形式にされているのは不自然。これはいくらなんでも反則だろう。また、名前・顔写真・マンガの表紙が異常な大きさで並べられている著名人のマンガ紹介は、あまりにも露骨なページ稼ぎ。見事なほどこの本の価値を落としている。
○結論としては、97年マンガランキングに950円を払えるかという問題になってくる。僕は趣味があったので、買い物ガイドとして大いに活用できそうだ。



2月25日(水)

○THE FRANK & WALTERS「grand parade」、オムニバス「SMiLiNG PETS」購入。THE FRANK & WALTERSは去年から輸入盤を探していたものの見つからず、やっと発売された国内盤を買いに行ったら輸入盤だけ見つかった。よく知らないこのバンドのアルバムをこんなに探したのは、ジャケットがすごく印象的だから。雪が吹き付ける中、何かの制服のような黒い格好をした人たちが公園のような道を歩いている写真で、しかもなぜか沢山の風船を持った人もいる。なかなか想像が膨らむジャケットだ。そしてやっと入手できたそのCDを聴いたのだが…なんだこの80年代的なサウンドは。もっと地味で味わい深いものを想像していただけに落胆。アートワーク自体は素晴らしくても、中身と合ってないジャケットというのもなかなか罪作りなものだ。
○「SMiLiNG PETS」は、The Beach Boysの「PET SOUNDS」「SMILE」という2枚のアルバムの曲を、日米英豪のオルタナ系のアーティストたちがカヴァーした企画盤。Brian Wilson が生み出した傑作として「PET SOUNDS」は僕らの世代に特に評価が高いし、「SMILE」は発売されなかった幻のアルバムとして伝説化しているけれど、企画としてはややあざといか。中身の方も、天才の前には惨敗ムードが濃厚。なんかカヴァーというよりコピーといった方がいい演奏で終わってるアーティストが多いのは勘弁して欲しい。そんな中では、日本のMelt-Bananaは相変わらずの妙な構築感覚を展開していて面白い。また、低音ノイズの洪水をバックに「Here Today」を歌うSonic YouthのThurston Mooreは、はやり別格という感じ。個々の演奏はそれなりに楽しめる面もあるけれど、これなら人には新宿で「SMILE」の海賊盤を探す方を勧めてしまうだろう。現在東芝EMIから出てる再発盤も安くて買い得。



2月24日(火)

○渋谷COMIC STATIONで、津田雅美「彼氏彼女の事情」、村上知彦監修のマンガ情報本「みんなのマンガ」購入。「彼氏彼女の事情」は庵野秀明監督の次回作ということで、今発売されている1〜4巻を買ってきた。「ラブ&ポップ」の時は村上龍の原作を買ったりはしなかったのだが、少女マンガを読んだ経験が非常に少ない僕としては、弱点克服への第一歩という意味も込めて読むことに。さすがに「花とゆめコミックス」を買うのは少々照れましたが。
○で、いざ「彼氏彼女の事情」を読んでみたところ、なんとも屈託のない爽やか青春ラブストーリーじゃないの。なにしろ高校生の学園モノだし。いや、絵もいいし面白いんだけど。ここのところエヴァや「ラブ&ポップ」と重めのものを作り続けてきたんで、そろそろ庵野監督も、「トップをねらえ!」のような説明不要で能天気なアニメを作りたくなったってことなのかも。とは言うものの「彼氏彼女の事情」も、主人公の女の子は他人から評価を受けるために自分を偽ってきた人物で、その彼氏は養子として育てられたために子供の頃から完壁でいることを自分自身に強いてきたっていう、その気になればディープな表現も可能な設定もあったりする。この点も押さえた上での決定なんでしょうね、きっと。



2月23日(月)

○夜Jさんから電話がかかってきて、なんと庵野秀明の新作が決定したと教えられる。しかも驚くなかれ少女マンガのテレビアニメ化だそうで、白泉社の「LaLa」という雑誌に連載されている、津田雅美「彼氏彼女の事情」がその作品らしい。少女マンガに疎い僕は初めて聞いた作家名&作品名なのだが、Jさん周辺では以前から人気のあったマンガだったとかで、納得の行く企画だそうだ。この情報は今日発売の「LaLa」に載っていたらしいのだが、ネット上ではまったく目にしていなかった。慌てて裏付けを求めてネット上を走りまわったものの、GAINAXや白泉社のホームページにも情報は無し。ガイナの情報統制にいちいち振り回されてる自分にも困ったもんですが。
○そんなこんなで、同じくガイナのHPに載っていない「貞本義行、ムーンライダーズのジャケットを描く」という情報をマニアの受難にUP。「マニアの受難」のコンテンツをちゃんと更新したのは2・3ヶ月ぶりのような気がするが、それ以前には「エヴァは卒業したのでもう更新しない」と大見得切ったことを日記に書いた気もする。多分気のせいでしょう。



2月22日(日)

○ヴィム・ヴェンダーズ監督「都会のアリス」を観る。映画通の友人Y君に「ベルリン天使の詩」が気に入ったと言ったところ、ヴェンダーズではこれが一番いいと勧められた映画だ。「ベルリン天使の詩」のような静かにして深い感動はなかったけれど、全編に渡っての乾いた感覚は心地よかった。
○また、音響効果を意識したかのような音楽がずいぶんと印象に残るなぁ…と思ってエンディング・ロールを見たら、ジャーマン・ロックのCANによるもの。さすがヴィム・ヴェンダーズ、音楽通と言われるだけのことはある。
地下水道を更新、今回はレイアウトを一新した全面改装で、昨年3月の開設以来最大規模の手直しとなった。忙しい中時間を割いて、見事なロゴとページデザインを提供してくれた、A → Z My favorite Media indeXのGさんに感謝。特にロゴは、文字体のギザギザを取り払うためにドット打ちして仕上げたという労作なので、ぜひ一度ご覧あれ。今までなんか胡散臭かった「地下水道」が、一気に垢抜けた印象になりました。新たなリンク先も追加したため、1ページで70KBという尋常でない重さは相変わらずなんですが。



2月21日(土)

ソウルシャリスト・エスケイプ「LOST HOMELAND」購入。ソウルフラワーユニオンの中川敬のユニットで、サウンドはロック+チンドン+アイルランドという感じで、ユニオンの96年作「ELECTRO ASYL-BOP」の印象に近い。よりパーソナルな感触の歌詞といい、力みが少ないのは新鮮だ。以前中川は「すべての音楽は民謡であるべきだ」というような趣旨の発言をインタビューでしていたが、このアルバムでの見事なルーツ表現を聴くと納得。駄菓子屋をはじめとするキッチュな日本情緒に満ちたアート・ワークも素晴らしい。
○NHK-FMの「サタデー・ホット・リクエスト」という番組の素人DJコーナーに、ネット仲間のO君が出るというので久々にFMを聞いた。待つことしばらく、本当にO君が登場してきたじゃないか。しかも気負いの無いいつもの喋りのままだ。10分ぐらいの間に曲をかけながらトークをするのだが、O君は青春についてのトークを展開。聞いてて冷や冷やもしたが、なかなかいいこと言ってました。ちなみに彼が選曲したのは、小沢健二 「ラブリー」、サニーデイ・サービス「Baby Blue」、中村一義「主題歌」、スーパーカー「ラッキー」の4曲。うん、青春って感じだ。
○ちなみにこの「サタデー・ホット・リクエスト」っていう番組、男の司会者が一人で妙にはしゃいでてハズしてると思ってたら、なんと太川陽介。どういう基準だと彼を起用しようと考えるのだろうか。思わぬところでNHKの奥の深さを実感させられた一件だった。



2月20日(金)

○仕事が暇な時期で会社で何もすることがなかったため、本棚にあった筒井康隆「断筆宣言への軌跡」を読んで過ごす。どこぞの雑誌の「戦後日本の思想書50」みたいな記事にこの本も挙げられていたのだが、読んで納得。常識で善悪を判断する以前に、その悪とは何かを追究するのが文学であると、誤解を恐れず断言する筒井康隆の器量の深さに感服した。すっかり気に入って彼の本を買おうと思ったのだが、著書が多すぎて本屋で途方に暮れ、結局最新文庫本の「家族場面」を購入。最新単行本の「敵」は高いもんで。
○退社後、PHSに留守録が入っているのに気づき、聞いてみると横浜ヴァージンメガストアのHさんから。連絡をしたところ、7月に出るムーンライダーズ公式本の編集長であるTさんと今夜会うので来ないかとのお誘い。もちろん即OKして、桜木町で待ち合わせ。ストアイベント用のでかいNICK LOWEの看板を持っていた方が案の定Tさんで、Hさんと合流後ファミレスへ入る。Tさんは以前から僕のページを見てくださっていたそうで、思わず恐縮。食事をしながら、どこまで書いていいのか判断に困るような業界話をたくさん聞かせていただいた。イメージしたことを実現させるだけのエネルギーを持った大人に僕もなりたいものです。
○ところで、春にムーンライダーズの2枚組ベストが出るのだが、そのジャケットを描いたのはなんとエヴァでおなじみ貞本義行。マニアの受難にも書いたことだが彼は相当なライダーズ・ファンで、ベスト盤のスタッフでもあるTさんとHさんが駄目元で申し込んだらOKが出たそうだ。数日前に出来たばかりというそのジャケット画を僕も見せていただいたのだが、さすがの出来栄え。バックに描かれた月が、綾波レイのバックにあった月と同じなのも心憎い限りだった。



2月19日(木)

○今月はあまりCDを買っていないのだが、そのことに不安を覚えてしまうのも我ながら困ったものだ。僕はどうも消費行動自体が好きらしい。そんなわけで目当てのCDも無いまま渋谷のレコード屋をまわり、THE HIGH LLAMAS「COLD AND BOUNCY」とVAN DYKE PARKS「MOONLIGHTING」を購入。
○THE HIGH LLAMASは、リーダーのSean O'HaganがStereolabコーネリアスのアルバムに参加しているので、 少し前から気になっていたバンド。実際に聴いたところ、噂通りのBrian Wilsonぶりで、嬉しかったり気恥ずかしかったり。しかし、それはポップ・ミュージックの形式から逸脱したStereolabのようなバンドと関わっているからこそ出来る、確信犯的なポップ・ミュージックという感じで、電子音とアナログ音が同居する独特の音響感覚はとても心地よかった。
○こちらもBrian Wilsonとの関係が深いVAN DYKE PARKSの方は、小規模なホールでのライヴ盤。代表曲を集めた選曲で、Brianとの共作アルバム「ORANGE CRATE ART」の曲も含まれている。オーケストラの洒落た演奏をバックに、相変わらず合衆国の音楽文化の深みを聴かせてくれる。ちょっと頼りなげなボーカルも、また味があるってものだ。
○ところで、地下水道と同時にこの日記のレイアウトの変更作業も進行中。もう少し明るい感じになって3月1日に新装オープンの予定です。



2月18日(水)

○やはり買ってしまった、「新潮45」3月号。1月に3人を殺傷する事件を起こした19歳の男の実名と顔写真を掲載した号だ。「フォーカス」が酒鬼薔薇の顔写真を掲載したり、「文芸春秋」が同じく酒鬼薔薇の供述調書を掲載したりと、最近は反少年法的な雑誌記事が次々と出てきている印象だ。このなし崩し的に進んで行く感じ、どこかで覚えが…と思ったらヘアヌード解禁時の状況。でもそれと少年法じゃ全然次元が違いますな。
○そして高山文彦による問題のルポだが、これがかなり読み応えがある。16ページに渡って犯人の家庭状況を中心にレポートしているのだが、家庭と呼ぶにはあまりにも陰惨な家庭であることに驚かされる。4人兄弟は全員父親が違い、母親はしょっちゅう雲隠れ、シンナーに走る犯人を育ての親である祖父母が止めようとしていたらしいのだが、本気だったのかがどうも疑わしい。一読すれば起きるべくして起きた事件だということがよく分かる。悔やむべきは、もう手に負えないと祖父母が孫を施設へ入れようとしたことがあったものの、いい加減な役所仕事のために実現しなかったということだ。この読ませるルポの前では、別に実名も顔写真も大した問題ではない気がしたのだが、やはりそうもいかないか。
○ところでこの「新潮45」は初めて読んだのだが、ビートたけし・柳美里・石堂淑朗と、ずいぶんと反民主主義色の強い文章が並んでいる。もちろん分かった上で芸風なのだろうが、なんか建設的というよりは反動的という印象を受けた。少年法見直しを謳うなら、それを真っ正面から仕掛ける記事も連載して欲しいところだ。それにしても、柳美里の機関銃をぶっ放すかのような論理展開は面白いなぁ。
○昨日に引き続きo u t d e xを更新。安達哲「幸せのひこうき雲」、木尾士目「陽炎日記」、よしもとよしとも「Greatest Hits +3」、山田花子「からっぽの世界」を「COMIC」に追加しました。



2月17日(火)

○最近ご無沙汰だった「GON!」の3月号を購入。「GON!」とは、スカムカルチャーと呼ぶよりもB級とかクズネタなどの言葉の方がしっくりくる雑誌で、全ページ細かい字でギッシリ埋められた誌面を読み通そうものなら視力の低下は免れないという恐ろしいシロモノだ。
○まず「精神病の薬徹底チェック!」という表紙の文字に目を引かれたのだが、記事を見てビックリ、見沢知廉が登場しているじゃないか。たしかに彼の著書「帝国の調律」には囚人が精神薬を投与される場面もあったし、「GON!」のドラッグ特集にも数回登場していたが、こんなところまで守備範囲だっととは。いや、以前は通販で買った健康用品特集というわけのわかんないものにまで登場していた気もする。やや節操は無いが、純文学とスカムカルチャーを自由に往来する彼のフットワークの軽さはなかなか痛快だ。
○肝心の精神薬特集では、数人が実際に投与され服用した精神薬を紹介し、ベスト&ワーストのランキングを決めたり、むやみに詳しいデータを載せたりしている。精神異常者の実例紹介はマズい気がするが、6ページの割に内容は濃かった。ちなみにo u t d e xのトップ・ページにある画像は実は睡眠薬なのだが、この薬の名称はこの特集を読んでも判明しなかった。
○その「o u t d e x」を更新、「コマネチ! ビートたけし全記録」、藤岡信勝「自由主義史観とは何か」、呉智英「言葉につける薬」を「BOOK」に追加しました。なんか保守系のラインナップ!?



2月16日(月)

○昨日のコミティアでEさんからお借りした「鋼鉄のガールフレンド」をプレイしてみる。もちろん昨年の発売当時からやってみたかったんだが、いかんせん要求するパソコンのスペックが高く、95年購入の僕のパソコンでは重くて満足に動かないだろうと予想して買わなかったのだ。いざ解説を読んでみたところ、80MBもハードディスクにインストールするというので一瞬挫けそうになったが、MOにインストールすることにして逃げ切る。そしてCD-ROMを入れてプレイを開始すると、確かに読み込みにはえらく時間がかかるもののゲームが始まり、しかもしっかり動くじゃないか。うわー、こりゃ最初から買っときゃよかった。
○実を言うと、僕はほとんどゲームというものをやったことがない。誇張では無くファミコンには触ったことすらないし、プレステもセガサターンもいじったことがなくて、ゲーム文化と程遠いところで暮らしてきた人間なのだ。パソコンにプレインストールされていたゲーム類も、もちろん削除済み。そんなわけで、20代も半ばになってから初の本格的ゲーム挑戦となったのだが、選択画面が少ない「鋼鉄のガールフレンド」は、いかんせんゲームという感じが希薄なのだ。あらら。しかも一区切りが長くて、一旦始めると容赦無く時間を奪われてしまう。これ以上睡眠時間が奪われては、大脳が疲労を通り越して溶けてしまう…と困惑しながら、時間の無い日々の生活を恨めしく思う次第だ。エヴァゲーのために悩んでいる場合でもないが。



2月15日(日)

○朝起きて唖然、雪が降ってやがる。昨日の天気予報で言ってはいたものの、まさか昨日の暖かさからこれほど急転直下するとは。今日はコミティアだったので、半分祈りすらこもっていたのだが。
○幸い電車は運行していて、会場の東京流通センターへ向かうモノレールも平常通り。UさんさんとJさんのサークルの手伝いとして、サークル入場で朝9時すぎに会場入りし、2人の到着を待って設営開始。開場前には知り合いの皆さんに挨拶回りをして、メールでやり取りしていた作家さんとも改めてお会いする。ある人からは「すっかりコミティアの人になりましたね」なんてことも言われ、ホントにそうだと自分でも納得。たしかに自分でサークルを出してるわけではでもないのに毎回サークル入場してるからなー。こういう学園祭ノリのイベント、実は大好きです。
○とにかく今日は買った買った。といっても後から数えてみると10数冊なのだが、それでもマンガと真摯に向き合った作品に多く出会えた気がする。カタログをまめにチェックしたかいがあったというものだ。地味でも愚直でもいいから、本気で自己表現を目指している作品が欲しくてコミティアに来ているのだから、今回は大収穫。明日以降読むのが楽しみだ。
○ネット関係の知り合いの皆さんも3人来てくれて大感謝。他人のサークルだってのに客人ばっかり招いてるんで、次は自分でスペースをとろうかとも考える。そもそも、毎回知り合いの皆さんに本をいただいてばっかりで、僕は差し上げる本が何も無いんだから心苦しい限り。僕も本でも作るかな、絵が描けないからo u t d e xの編集版でも。
○終了後は信濃町まで出て5人で打ち上げ。4時間ほど店でダラダラと語り合い、重いったらありゃしない鞄を抱えて帰宅したのでした。



2月14日(土)

○友人に会いにお茶の水まで。もらった義理チョコを喫茶店でいきなり食い始めているようでは、本命チョコをもらえるようにはなりません。我々はある作業のためにコピー機を探し回ったのだが、いかんせんコンビニが極端に少ない街なので捜索は難航、立ち寄ったコミック高岡で、華倫変「カリクラ」、冬目景「僕らの変拍子」購入して現実逃避。絵柄が気になって買った冬目景に比べ、華倫変の絵は恐ろしく下手だが、妙にねじれた味がある。こういう作家を拾い上げるヤンマガって太っ腹だよなぁと思ったところで、山田花子の初連載もヤンマガだったことを思い出した。華倫変の方が遥かに神経が太そうだが。
○現在地下水道のレイアウトを大幅に変更すべく作業中。というか、A → Z My favorite Media indeXのGさんにロゴをデザインしてもらって、新しいデザイン自体も完成しているのだが、同時に中身のリンクも更新したくてUPを延期している状態。今週中には。



2月13日(金)

○相川俊英「長野オリンピック騒動記」読了。「女盗賊プーラン」「他人をほめる人、けなす人」などベストセラーを連発している草思社からオリンピック開催直前に出た本で、つくづく商売上手だと感心させられる。まんまと買ってしまった。
○長野でオリンピックが開催されることがIOCで決定された瞬間、善光寺前に集まっている人々が大喜びしている様子をテレビの中継で見た時、複雑な気分になったのを覚えている。環境や利権絡みの問題は平気なのかと心配したのだが、この本を読む限りその不安は的外れでもなかったらしい。西武の開発利権が大きく関わっていることは周知のことだろうが、長野五輪のそもそもの発端は、酒の席での信濃毎日新聞社の記者の思い付きだったという事実には驚いた。筆者は、長野県内での官庁とマスコミの世論作りの様子を「オリンピック翼賛体制」と形容し、寄り合い所帯ゆえのNAOCの無責任体質を指摘しているが、データの裏付けもあってなかなかの一刀両断ぶりだ。また、オリンピック反対派の人々が激しい誹謗中傷に晒されたという部分には、発言する自由が脅かされることの恐しさを痛感させられた。
○とはいうものの、力を出し切った選手たちが喜ぶ姿にはホロリときてしまうのもまた事実。日本で再びオリンピックが開催されることがあるなら、素直に感動を味わえる招致活動や運営活動をして欲しいところだ。
○余談だが、水泳選手の千葉すずが、「ニュースステーション」の生本番中に、メダルを取れない選手に怒る人々を指して「メダル気違い」と発言した事件があった。その後の彼女に対するバッシングは激しかったし、たしかに国費でオリンピックに参加している以上批判されても仕方ない面もあるのだが、メダル至上主義に陥ることも愚の骨頂に違いない。オヤジ臭い説教と他人の嘲笑しか能が無いマンガ家・やくみつるまで彼女をコケにしていたのは怒りすら感じたものだ。現在彼女は選手を引退してアメリカで活動しているらしいのだが、彼女のようなアクの強いキャラクターを受け入れるぐらいの度量を日本人は持つべきだったと今でも思う。



2月12日(木)

○久しぶりに渋谷でCDを見てまわったのだが、お目当てのひとつだったタワーレコードの情報誌「bounce」はすでに出払っていた。無料なのだがかなりの情報量で、最近はどんな音楽情報誌よりもチョイスのセンスを信頼してるだけに落胆。新譜も中古盤も気にいったものがなかったが、HMVでなんとSABAH HABAS MUSTAPHAの新作を発見、即購入。80年代末期にワールド・ミュージックがブームになった際、バルカン半島のシェゲリ村出身だと言い張る3 Mustaphas 3というバンドが現われた。世界中の様々な音楽的な要素を混合をしまくってスキモノを狂喜させたバンドで、そのメンバーだったのがSABAH HABAS MUSTAPHA。3 Mustaphas 3の活動停止後もソロやプロデュース活動はしていたのだが、久々の新作、しかもインドネシアのスンダ録音ときてはマニアの血が騒ごうというものだ。打ち込みのサウンドが古臭いところもあるけれど、キッチュさと音楽への愛情の両方を持ったミクスチャー感覚は昔のままで、フランス発売のワールドミュージック系のCDが輸入盤屋に溢れていた「あの時代」を思い出させてくれた。
○夜、2年ほど前にとある音楽系のイベントで知り合ったKさんから電話があった。その後一回電話で話しただけだったので本当に久しぶりだったのだが、話しているとソウルフラワーユニオンとか朴保とか、ずいぶんコアな部分で趣味が合うことが発覚。 年月が流れてもまた同じ分野で会うこともあるんだなぁと、SABAH HABAS MUSTAPHAを聴きながら少々感慨に耽ってしまった。



2月11日(水)

○最近疲れてるんで、家でゆっくり、というかぐったりして過ごす。いろいろやることはあるのだが、ダラダラしているうちに一日は終わり、書くはずだった夏コミの申込書は白紙のまま。夜は鈴木慶一がゲストで出るライヴがどこぞであったはずだが、身体が重くて行く気になれず。こういうのって、調子が出てから後悔するんだよなぁ。
o u t d e xの「COMIC」をやっと更新。やまだないと「恋に似ている」、とり・みき「石神伝説」「SF大将」、安野モヨコ「脂肪と言う名の服を着て」、宝島社の「CUTIE COMIC」を追加。これでやっと97年発売分の単行本のレヴューを書き終わったのだが、気が付けばもう2月。97年の個人的なベスト10をやろうと思っていたものの、すっかり時期外れになってしまったようで…。来年は頑張ろう。



2月10日(火)

○書店の店頭に山と積み上げられた「文芸春秋」三月号に、商売っ気を感じて一瞬嫌悪感を持ったが、それを買った僕も同罪だろう。今月号の「文芸春秋」には、酒鬼薔薇少年の検察調書が約50ページに渡って掲載されている。それを報じた今朝の読売新聞には、酒鬼薔薇に殺害された少女の母親の「被害者は、どこまで突き落とされればいいのでしょうか」というコメントが紹介され胸を刺したが、酒鬼薔薇の異常な殺人衝動に対する疑問から結局「文芸春秋」を買ってしまった。
○問題の調書の前に掲載された「正常と異常の間」と題された文の中で立花隆は、酒鬼薔薇の精神鑑定の結果を聞いて「異常ならよかったのにと思った」と述べているが、この調書を読んだ後では僕も同じ思いを抱いてしまった。殺害にいたる経緯や殺害の方法、遺体の切断や処分の方法などが詳細に綴られているのだが、この冷徹な残酷さに満ちた文章は、被害者のご家族にとってはとても読むに堪えないものだろう。殺害対象を物としてしか認識しない感覚や、恐ろしいほどまでの罪悪感の無さ、そして捜査の撹乱を狙った計算高さなど、戦慄といった言葉では表しきれないものを感じる。酒鬼薔薇が作文に使った言葉を借りるなら、まさに「絶対零度の狂気」だ。一部には罪悪感を感じない自分への嫌悪(これもかなり特異な嫌悪の理由だ)も見せていて、立花隆はその点によってほんの少しでも好意を持つ人が出るかもしれないと述べているが…個人的にはそう受け止めるのは極めて困難と思われた。
○この調書が流出した経緯については問題があるだろうが、ともかくも事件の経緯と酒鬼薔薇の思考感覚は知ることができた。読み終えた後では、現実の重みを改めて痛感するばかりだ。



2月9日(月)

○見沢知廉「調律の帝国」読了。左翼活動の中で殺人を犯したSは、刑務所の中で罪を自覚し、小説を書くことによって精神の浄化と救済を図ろうとする。しかし身体と精神を徹底的に拘束する刑務所では、小説を書くことすら許されず、権力による囚人への「調律」と闘うことを余儀される。政治犯として獄中生活を送った見沢自身の体験を元にしたものであることは明らかで、当然刑務所内の描写には怨念さえ感じさせる迫力がある。血と糞便と体液がこびりついた壁や床をありありと想像させるに充分だ。
○読み始めた時に驚かされたのは、自己の罪を客観視する作者の姿勢の貫徹ぶりだ。「GON!」のドラッグ特集など、サブカル系の媒体に登場する彼とは別人のような冷徹さに満ちている。もちろん作品と現実を混同させるのは愚かだが、自身の経験を元にしていることを作者が言明している以上、衝撃を受けずにはいられなかった。安易な思考的枠組みを与えるイデオロギーの呪縛を脱し、より大きな思想を求めて神道に傾倒する主人公。そして真摯に文学へ対峙する姿勢の描写には、作者の自己弁護的な意図がある可能性も否定は出来ない。それでも、Sをあくまで病人として扱い、彼の更正を否定する精神科医の存在を描いている点などには、単なる精神科医への恨みではなく、長い自己探求の軌跡を感じさせられた。
○看守たちによる囚人への不条理な暴行の描写も凄惨で、ある種のサディズムに満ちた陶酔を感じることも可能であろう。実際、指一本動かせない懲罰房の中で、かつての恋人が他の男に抱かれている情景を想像して射精する場面や、担当に気に入られようと作業に没頭したものの小説を書くことを禁止され、精神崩壊を引き起こす場面の描写には狂気に肉薄した熱が溢れている。見沢はあくまでも小説の内容を重視して欲しいとあとがきで述べているが、彼のこうした表現能力はもっと注目されてよいのではないだろうか。これみよがしに過剰な表現に陥らない、ある種のストイックさが確固として存在している。
○主人公は言う、殺人犯と普通の人間の間に差など無いと。精神状態や状況が生み出す、ほんの些細なことで人は人を殺せるのだと。死刑廃止を叫ぶほど僕は殺人犯に寛大ではないが、この問題を自分自身に突き付けられた時、僕は答を言いよどむ自分に気付いてしまうのだ。
○ところでThe Beach BoysのCarl Wilsonが現地時間の6日に亡くなったそうだ。The Beach BoysのWilson3兄弟のうち、83年に死去したDennis Wilsonに続いてのことで、いよいよBrian Wilsonだけが取り残されてしまったことになる。今夜はCarlがリード・ヴォーカルを務める「God Only Knows」のヴォーカル・オンリー・ヴァージョンを聴いて冥福を祈ろう。



2月8日(日)

○横浜ヴァージンメガストアのHさんにお会いするため、Oさんと横浜へ向かう。Hさんは、鈴木慶一がプロデュースした、「綿の国星」という大島弓子 の作品のイメージアルバムの再発に関わっている方で、Oさんが中心になって作成したムーンライダーズ のファンジンを見たことで我々に連絡をくださった。我々が会いに行ったのも一応は宣伝のお手伝いをするためということだったのだが、ライダーズの情報でも聞けたらラッキーという気分もあったのは否定できないところだ。
○ヴァージンメガストアで待ち合わせをしたところ、Hさんは案の定、ライダーズのCD-ROM発売記念イベントで司会をしていた方だった。ファミレスに入ったところ、一気に音楽方面のよもやま話が炸裂。Hさんのお知り合いの方はマニアの受難を見てくださったというので、エヴァ方面にも話題が展開してしまった。
○店を出てから周辺の古本屋や中古盤店を紹介してもらい、僕は大江健三郎の「万延元年のフットボール」のハードカバーを300円で購入。妙に安いと思ったら昭和41年の第2版で、定価は490円。いまじゃ1800円もするんだから、これはいい買い物をした。
○Hさんと別れてから、Oさんは僕の部屋に遊びに来た。「汚いぜー、ホコリだらけだから呼吸器障害起こしても知らないよ」なんてさんざん脅していたのだが、「なんだ全然普通じゃん」と言われる。床にちゃんと空きスペースがあるというのがその理由だが、そう言われればそんな気もしてくるから不思議だ。これでまたバリケード状態の部屋の掃除をする気がなくなってしまったぞ。



2月7日(土)

○今日は夜から大学時代のサークルの先輩の結婚パーティーで、それに先立ってサークル仲間のKがうちに遊びに来た。今日からオリンピックが始まることを僕は昨日初めて知ったのだが、その話をKにしたところ、「えっ、オリンピックって今日からだったのか!?」。上には上がいるものだ。どっちが上だか下だかわからないが。
○夕方、結婚パーティー出席のためにKと横浜へ。県職員どうしの結婚とあって、その方面の人が多く、我々新婦のサークル関係者は少数派。今日結婚した先輩は僕より学年が2つ上の先輩だったのだが、1年上の先輩は誰も結婚してないし、同学年の連中は1人だけ。自分たちの個人的な恋愛関係を、社会的な制度の中におさめる結婚というものは、まだまだ実感が湧かないところ。周囲の年上の人にも、男女問わず未婚の人が多いしね。
○ところで今日のオリンピック開会式の演出をした劇団四季の浅利慶太って、かつて都知事選でNHKの磯村氏のブレインを担当して、庶民派をアピールするため彼を銭湯に送ったはよかったものの、磯村氏の中年太りの体型を全国のお茶の間に流して失笑買った人じゃないっけ? そう考えると、夜ダイジェストで見た開会式の演出も、一つ一つの要素が妙に極端という点で非常に納得のいくものだった。



2月6日(金)

o u t d e xの「COMIC」用の原稿を書いたものの終わらない。昨年暮れあたりから発売される量に追いつけなくなってしまい、現在では僕の記述能力を超えるぐらい溜まってしまった。現在鋭意執筆中なのは、やまだないと「恋に似ている」、とり・みき「石神伝説」「SF大将」、安野モヨコ「脂肪という名の服を着て」、安達哲「幸せのひこうき雲」、木尾士目「陽炎日記」、よしもとよしとも「Greatest Hits +3」、山田花子「からっぽの世界」。数えてみたら8冊もあって気が遠くなってきた。あ、「CUTIE COMIC」とか「ホットミルク」とかの雑誌も書く予定なんで10冊か。趣味丸出しのセレクションで、どれもいわゆる売れ線の作品ではないが、やっぱ人に紹介したくなるのはこういう作品たちだ。なんとか2・3日中にUPしたいところ。


2月5日(木)

○それにしても最近のSo-netはひどい。最も困っているのは、ここ数日毎晩のように自分のページへアクセスできないこと。自分で自分のページが見られないんである。僕が契約しているのは、「U-page Pro」という3MBごとに月1000円のコース。無料ホームページが当たり前となった今となっては馬鹿高い料金だ。しかも僕は6MBで契約してるんだからやり切れない。o u t d e xを作成した時点で、3MBから溢れてしまったのだ。しかしこの料金を払っても、テレホーダイの時間帯はアクセス不能というのがSo-netのあんまりな現状だ。
○一方、So-netにはもう一種類「U-Page」というホームページサービスがあって、こちらは5MBごと月300円という安さ。僕が契約しているコースとどう違うかというと、CGIやSSIを自由に使えないのだ。あとURLも長い。ところが低料金のこちらの方は、テレホの時間帯でもしっかり繋がってしまう。僕としてはますますやり切れないというわけだ。
○しかしSo-netの問題はそれだけに留まらない。なかなかアクセスポイントへ接続できないという慢性的な問題に加え、失態続きなのがセキュリティー問題。メールサーバーを外部から勝手に使用され慌てて付け焼き刃の対応を取ったものの、今度はSo-netの一般ユーザーまでメールに不具合が出たり、またSo-net提供のカウンタのパスワードが外部から見られていたりで、失礼ながら「間抜け」と表現したくなってしまうような有り様なのだ。
○目先の利益に追われて、先の展望も持たず会員集めに夢中になる体質は、僕が入会した96年の春から全く変わっていないようだ。こんなプロバイダーやめようと何回か考えたのだが、CGIやSSIで遊びたいので残留したまま。加えて、ページを何種類も作りすぎて、データの移転やそれにともなう通知活動が面倒という理由もある。退会の潮時を逸してしまったようだ。
○そんなSo-netにもいいところがある。サポートが「一応」親切だということなのだが、これとて態度が横柄だとか、電話が繋がらないとかの異論もある。おっと、結局悪口になってしまった。
○最近はポストペットで荒稼ぎをしているSo-netだが、その利益を少しでもユーザーサポートに還元して欲しいところ。でも、「今後サポートのお問い合わせはポストペットのみで受けさせていただきます」とか言い出したりして。いや、あんまり冗談にならないのがあの連中なのだが。



2月4日(水)

○今日発売のエヴァの新しいLD「Genesis 0:11」を早速買ってしまった。これはTV版エヴァの第弐拾壱話と第弐拾弐話に、新たに制作されたカットを大幅に追加したもので、当初の予定よりも1年以上も遅れての発売となった。
○実は今日すでに出てるということをすっかり忘れていて、インターネットの掲示板を見て思い出したのが午後8時20分頃。それを知った瞬間いてもたってもいられなくなり、同30分には駅前のCD屋に向かってしまった。この寒風吹きすさぶ中を。
○ところが店で聞いたところ、すでに予約で一杯という状態だとか。そう、僕はアニメLD購入の流儀というものをすっかり忘れていたのだ。「俺はエヴァオタクであってもアニメオタクではなくなってしまっていた、それが敗因だ!」と自責の念に苦しみながら、駄目もとでもう一店へ。すると、アスカのジャケットが置かれてるじゃないか。「これ今日出たやつですよね!?」と鼻息も荒く店員に確認し、財布から6千円を出したのだった。
○収録されている第弐拾壱話と第弐拾弐話のうち、かなりの箇所で新作カットが確認できた。「DEATH」にも出てこなかった完全な新作カットもあり、また「DEATH」に使われた部分も、編集が変わっていたりカットが追加されていたりでなかなか新鮮。特に第弐拾弐話は、アスカをより徹底的に痛めつける構成になっていて、エヴァ末期の狂いっぷりを増幅した仕上がりになっていた。これは慌てて買いに行った甲斐があったというものだ。
○思えば昨年8月に完結編を3回観た時点でエヴァを卒業したはずだったのが、冬コミでエヴァ本を馬鹿買いし、そして今回のLD発売で狂乱。本当にエヴァが僕に植えつけた病は深いなぁ…なんて全てをエヴァのせいにして言いたくなってしまうのだった。



2月3日(火)

コミティアのパンフレット「ティアズマガジン」を見ていたら、友人Iさん(表紙書いたIさんとは別の人)のサークルの名前が無い。IさんにFAXを送ったら返事の電話が来て、申し込みはしたはずだという。考えられるのは郵便事故なのだが、為替を同封してるだけに盗難じゃないかと心配になってしまった。郵便番号を7桁にする前に、この辺の安全を図ってほしいもんですなぁ。
○ちなみに、以前大学の後輩に送ったはずの封筒が届いてないというので郵便局に問い合わせたら、専用の用紙を渡され、それに書き込んで郵政省(だったと思う)に調査を依頼するという事態になった。確か1回経過報告が来て、その後発見できなかったとの手紙が正式に来た。この辺の対応には非常に好感がもてたのだが、問題なのは「すいませーん、本に挟まってましたー」と後から言ってきやがった後輩だった。
○相馬俊英「長野オリンピック騒動記」購入。実はこの手の本、出るのを期待していたのだ。別にオリンピックが国粋的だとか言う気はさらさらないけれど、やはり政治的・経済的問題を考えると、素直に楽しめない気がするのも事実。オリンピックの現実を知る資料として購入した次第。



2月2日(月)

○15日に開催されるコミティアのパンフレット「ティアズマガジン」が発売されているというので、渋谷まんがの森へ。ところが店内でその本を発見した瞬間、驚きで声を出しそうになってしまった。なにせ友人のIさんが表紙を描いていたんである。それ絵がまたレイアウトといい色合いといい、綺麗なことこの上ない。家に帰ってからお祝いの電話をしてしまった。
○マンガといえば、最近アフタヌーン97年4月号を探している。遠藤浩輝という作家の「神様なんて信じていない僕らのために」という読み切りが載っていたのだが、これがどう考えても傑作だったのだ。そしてどういうわけか、僕はついこの号を捨ててたというわけ。アフターヌーンみたいな月刊誌のバックナンバーを置いている古本屋ってのも少なくて、ブツの保存はしっかりすべきだと痛感。もう部屋の中には他のブツが山積みではあるんだけど。



2月1日(日)

○Mさんからお借りしていた、金子修介監督「1999年の夏休み」のLDをやっと観ることができた。少年役を全員女の子が演じていていることが公開当時話題になった映画だ。その後もトラットリアのオムニバス盤「ファブ・ギア」にこの映画について歌った曲があったりして、ずっと気になっていたのだ。
○夏休みの寮でたった4人で過ごすという設定や、少女が少年を演じることから生まれる独特の不安定さなど、作品の中はなんとも幻のような世界だ。しかも、萩尾望都の作品からイメージを膨らましたせいなのか、なんとも大時代的な少女漫画のようなセリフまわしであることにも驚いた。同性愛的な展開も、この世界では抵抗なく納得させられてしまう。はっきりとした決着がなく、描かれているのが本当に現実なのかも判然としない、迷路のような物語だった。
○さらに、レンタルで借りてきた石井聰亙監督「水の中の八月」も観る。在日朝鮮人問題を描いた関川夏央の同名小説からはタイトルを借りただけで、まったく別の作品だった。
○とにかくこの映画の映像の美しさは特筆に値する。前半に何度も出てくるプールへの飛び込みの場面など、編集の巧みさと合わせて息をのんでしまった。高校生の描き方も自然だし、なにより説明的なセリフもなしに、大きなスケールへ展開していくのも素晴らしい。ラストはスケールが大きすぎて戸惑ってしまったが、それでも見終わってからしばらくは余韻にとらわれてしまった。主演の小嶺麗奈もいいし、予期せず現れた町田町蔵(現:町田康)の一目で分かる存在感もすごかった。
○1日にいい映画を2本も見られて、なかなかの至福。




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