since 14/DEC/96
For best viewing results, I recommend






現在の日記に戻る
1月31日(金)

○僕は仕事中、しょっちゅう非常階段の踊り場へ出る。本当に落ち着きがないらしく、寝るか外に出ているかというぐらいだ(そこまでひどくないか)。
○今日も視界に広がる街並みをみながら、鼻歌の一つも歌いたくなる。いやまて、その前に階上に誰かいないか確認せねば、この間これで恥ずかしい思いをした。よし、誰もいない。
○で、安心して出てきたのが、安全地帯の「恋の予感」。…なぜ?広がる街並みに、潜在意識の刷り込みの恐怖を感じることしばし。
○夕暮れは空の端を彩り、終業ももうすぐだ。


1月30日(木)

○夜、渋谷クアトロでの栗コーダーカルテットのライブへ。豪華ゲストを迎えての至福の2時間半、もう去年の「THE 忘年会」より楽しかったぐらい。そのリポートはこちらに。
○しかし、この日のライヴには僕が運営する「BODY meets SING」との関係上、不愉快な点があった。正直に言えば、激怒。
○開演前からそんな状態の僕だったが、開演後、栗Qの演奏でやや心穏やかに。考えてみれば、俺はなんで怒っているのだろう?少しアクセスが多いページを作って、いい気になってるんじゃないか?「あのページはもう自分1人のものではない」と自分にいい聞かせていても、内心は自分の虚栄心を満たす道具にしている面もあるのでは?そう、今日ゲスト出演する知久寿焼のファンと一目でわかる連中を、好きなアーティストに自分のステイタスを求める哀れな連中と、僕は内心で嘲笑していたけれど、僕も結局同じ穴のムジナではないのか…?
○いけない、いけない。怒りや悲しみに身を任すのはやめよう。心穏やかに、他人に寛大に、楽しく生きよう。明日はいいことがあるかもしれないのだから。…昨日もそう思った。(赤色エレジー風)


1月29日(水)

○仕事帰り、またしても渋谷のCD屋へ。なぜまた2日連続でかというと、昨夜ニフティーのメールでHさんから、「Brianのブートが入荷してましたよ」という重大な情報をもらったからなのだ。
○Hさんとは、彼がニフティーの掲示板に出した「Brian Wilsonのファンの人メール下さい」という掲示を僕が目にしてから、やり取りが始まった。そのBrian Wilsonは、説明不用のグループ「ビーチボーイズ」のメンバーにして、ポップス・クリエイターとして現在最高の天才。しかし、一応メンバーなんだが、ある件があって以来ステージには現れていない。彼が発狂したためだ。
○「ラバーソウル」から「リボルバー」、「サージェント・ペパーズ」の頃のビートルズのライバルは、ストーンズではなく、ビーチボーイズ、いや、そのBrianだった。Brianはポップス史最大の傑作「ペット・サウンズ」を発表後、次作「スマイル」の制作に取りかかるが、彼はその途中発狂、長い精神病院生活を送ることになる。しかし、88年には復帰作「Brian Wilson」を発表、多くのファンを狂喜させた。が…。
○復帰後第2作「Sweet Insanity」はレコード会社に発売を拒否され、お蔵入り。それでも彼は、95年に自伝映画「駄目な僕」のサントラと、旧友ヴァン・ダイク・パークスと共作「Orange Crate Art」を発表。後者なんて、もう涙無しには聴けない、彼の生い立ちを知らずとも感動必至の傑作だ。
○この簡単なプロフィールを読んだだけで、彼がその才能とは裏腹に、いかに苦難に満ちた生涯を送ってきたかわかってもらえるのでは。ひどい目にあってるなぁ、ホント。僕はもちろん彼をリアルタイムで聴いてきたわけではないが、その音楽に加え、こうした数々の彼の障害を乗り越えてきた彼の姿にもまたひかれてしまう。
○今日買ったのは、そんな彼のお蔵入りしたままの本来の第2作「Sweet Insanity」全曲と未発表曲などを収録した「Dream Comes True」というCD。これ、本当に音がよくて、今までのひどい音の他のブートに比べ、サウンドの隅々まで聴き取ることができるのだ。雑居ビルの怪しげな海賊版店から出てきて、嬉しさのあまり、昨日買わなかったタツ・ラウの「麻木」まで買ってしまった(笑)。
○そして、絶望の淵からから帰ってきた彼の「Make A Wish」という曲を、今何度も繰り返し聴いている。


1月28日(火)

○仕事帰りに、CDの買い出し。今日発売のカジ・ヒデキ「ミニスカート」、ちょいと前のホフディラン「多摩川レコード」、なにをいまさらのunderworld「second toughest in the infants」、さらにいまさらのあがた森魚「永遠の遠国の歌」、雑誌「POP ASIA」を購入。カジ・ヒデキは、広末涼子出演のCMの音楽担当だったんだけど、ライナーのサンクスの一番最後に、「Ryoko Hirosue and Her Mini Skirt!!」だって(笑)。
○今日買うつもりだったBLURって、日本先行発売なんだね。香港のタツ・ラウの「麻木」も、輸入盤が無くて、断念。香港物は別として、アメリカ盤やイギリス盤は、今だいたい1700円ぐらいで買える(もちろんモノによるけど)。国内盤だと、紙切れ1枚付いてるだけで、2300円から3000円。この差じゃ、買う気になれませんよぉ。
○しかも渋谷といえども、ちょっとマニアックなものだと、レコード屋まわりを強いられる。再販制なんてものが存在しても、現状ではマイナーな文化商品(CDや書籍類とかね)はやっぱり流通困難なのだ。せめて国内盤のCDは、価格や流通をなんとかして欲しいもんです。切望!
○ところで、ムーンラーダーズの92年作「A.O.R」が、もう廃盤だって知ってた?


1月27日(月)

○いきなり関東ローカルの話で恐縮ですが…。なんでも2月1日(土)からテレビ東京(&テレビ大阪)で、「エヴァンゲリオン」の再放送が始まるっていうじゃないですか!さんざん噂に聞いていたシロモノを、とうとう見れるってもんです。
○僕だって昔はいっぱしのオタクで(自慢することじゃない)、GAINAXの作品も、「王立宇宙軍オネアミスの翼」「トップを狙え!」「不思議の海のナディア」とずっと見てました。…実は相当夢中になって。しかし、大学に入ってからは、ぱったりアニメを見なくなり、その間に登場していた伏兵が、庵野宏明の「エヴァ」だったというわけ。
○しかし、「エヴァ」をめぐるメディアの狂乱はすごいですね。なんたって、1回も放送もビデオも見てない僕が、主要キャラの名前やあらすじを知ってるぐらいですもん(笑)。
○一番騒いでたのが、「Quick Japan」かな?なにせ、庵野監督のインタヴューに加え、最終回を画像付きでレヴューしてましたから。いや、「QJ」はまだわかるけど、「STUDIO VOICE」にまで載ってたんですよ、あのスタイリッシュ極まりない雑誌に。しかも、「エヴァ」特集号の思想雑誌「ユリイカ」は、普段の倍売れたって話(誇張?)だし。今日も、新聞の広告見てたら、河出書房新社の「文芸」で、「エヴァ」についてのコラムが集められているらしい。いやはや。もはや、サブカルチャー業界の必須アイテムですね。そんな業界あるかは別として。
○しかし良かったですよー。僕のまわりじゃ、このビデオを持ってるやつもいないし、再放送もいまさらないか…とあきらめてたんです。
○で、早速友人のオタク女K(24歳無職、廃人)に電話してみました。「全26話だから、ビデオは120分と180分の2本で入るよね」という僕に、「7本じゃないのか?」。そう、彼女は、標準モードで計算していたんです、当然のように。さすがだ(笑)。
○でも僕は、今日本中のオタクたちが夢中になってる、「エヴァ」を自分の矮小な世界観に押し込めて語り、悦に入るような陵辱ゲームにゃ、加わりたくないっすけどね。


1月26日(日)

○目を覚ますと、泣いていた。直前まで、夢の中で泣いていたのだが、本当に涙を流していたとは。なぜ泣いていたのかは…。言えない、あまりにも子供じみていて。起きてから、日常生活への恐怖が、こんなにも潜在意識に刷り込まれてしまっていたのかと呆然とする。そして、他人への依頼心の固まりのような、夢の中の自分を思い出し、また呆然とした。
○かなり、マズくなってきた。


1月25日(土)

○最近は休日って何もしたくない。ふだん睡眠時間を極端に削って会社に通っている反動で、とにかく家でゴロゴロしたくて仕方ないのだ。で、そうやって過ごしておいて、いざ一日の終わり頃になると、せっかくの休日を無駄に使ったような気分になる。不条理な話だよね、自分のことなんだけど。
○しかも、その自己嫌悪を倍増するシロモノがある。テレビ。僕はこいつが嫌いで、ふだんはニュースぐらいしか見ないんだけど、ひとたび食事の時なんかにつけると、ついそのままテレビの前に座り続けそうになる。危険だ。
○そして、今日は「邦子がタッチ!」のたまごっち特集なんかを見るともなく見ていた。この番組自体見るのが久しぶりなんだが、番組の後半になると、女の子のダイエット企画を始めたじゃないか!しまった、またやっていたとはー!
○この番組は去年、いや一昨年?ぐらいから、太目のタレントの卵を捕まえてきて、番組内でいろいろなダイエット法(ゲテモノ含む)を試したあげく、毎週スタジオで水着で体重を量るという企画を、過去2度やっている。悪趣味でしょ?女の子の悩み解決の手助けをするフリして、精神的に追いつめて見世物に仕立てるんだから。で、実は僕はこの企画が大好きだった。はい、悪趣味です(笑)。
○最初のシリーズは秋山実希って子で、結構長い間、落ちた落ちない太った痩せたを繰り返して、目標体重を達成。途中、ライバル登場!なんてこともやっていたが、何回か見逃したら消えてしまっていた。イマイチかわいくなかったし、厳しさ全開ってやつですね。秋山実希は、その後グラビアとか飾ってたけど、今どうしてるんだろ?
○2回目は「ダイエッターズ」という名前から容易に想像できるように、タレント志望の女の子を一杯集めてまた同じことを。ただ、こちらはライバル同士の戦いとか、悪趣味さもエスカレート。でも、視聴率が落ちたからか、中途半端で解散。(その後も何人かは活躍してる。)それで僕は、何の未練も無くこの番組を見なくなっていた。
○それが、今日見たら「第3弾」とか言ってやってる。番組のテコ入れのためなら、平気で女の子の人生狂わそうってんだから(笑)。結構かわいい子が、よくわかんない怪しいエステとか行かされてるんだ。これで、来週から土曜は12時までに起きなきゃ。
○結構このシリーズって、「食生活の習慣が肝心」という口実のもと、女の子の私生活にも踏み込んでて、生活臭濃厚なんだな。タレント目指して苦行中!という彼女たちの姿を見ていると、ここまでやっても売れない人もいるだろうし、何の努力もなしに大スターという子もいるだろうし、人生いろいろって感じだ。そう、この企画の面白さって、女の子達が多少の自己顕示欲のために、オモチャにされてるとも気付かず自分を全国に晒しているという、無意識のうちに崖っぷちから足を滑らせてる危うさなんだ。ってホントかよ。
○新シリーズの子は、父親が3年前に亡くなっていて、働きに出ている母親は不在がち、本人は叔父さんの寿司屋でバイトしながら、タレントを目指している。こんなドラマツルギーも、ちゃんと番組のスタッフは計算に折り込み済みだろう。そして、この子の行く末は…?
○なんてことを考えつつ、1時まで見てしまった。いけない、着替えよう(12時に起きたのだ)。そして何かやることを考えよう。やるべきことは山積みなんだが。とりあえず、パソコンの電源を入れよう。そして…。そんな無駄な思考を重ねる間にも、自己嫌悪の足音はまた、背後にひたひたと…。
○ちなみにこの番組のページはここで、問題のコーナーはここ。参考までに。


1月24日(金)

○いやー、ペルーの人質は解放されないし、重油は広がりまくりだし、役人はけしからんし、嫌な世の中ですねぇ。しかーし!今日は皆さんの生活に夢と希望を与える、とっておきの情報があるんですよ!
○それは、「広末涼子歌手デビュー」!!発売日は4月10日!レコード会社はワーナージャパン!(これはちょいマイナー?)そして作詞作曲は、な、なんと竹内まりあ!うおー、これは凄い!!…と言っても、シングルしか聴いたこと無いけど(笑)。
○なにはともあれ、これで春までは生きる希望ができましたね!……希望か…懐かしい響きだな。…でも、その頃には俺どうしてるのかなぁ。…やっぱり病院行きかなぁ。…土日も診察してるところ探さなきゃなぁ。…催眠療法の問い合わせも結局してないし。…俺の人生、いつもこうして後回しにして取り返しがつかなくなっていっちゃうんだ。…いつも、いつだって。…4月まで長いなぁ。…これから2月があって、3月もあって。…プロザックが解禁になるそうだけど、あと1年も先じゃなぁ。…いや、4月のことだって…なにも…想像できない…。
○ああっ、いけない!いけない!希望だ、希望!!英語で言うと、言うと…まぁいいや!!そういうわけで、今から広末基金を貯めておきましょうね!…いえ、なんでもないです…。


1月23日(木)

○怠けてるわけじゃないのに、職場ですることが無いっていうのは、うれしい反面、妙にうしろめたかったりする。なにせ、周囲の人はみんな働いてるんだから。眠って終業を待ちたいところだが、呉智英の「大衆食堂の人々」を読んで過ごすことに。この本は雑誌に書いた原稿の寄せ集めなんで、他の書き下ろしの本のように、民主主義幻想への一点打破や、それによる卑怯なまでに爽快な読後感はなかったなぁ。もちろん面白かったけど。
○夜は渋谷のNHKでのハイポジのFM用公開録音に。今回はアコースティックライブだったが、その一音一音に対して研ぎ澄まされた感性、表現することへの比類なき真摯さ。素晴らしい。その模様のリポートは、土曜日までに「BODY meets SING」にUPする予定。


1月22日(水)

○昨日までが嘘のように、仕事が暇になってしまった。一仕事終えて、次の仕事待ち。本当に何もすることが無いんで、中野翠の新刊エッセイ集「クダラン」を一気読み。今まで読んだことが無かったのだ、この人。
○「クダラン」という一見自嘲じみたタイトルは、まぁ、自我の防衛でもあるんだろうが…ほんとにクダランのだ、視点も文章も(笑)。だが、最初の50ページぐらいでつまんねーと思ったものの、一度手をつけた以上読み通さずにはいられなくなってしまう自分の性分もまた、クダラン。
○この本で、中野翠と呉智英が早稲田時代からの友人だと初めて知って驚いたのだが、帰りに本屋に寄ると、呉智英の文庫がまた2冊出ていて驚く。去年文庫が4冊出た後、10月と予告されていた第2回配本がなかったので、思想書は文庫じゃ売れなかったのかなぁ、と思っていたところだったのだ。
○しかも、今度の配本は、呉智英とともに、関川夏央の本まで!やってくれるなー、双葉社。仏のように思えてきたぞ(笑)。そりゃベストセラーのようには売れないかもしれないけれど、少なくても俺は全部買うぞ。


1月21日(火)

○今日の朝日新聞に、昨日開かれたオウム幹部土谷正実被告の公判に、サリン事件で亡くなった地下鉄職員2人の妻が、初めて証人として出廷したという記事が載っていた。それによると、「被告には死刑を望む」と述べた証人に向かって、土屋被告の弁護人は、「それはあなたと同じ悲しみと苦しみを被告の両親に与えるのではないか」と質問、それに対して証人は、「夫には何も罪がありません。私は主人の無念を晴らしたい。虫けら同然に、なぜ自分が亡くなるのかわからないまま、人生を断たれたその思いを、私から言わないでだれが言えますか」と答えたという。
○最愛の夫を突然なくした悲しみは、想像するだに苦しく、そしてご本人の苦しみは、第三者のそんな想像をはるかに凌ぐものであるに違いない。そして、僕がこの答弁で猛烈な不快感に襲われたのは、この土屋被告の弁護人の質問だ。もちろん、裁判において質問は当然の権利であり、証人として出廷することは、これを承諾することを意味する。しかしこの質問で、土屋被告の弁護人は何を問いたかったのでだろうか。僕には、相手を挑発して、証人が感情的になっていることを露呈させ、裁判の展開を有利に運ぼうという、単なるあげ足とりとしか感じられない。被告人の両親の存在を持ち出して、安直な感情論にすりかえようという思惑も見え透いている。そしてその根本には、オウム事件に多く登場する「人権派弁護士」が、真実の究明という本来の目的そっちのけで、己の思想闘争の道具として使おうとする姿がはっきりと見てとれる。
○僕は、いわゆる「死刑廃止論者」に強烈な嫌悪を感じる。それは、彼らが、何のリスクもない安全地帯からから高みに立ち、被害者の心情をしばしば低級な心理として扱うような奢りを見せるからだ。それは、彼らが近代人権思想に基づいて、自分達の思想を絶対の真理と信じて疑わないことから発する奢りであり、ある種の宗教の信者にも通じる腐臭を放っている。
○そもそも、いつから死刑廃止は、「進歩的」な思想となったのだろう?廃止論者はしばしば先進国の死刑執行国が少数であることを訴えるが、どうして社会状況も文化も、そして憲法も異なる海外を安易に比較対象とするのだろう?アムネスティの活動には敬意を持つが、なぜ彼らは、海外の不当に逮捕された政治犯と、再審制度まで用意されている日本の殺人犯を同列に語るという誤謬を犯してしまうのだろう?
○なにより、現在の日本の死刑廃止活動はレベルが低すぎる。僕も、死刑廃止が人類の目指すべき一つの理想であることには異論がない。しかし、現状では、廃止論者が、死刑存続論者を感情論だと批判するのと同等に、彼らもまた感情論に拠っている。それも嫌悪すべき奢りにまみれた、感情論である。廃止論者は、「法は感情を肯定するものではなく、統制するものだ」と言うが、現在のこの低水準の理論では、到底被害者感情を納得させられないだろう。「殺人者には死刑を」という論理には、単純でありながら、動かしがたい整合性があるのだから。
○しかも、オウム事件以降、麻原以下の幹部に対する死刑を望む世論が高まると、廃止論者は途端に沈黙してしまった。僕が知る限り、そうした声に正面から応えたのは、インパクト出版会の「『オウムに死刑を』にどう応えるか」ぐらいだ。
○新聞もまた、世論と「進歩的人権思想」の狭間で、不可解な記事をしばしば載せる。例えば、昨日のこの公判についても、読売では、「死刑であなたはいやされるのか」と土谷被告の弁護士に聞かれ、妻が「いやされません」と答えたとしている。朝日の記事とは、答弁にたいする視点が大きく違っている。これでは、妻が死刑を望む理由は読み取ることすらできず、ただ感情的になっているかのようだ。毎日に至っては、死刑についての発言自体が取り上げられていない。毎日は、前回の選挙前に、「立候補者の90パーセントが死刑廃止に賛成」という記事を載せた。ところがよく読むと、実はこれは解答者が全立候補者のほんの一握りであり、その解答もほとんどが共産党の立候補者によるという、情報操作を企んだかのようなずさんな代物だった。そんな毎日には、昨日の発言を載せて、世論が死刑容認に流れるのを嫌ったのだろう。大新聞も、死刑問題についてはこのていたらくなのである。
○いま、あなたが書店や図書館で、この手の廃止論を唱える書籍を手にしたなら、その大部分(全てとは言わない)のレベルの低さに唖然とするはずだ。多くは、犯人の両親や死刑執行官の悲しみを訴えるという浪花節ベタベタの三文小説もどきで、結局は安直な感情論の誘導に終始する。さしずめ、大塚公子の「死刑執行人の苦悩」(角川文庫)などは、さぞ笑えることだろう。もちろん苦笑だが。
○彼らは自分の考える、否、考えてもみずに他人の「絶対真理」を戴いて、それに甘えている。無意識に主体性を捨て、自己の思想に対しての客観性を失っている。だから、人間が1人殺されても、犯人は死刑にならない命の軽さ(ムカついたから、と警官を刺し殺した犯人でさえほんの数年の懲役)や、日本には事実上無期懲役という刑罰が存在しないという問題点(現実には数年から数十年の懲役で出所する)には、なんの問題提起をしようともしない。それは、彼らの唱える「人権」がいかに空疎で脆弱な、御都合主義なものに過ぎないかの証明でもある。当然なのだ、所詮は己の自己陶酔のために、他人の尻馬に乗ってヒューマニストぶりたいだけなのだから。こんな連中に、自分の愛する者を殺された人々が、とやかく言われる辛さは想像に余りある。
○地下鉄職員の妻は、「夫に確かめることができたなら、彼も死刑を望んだはずだ」と述べた。僕も、もし僕が殺されたら、犯人は絶対に死刑にしてくれと今のうちに言っておこう、遺言として。キチガイだろうが、過失だろうが、そんな理由は僕の知ったことじゃないしね。


1月20日(月)

○どうなってんだよー、So-net!!昨日あたりから、接続はできても、Webもメールもニューズグループも無反応じゃないか!!これじゃページの更新もままならないよ(泣)。
○実は去年の11月あたりから、ホームページの維持費を採られてないんですよ。というのも、So-netのホームページ用のUNIX(僕も何のことやらよくわかんないんですけど)の反応が異常に遅くて、まともに動いてないから。新規のホームページの登録まで制限されてる始末だったんですよ。
○しかも、僕の接続する川崎APはしょっちゅう混んでて、たまに改善されて喜んでも、すぐ振り出しに戻ったりする。会員制限しろよ、まったく(怒)。19日あたりからはとうとう、「接続できるだけ」で、ウンともスンとも言わない状況に…。
○そんなわけで、横浜のAPに接続することを余儀なくされている次第ですが、それでも、ほんの数ページの更新に30分以上かかる始末(泣)。あーあ、電話料金が気になる…。
○今、プロバイダーの乗り換えを検討している方、悪い事は言わないから、So-netはやめておいた方がいいですよ。きっと、設備のメンテナンスにまわすべき予算を、広告に使っちゃってんですから(笑)!!


1月19日(日)

○「SWAY」っていう、女の子2人組を知っていますか?かつては「さそり座」という名でした。彼女たちの「窓ガラスのへのへのもへじ」なんて10年以上も前の曲、たまに聴きたがっている人がいたりして、僕は彼女たちが今も名を変えて活動していることを教えてあげる。しかも、活動歴13年のベテランにして、今年まだ26歳なのだ!
○彼女たちの音楽は、一言で言えば、まぁ昔の「ニューミュージック」みたいなものかな、表層的には。ところが、その穏健さとは裏腹に、歌に込められた表現衝動やその力量が並みではないのだ。まさに胸をかきむしるような音楽。ムンライダーズやハイポジ、ソウルフラワーユニオンを愛する僕は、だからこそ彼女たちをも愛して止まない。
○そんなわけで、僕は現在、彼女たちのページを新たに作成している。なにせゼロから作るんで、やる気にならないと、まったく前に進まないどころか、手をつけようともしない。で、一日ダラついて自己嫌悪になったりするんだが、今日は大丈夫そうだ。
○それに加えて、「BODY meets SING」の更新。SWAYのページも、そうと遠くないうちに公開できるはず…と言って、放置したままのページが今でもたくさんあるんだけど(笑)。


1月18日(土)

○アトピーなんですって、僕。なんで伝聞調かっていうと、今日初めて医者に言われたんですよー。もう24歳ですよ、僕。まさかこの歳でなるとは…。
○去年の10月あたりから、どうもフケが多いなーと思って、皮膚科に行き出して、3回目の今日「アトピーです」って。今までは、単に「湿疹ができてます」としか言われてなかったし、アトピーなんか自分に関係ないと思ってたんで、ショックでしたよ、ホント。
○ただ僕の場合は、アレルギー性のものではなくて、皮膚が乾燥しやすいことが原因の乾燥性のものだとか。つまり、冬場の乾燥した季節になったら、湿気を逃がさない様にケアすれば大丈夫とのこと。今のところ、出てるのも頭の地肌で、目立たないんですけどね。でも、対処療法しかないんですからねぇ、これって。
○しかし、普通は子供の頃発症して、大人になるにつれて治っていくのに、なんでまた僕はこの歳で…と思って、病院でもらった小冊子を読む。アトピーってのは、その人のアトピー体質やアトピー素因と呼ばれる体質上の要因に、環境因子が加わると発病するとか。そうなると大人の僕の場合、アトピー素因は乾燥肌として、環境要因として考えられるのは、「仕事のストレス、不規則な生活、アルコールなど」ですって。部屋にはホコリが多いし、前2者なんか思い当たる節がありまくり(笑)。
○で、病院帰りに本屋で「ATOPYNO」を手にする。この雑誌は、去年創刊されたばかりの日本初のアトピー専門誌で、730円。ちょい高いんで、立ち読みに。内容的には、「アトピーの子を持ったお母さん向け」といった感じで、「アトピー克服への道」といういかにもの特集から、おせち料理や風水の記事まである。みんな大変そうだなぁ、特にアレルギーの人。乾燥肌じゃ文句言ってらんないか。
○そんなわけで、早く夏になれ。暑いの嫌いだけど。


1月17日(金)

○帰国した恋人に1ヶ月ぶりに会う。でも、彼女は「疲れてるの」とつれない感じ。で、疲れてるはずなのに無理して笑う自分に気付く。
○恋人は、僕の神経の問題を知らないし、インターネットでこんな日記を書いてることも知らない。今年でつきあって4年目になるのだけれども。
○でも言ったところで、2月にはまた彼女は海の向こうなのだ。


1月16日(木)

○僕は毎朝同じ時間の電車で通勤している。たいした意味はないが、習慣をつくりやすい性格らしい。
○そして彼もまた、毎朝同じ時間の、同じ電車の、同じ車両の、同じシートに現れた。僕の乗った電車に、途中から乗ってくるのだが、眠っていてもすぐわかる。年齢は20歳前後、服装はそれほど変ではないが(やや妙に少年じみているが)、物凄い勢いでシートに座り、大声で独り言。なにより、その目つきが特殊で、いわゆる「いってる」状態なのだ。彼を端的に表現するとするなら、僕は「キチガイ」という言葉を示さざるをえない。つまりはそういう人物と、毎朝一緒になっていたのだ。
○僕もまた毎朝同じシートに座る習慣がある。いわば彼と同類だ。そして彼は、向かい側に座る僕の視線に、不思議なほど敏感に気付き、じっと僕を見つめ返す。
○彼の視線は、敵対心も恐れも怪訝さも感じさせない。ただ、僕の中を「のぞきこむ」ようなのだ。それは、自分とは存在を異にする他者を見る視線ではなく、自分の世界の延長線上にある地平を見るかのような視線だ。そんな彼の視線は、容赦無く僕の中に入り込んできて、その目に我慢ができず、ほどなく僕は座る定位置をかえた。
○ところが、プログラミングされたように決まった行動をとっていた彼を、最近見なくなってしまったのだ。いや、そもそも彼はどこに向かっていたんだろう?誰のもとへ?何をしに?…むしろ、電車に乗ること自体が、彼の何の必要性も無い、無意味な習慣だったのではないかという気さえしてくる。
○もっとも、会社の昼休みや電車の中で、爆笑問題の「日本原論」を読みながら、必死に笑いをこらえてる僕も、見た目にはたいした違いはないな。なにより、彼の視線に過度に反応したのも、僕が何か同質なものを彼に感じたからかもしれない。
○そして今も、彼が消えたその電車で、僕は通勤をしている。


1月15日(水)

○用事があって遠くからやってきたSさんと、初めて直接お会いする。この人とは、以前ちょっとしたきっかけで知り合って、電話で話しをするようになった。その時は平気だったのに、本人を目の前にしたら、いきなり自意識全開で緊張。目も合わせらせず、自分で「怪しい!」とわかってはいても、そう意識するほどまた緊張して蟻地獄に。電話で話してきた人と同じ人なのにねぇ。
○幸いSさんは、そんな僕を怪しまない(…たぶん)いい人だったんで、僕もなんとか我を取り戻し、夜まで横浜周辺で遊ぶ。
○そうそう、不意に「うつ病は大丈夫ですか?」と聞かれれ、自分が日記をインターネットで公開してるのも忘れて、一瞬ビックリ(笑)。
○それでも、人と出会うのは楽しい。満員電車も人混みも大嫌いだが、その中にはこんな出会いも存在するはずではあるのだ。今日はそんな自己啓発セミナーっぽいことを考えたりも。こんなことがたまにでもあれば、人生は捨てたもんじゃないかもね。明日の自分は何を考えるかわからないけれど。


1月14日(火)

○仕事で行った神保町で、サニーデイ・サービスの新作「愛と笑いの夜」(…いきなりこのタイトルだぞ)と、徳南晴一郎「怪談人間時計」、爆笑問題「爆笑問題の日本原論」を購入。あっ、仕事中でしたね(笑)。
○サニーデイ・サービスは一聴したところ、相変わらずの新しい所なんかどこにも無い音。しかし、そのうちに引き込まれるんだから不思議なんだよなぁ。以前曽我部恵一が、「ムーンライダーズはコンセプト先行のバンドだと思う」みたいな発言を「Quick Japan」でしていて、サニーデイこそがそういうバンドだと思っていた僕はかなり驚いた記憶がある。新作は、以前のように「はっぴいえんど風」と形容できる音じゃないのは確かだけど。
○それにしても、サニーデイというワンマンバンドのリーダー・曽我部恵一は不思議な男だ。インディーズ時代のサニーデイは、それこそフリッパーズ・ギターと同列に語られるような、「渋谷系」(懐かしいねぇ)のバンドだったんだから。それがメジャーデヴューして、あれよあれよという間に、凄いスピードで小汚くなっていちゃったんである(笑)。友人いわく、「あれじゃSIONだよ」。いや、ルックスだけじゃなく、音もいきなり「畳みの臭い」がする感じに変化。それが彼らに「はっぴいえんど」という固有名詞をつきまとわせることになる。しかし、去年出たビデオあたりからまた少し、こぎれいになり(笑)、新作だとだいぶ社会復帰が進行した模様…って、勝手な基準なんだけどね。とにかく、見事なまでに変化が激しいのだ。
○しかも、曽我部はサニーデイの一方で、オルタナティブ系(この表現もよくわかんなくなってきたね)のオムニバス「Evolve or Die」に参加したり、少年ナイフの「SUPER MIX」でリミックスを手掛けたり。しっかりと時代の音を吸い込んでもいるのだ。そして、この活動のとっちらかり方が、ぼくらの世代らしいと言えば、確かにそうなのだ。侮りがたし、曽我部恵一。顔はヤバイけど(笑)。
○爆笑問題はそこそこ売れてるけど、いまいち「ブレイク」するって感じがしないねぇ。やっぱり「知能犯」的な雰囲気があるのがいけないのかな?あんなに面白いコンビ、僕は他に知らないのに。
○そして…また買っちゃいました、広末涼子生ブロマイド(泣)。書いてなかったけど、この間買った後、実はもう一回買ってます。つまり、これで3回目なんです(泣)。10枚入りのを3袋ずつ買って、もう90枚あるんです(泣)。
○で、全46種中何種が集まったかというと、39種。今日買った分なんて、1袋の中で、初めて手に入れる写真は1枚ぐらい。後はダブりばっか。…あと7種のために、自分が我を忘れないことを願って止まない僕なのです。


1月13日(月)

○仕事帰りに渋谷でCDを見てまわる。しかし、年末年始をはさんでまだ流通が充分でないらしく、目新しいものが無いんで、何店もまわって結局何も買わず。僕は充足感を消費活動に求めるタチなんで、こういう場合って、グッタリ疲れる。
○しかし、僕の心を激しく揺らしたのがRECOFANだった。なんと「限定版セール」という、知っていたら衝動買い防止のために近寄らないような企画をやっていた。
○問題はそこにあったある2枚のCD。2枚ともメトロトロンのもので、なんと鈴木博文の「First Compactdisc」とオムニバスの「INTERNATIONAL AVANT-GARDE CONFERENCE vol.1」!2枚とも既に廃盤のCDで、かつていくら探しても発見できなかったものなのだ。前者は、「Wangan King」にシングルやライブの音源をプラスしたもので、後者は鈴木慶一、鈴木博文、直枝政太郎、上野洋子、浜田理恵らが参加。高野寛も変名で参加したらしく、どうもこれが問題となって廃盤になったらしい。
○そして、気になるお値段は…前者が4950円、後者が3950円。高いよー(泣)!足元見すぎだよーRECOFAN!いや、もしこれらを一度も聞いたことがなかったら、安いと思っていたかもしれない。けれど、いかんせん音源だけは持っているんだな。そんなわけで、自分の収集癖をぐっと押さえ込んで、後悔しないことを願いながら店をあとにしたのであった。…後悔しないといいなぁ。
○それにしてもマニアの受難、ムーンライダーズマニアの生活は辛いですね、ご同輩(泣)。


1月12日(日)

○現在絶版のよしもとよしともの「珠玉短編集」と「レッツゴー武芸帖」が、確か近所の古本屋にあったと思ったので、久しぶりに行ってみる。すると、店内を改装したらしく、明るくてスッキリとした店に様変わりしてしまってる。店のオヤジは小汚いままなのに。しかも、スペースというスペースに押し込まれていた本も減ってしまったらしく、よしもとの本も消え去ってしまっていた。…幸せになっていてね(泣)。
○僕の家の近所には古本屋が多くて、一時期は休日の度にまわっていた。個人経営の古本屋のオヤジは、どこもたいてい対人関係に難がありそうな感じで、前職が想像不能という点で共通している。妙にアクが強いんだな、皆がみんな。他人のこと言えないけど。
○古本屋といったら神保町(=お茶の水)だが、レアな本を探したい時には、地元の本屋をこまめにまわった方がいい。古本屋の多い地域には、マニアも集まるからだ。僕が松本充代の青林堂の絶版コミックをすべて集めることができたのも、地元の古本屋巡りの成果だった。
○僕の会社の近くには、そんな個人経営の古本屋の最北のような店がある。30代後半とおぼしき男が、年中ジャンバーを着て店番をしている。なにより度肝を抜かれるのがその店内。本の量が並みじゃないのだ。棚の上にも本があり、その上にも本…という感じで天井までみっちり。四方八方それなんで、壁というものが見えないのだ。しかも、床には未整理の本が山積みで、身体を横にしないと歩けない。店内に漂う臭いは、下の方に積まれた本が、腐って土に帰っていく臭いのような気が…。もはや無分別に本を買い入れているらしく、どうみても売れる量を完全に超えちゃっているのだ。
○しかし、その店には、時々スゴイものがあったりする。高野文子の「ラッキー嬢ちゃんのあたしい仕事」があった時の驚きといったら!…と言って、どれほどの人がわかってくれるかな?(不安)
○結局その店は、店主の個人的なコレクションが、たまたま「古本屋」という形態で公開されて、かつ生活の手段になっているんだろう。恐らくは、無意識のうちに。
○昼休みにその店へ行くと、レジの横のテレビからはいつも「思いっきりテレビ」。みのもんたの喋りをバックに、店主が震える手で(なぜ震える?)やがて売り物になる本を読んでいる。そして僕は、そんな人生をわりかし否定できないでる自分に気付いたりもするのだ。


1月11日(土)

○家の近くにパソコンショップができたらしいと聞いて、早速愛用のママチャリに乗って出動。しかし、うちの周りは単なる住宅地で、とてもパソコンショップが儲かりそうもないんだが。
○10分ほど自転車をこいで発見した現場は、国道沿いで、いかにもガレージショップぽい大型店。この立地ならばと納得。真新しい店内は、やはりすっきりとした、装飾と予算を排した作り。それほど広くはないんだが、パソコン本体、ソフト、デジカメ、MO(230MBのOWが無いけど)なんかから、細かいものまで結構揃ってる。価格は秋葉原よりはやや高いが、電車賃と移動時間を考えれば、そう引けを取らないかもしれない。
○僕のWINDOWSマシンは、様々なソフトのハードコアな導入&削除によって、もはやシステムがボロボロ。そこで、NORTONのシステムユーティリティーズが気になっているのだが、これもちゃんとあった。9000円弱。もっとも、今から導入しても手遅れなんだが…(泣)。
○店内には、休日だってのに行くあてもない家族連れが多くて、ガキとかがパソコンいじってる。10年早いってんだ。なんか、同じパソコンショップなのに、秋葉原の混沌として油断ならない空気とだいぶ違ってるんで、戸惑ってしまう。(もちろん秋葉原が特殊でもあるんだが。)
○1年前、初めてのパソコンを買う下調べに訪れた秋葉原で、僕は目眩に似た興奮を覚えた。10年も行ってなかった間に、秋葉原の街は異様にその物質感を肥大化させ、猥雑な電脳空間として僕の目に映った。まるで九龍城や「ブレードランナー」、「AKIRA」の世界のように。
○同時にこの街の向こうに、閉塞した毎日を打ち砕いてくれる、まだ見ぬ世界が開けている予感がして、胸を高鳴らせた。それは他者依存的な逃避思考ではあったけれど、決して幻想でもなかった。だから今、あなたがこの文章を読んでいる。
○結局今日のところは、EPSONのグラッフィック専用プリント用紙を購入。こういうの買ったことが無かったのだ。いつも会社のコピー用紙を拝借してきてたもんで(笑)。
○そして、財布に最初から1600円しかなかったことは、重大機密だ。


1月10日(金)

○ふとホコリを拭おうとして眼鏡を外したところ、あまりの周囲のぼやけ具合に呆然とする。あんまりにも視力落ちてたもんで。この原因は…やっぱパソコンだなぁ(笑)。
○それに加えて僕の仕事はデスクワーク。しかも本や雑誌を読んでる時間も長い。考えてみると、僕の日常生活の中では、視界が目の先ほんの数十センチというの時間が妙に多いのだ。視力も急降下するわけだ。
○しかし。そんな生活だと、視力が落ちてもたいして困らないんだよなぁ。なにせ、遠くを見ないんだから。せいぜい、電車の中吊り広告を見る時に不便を感じるぐらい。
○いや、毎年視力の悪さを恨む時がひとつだけあったぞ。それは…夏に海やプールで女友達の水着姿をよく見れない時(笑)。眼鏡は外すしかないからねぇ。このためだけにコンタクトにするほど潤ってないし(笑)、なにより眼鏡が顔になじんじゃっているのだ。いいんだか悪いんだか。(悪いな。)


1月9日(木)

○知ってる「精神科医」の名前は?と聞かれたら、あなたは誰を思い浮かべます?小田晋や小批木啓吾なんて人もいるだろうが、「香山リカ」と答える人が一番多いんじゃないだろうか。特にサブカルチャーの世界は、彼女の独占市場だ。
○昨年の10月23日、僕は新宿のロフトプラスワンへ、サエキけんぞうと鈴木慶一のトークライブを聞きに行った。5時間以上(!)に渡ったこのイベントは、ムーンライダーズの20年間の歴史を解説するという非常に中身の濃いシロモノだったんだけど、途中思いがけぬ「アクシデント」が発生。それが、香山リカとその夫山崎春美の登場だった…。
○本来11時終了予定だったイベントの途中、10時過ぎにサエキ氏が「ここで香山リカさんがいらっしゃってるんで登場していただきましょー!」。香山リカといえば、ムーンライダーズの私設ファンクラブを作ったり、「今日の不健康」という本で慶一氏と対談するなど、ライダーズファンにも名の知れた人物。しかし。期待を含んだ会場の視線の先に登場したのは、「春美ちゃんが一緒ならでるー!」と叫ぶ1匹の酔っ払い。誰も知らない「山崎春美」なる人物も、なんの遠慮も無しに現れ、会場はいやーな予感に包まれる。そしてそれは不運にも的中してしまうのだった…。
○それからの2匹の泥酔者の醜態は、山崎春美特集(伝説の人らしいが24歳の俺の知ったことかよ)の「Quick Japan」の11号を読めば、その一端は想像してもらえるはず。(実際はもっとわけがわかんなかったのだが。)とにかく意味不明の言葉や、自分達にしかわからない内輪話の連発。客席は「誰かこいつらなんとかしてー!」という無言の叫びに包まれる有り様。なにせ、慶一氏さえ困惑してほとんど発言しない状況なんだから。当日は慶一氏のトークを目一杯聞ける滅多にない機会とあって、地方から来て終電を気にしている人も多かったろうに。もっとも、当の2匹はそんなことにお構い無しで、サエキ氏に無理矢理退場させられるまで、長々とおしゃべりしてましたよ、楽しそうに(苦笑)。
○まぁ、香山&山崎両匹、いや氏は、よくロフトのイベントにも乱入しているらしく、いつもの「ここは自分の縄張り」意識で調子に乗ってたんでしょう。会場にはマスコミ関係者らしき人も多く、それでまた彼らは勘違いしたんだろうし。「ここは好きにやっていい場所なんだ」ってね。客席に対しての一種の甘えもあった(ありまくり?)ね、きっと。「酔っ払ってたから」とも言えるんだろうが、あいにく酔ってた時ほど人間の本性って出るんだよなぁ(笑)。唯一の免罪符があるとすれば、「ロフトだから」ってことかな?でも、この免罪符の値段は高いぞ(笑)。
○まぁ、「文化人」とか「知識人」なんてものは、化けの皮を1枚剥せばあんなものだって、あの場にいた皆が理解したはず。僕もしかり。最近になっても、ムーンライダーズMailing ListやNIFTYのライダーズ会議室で糾弾されてる人気ぶりは、そのたまものだね(笑)。
○で、なんでまた急にこんなことを書きだしたかって言うと、今日出た「じゃマール」に彼女が出てたから。タイトルは、「美人精神科医香山リカが選ぶ大人にはわからない個人広告ベスト5」。美人精神科医…って、こんなとこで笑いを取ってどうするよ(笑)。まぁ、80年代を「ビックリハウス」の編集部で寝泊まりして過ごしただけあって、その自己顕示欲は強烈なんだろうし、自分で「美人精神科医」って言ってる可能性も高いな(笑)。
○でも、この記事では結構いいこと言ってんだ、香山(友達のように呼び捨て)。ただ、その他人に向ける冷静な観察眼をどうして自分自身に向けられないのかなぁ?もっとも、精神科医という特殊な職業上、自分の自我を守るためにはそうすることも必要なのかもね。知らないけど。
○この話を友人にしたら、「メディアの姿と現実の姿にギャップがあってもいいんじゃないの」だって。「メディア対リアル」の単純な対立項を持ち出すなんて、違うだろ問題が。あの日の香山リカ氏の行動は紛れもないリアルであって、それ以上でも以下でもないんだから。なんで、みんなこう安っぽいメディア論をすぐに語って、小利口な評論家ぶりたがるんだろうねぇ?他人事じゃないか。
○というわけで、香山リカさん大好き特集でしたー!!(まとめ強引)


1月8日(水)

○帰ってテレビのチャンネルを回して(今は「押して」か)いると、りんけんバンドの照屋林賢が目に飛び込んできた。案の定、チャンネルはNHK教育。インドネシアの詩人ラダール・ダハナとの対談というETVの企画を、夜8時のゴールデンタイムにぶちかますんだから侮れないぞ。
○それにしても、NHK、特に教育は何だか知らないが、唐突にマニアックな番組を作っていたりする。「BODY meets SING」にも書いたが、人形劇の声優にハイポジのもりばやしみほや原マスミ、くじらの杉林恭一の起用なんて、一体どこから思いつくんだろ?しかも、番組の音楽担当にOTOや浜田理恵、栗コーダーカルテットを起用なんてマネまでしてるし、最近じゃなんとヤン富田がステーィールパンを叩いていたという目撃情報も!
○少し前までは「個人の趣味の多様化」なんて言葉もよく聞いたような気もするが、現実にはそんなわけないよなぁ。そんなこと、テレビをつけてれば端的にわかる。僕はそれに嫌気がさしてニュース以外のテレビを見なくなったんだが(今は広末涼子が出るのは見る・笑)、NHKには勇敢な同志(勝手に決め付け)がいるかと思うと、NHKのチェックを少しはしようか、という気にもなるのだ。(教育番組のお姉さん目当てじゃないよ!)


1月7日(火)

○このページをご覧の皆さんは、「広末涼子生ブロマイド」なるものをご存じだろうか。いや、知らない方が真人間というものなのだが…。
○要するに、「野球カード」とか「Jリーグカード」みたいなもので、この製造元もその手の業者らしく、「対象年齢6才以上」とか「玩具安全基準合格」とかの文句が(ギャグではなく)入っている。値段は、1袋に10枚ブロマイドが入っていて300円。安いんだか高いんだか、相場自体知らないんでわからないが。どうやら、これまでのグラビア撮影などの余りフィルムを使って、馬鹿な広末ファン相手に儲けようという魂胆らしい。まったく、あさましい話だ。僕みたいな純真な広末フリークがまんまと散財しちゃうじゃないか(笑)!
○今日は仕事で、これが売っていると噂の書泉グランデがある神保町へ。で、つい足が向いてしまうんだなー、これが。地下のアイドル物コーナーでは、そこだけ空気がよどんでいる気がするのは気のせいか?周りをキョロキョロ探すと(怪しい)レジの横にカードの箱が!このカードは全種類集めるのが至難の技らしく、箱買いする猛者も多い(らしい)。それとなく様子をうかがい、人がきれたところで店員に話し掛けることにした。
○「すいません、これ箱買いできますか?」「はい、15袋入りで4500円になります。」4500円…決して社会人の僕には高い値段ではない。いや、高いか。しかし、値段のことよりも、「今これを箱買いしたら、自分という存在は…」という表現しがたい不安に襲われ、こう口走っていた。「あっ、やっぱりバラでいいです。」手には3袋のブロマイド。
○というわけで、今僕の元には30枚分のブロマイドが。説明によれば、全部で46種類あるらしく、現在手元にあるのは23種類。理論上、上手くいけば5袋で揃えられるはずだが、そうは問屋が卸してくれないらしい。どうも意図的にダブりを発生させて、何袋も買わせようというのが魂胆のよう。ふふーん、そうやすやすと罠にはまるもんか!と思いつつも、僕の頭にはあの言葉が浮かんでは消えるのであった。「箱買い…」


1月6日(月)

○今日が仕事始め。うちの会社じゃ、朝社員が集まって、社長のあいさつを聞いたり、お神酒(というのか?)を飲んだりのベタな行事が。
○しかし、昨日までは、鶴見済の「人格改造マニュアル」なんてもう僕にはいらないんじゃないか?と思っていたのに、会社に通いだしたら途端にソーウツの激流が発生。やれやれ。
○仕事がたまってるのに、休みボケではかどらず、新年早々から残業。気づくとフロアーにひとりきり…。
○というわけで、今年1年分の仕事への気合を今日1日で使い果たしたので、今年は新しいページづくりをがんばりますね!(…たぶん)


1月5日(日)

○小学生の頃、日曜の夜「8時だよ!全員集合!!」が始まると、明日からまた学校に行かなきゃならないのかぁ…と思って、胸の中に鈍い感覚が広がったのを今でもはっきり覚えている。これってぼくらの世代ならある程度共通の体験じゃないかと思うんだけど、実は僕だけ?
○で。なんにも進歩してないんだなーこれが!もう明日から会社かと思うとブルーでブルーで。小学生の頃はもちろん、中学生や高校生の頃の、長い休みが終わる直前の気分となんにも変わらない。社会人も長くやっていれば、そのうちこういう生活にも慣れるだろうと思っていたが、事態は逆の方向に向かってしまっているようなのだ。なにせ、金曜日には、これで休みだと思う一方で、それが終わればまた仕事だ…ともう気が滅入ってしまう。僕は歳をとるごとに悲観的になっていくらしい。いや、これを「学習」というのかな?
○あまりにも何もする気が起きないんで、今やっておくべきことは何か?と考え、結局寝ておくことにした。明日からまた極度の睡眠不足になることは間違いないし、「エスタロンモカ錠」を1度に4錠飲む生活に戻るんだろうなぁ。
○そんなわけで、今日は11時間以上眠っていた。
○ところで、コンビニ(ローソンだったかな?)のCMに、細野晴臣が森高千里と出てる。仙人、アンビエントの霊山からそろそろ下界へ降りてきてくれないかなぁ。


1月4日(土)

○正月も三日を過ぎた頃になって、友人3人と初詣へ。場所は初詣のメッカ(この表現はかなり倒錯している)明治神宮。三ヶ日は終わったけれど、代々木駅で電車の戸が開いた先は、ちゃんと1年のうち正月しか使われないホームだった(そういうのがあるんです)。
○まぁ確かに人は多いんだけど、押し合いへし合いって感じではなかった。あっさりとお参りを終えた後は、千駄ヶ谷までダラダラ歩き、そこから電車で御茶ノ水へ、と思いつきで進む。
○このメンツの中には、かつて僕が好きだった女の子がいた。片想いを不要に募らせて、告白したけれど、返ってきたのは「友達として大切にしたい」と拍子抜けするほどお決まりのセリフ。それからかなり経って、彼女には周囲に嘘をついてまで隠れてつき会っている恋人がいることがわかった。やがて彼らは、泥沼に落ちて別れることになるのだけれど、結局彼女は僕に振り向きはしなかった。あの頃にさんざん「好きだ」と言ったことを後悔しているのは、それから3年後、日曜の新宿で、別れたはずの2人が一緒に歩いているのにでくわしたからでもある。
○この事の顛末までに4年の歳月が流れ、その間に僕には新しい恋人ができた。
○その一方で僕の神経は、次第に音を立てて軋むようになっていった。そして彼女は、僕にとって複雑で特殊な感情を呼び起こす記号になってしまった。もう多分直らないだろう。それと、どんな小さな希望も疑わずにはいられなくなったことも。
○今日は、彼女を記号として認識しないようにしていたのだが、彼女のPHSが鳴ったのを聞いた瞬間に、そんな努力は吹き飛ばされてしまった。僕の神経のスイッチが入ってしまったので、彼女の小声で話す声が気になれば、夕方解散した後の彼女の行く先が気になって仕方なかった。
○毎年のことだが、冬はどうしても気が滅入ってしまう。ほら、おとといあたりからの日記を読めば明白なのだ。困った。
○今日は皆でプリクラ撮ったりしたんだがなぁ。関係無いか。


1月3日(金)

○アメリカの恋人からの電話で起こされる。「まだ寝てたの?」とあきれる声に時計を見ると、昼の12時をまわっていた。彼女のいる場所は、まだ2日の午後10時過ぎ。
○正月は家でのんびりしようと思っていたものの、家とコンビニの間を往復する生活にもさすがに飽きてしまった。で、久しぶりに、家から20分ほどの多摩川まで歩いていくことに。
○大学生の頃、長い休みに入ると、僕はいつも廃人になったかのように暮らしていた。人に会う時以外は、何かしなきゃ…と思いつつ、結局ダラダラと過ごして、休みが終わりになる頃、「次の休みこそ何かモノになることをしよう」と考えることの繰り返しだった。(それは今も似たようなものだけど。)そしてそんな頃、しょっちゅう多摩川に行っていた。たしか失恋した大学2年の頃なんて、ほとんど毎日通っていた気がする。なんでだろう。今考えてみても、さっぱり理由がわからない。
○そんなわけで、多摩川まで歩いていくのは実に1・2年ぶり。道もはっきり覚えてないので、思い出しながら行く。すると遠いんだ、これが。近道でも歩いていたような気がしていたのに。それでも視界から高い建物が消えて、川の土手が見えた瞬間、少しうれしくなる。ただ、河原に着く頃には、もう眠くって仕方がなく、現実感が希薄になってしまっていた。正月病?
○河原では、たこを揚げる人々、散歩する家族連れや老夫婦、釣り人や川鳥を撮ろうとカメラを構える人…予想以上に人が多い。なんか、ガッカリ。記憶の中の多摩川は、いつも人がいなくて、閑散とした場所だった。そうだ、そこには癒しの空気があった。
○この河原は、土手と岸辺が妙に入り組んでいて、しかも背の高い草が生い茂っている。この辺の地理(と言うほどのものじゃないが)も、以前は良く分かっていたんだが。そして、川の中州へ渡れる場所を探し、この冬初めて着る緑のダッフルコートが汚れないように、岸辺の斜面を降りる。
○ほんの細い繋がりを通って、中州に渡れる。久しぶりの中州は、相変わらず丸みを帯びた大きい石がごろついていた。でもよく見ると、中州が広がっている。枯れ木も、皆斜めに傾いて、水位が上がった時に上流から流れて来たであろうゴミが絡みついていた。ずいぶん川の流れにさらされてきたんだな。当たり前か、中州なんだから。
○中州の一番先まで行って、川に浮かんで休む川鳥の群れをすぐそばで眺めてから帰ることに。帰り道は、近くの駅から電車に乗ろうか?と思ったが、あえてそうすることも疲れそうで、歩いてかえった。そして、さらに疲れた。
○考えてみれば、今年で社会人3年目か。そう思うと、もう充分な気がしてきた。問題だなぁ。
○そういえば、ホフディランのアルバムのタイトルは「多摩川レコード」だっけ。今度聴いてみよう。


1月2日(木)

○正月ぐらい何もしないで、買ったまま山積みにされてるCDや本、マンガを消化しようと決心。内田春菊「愛のせいかしら」、星野之宣「宗像教授伝奇考」、望月峯太郎「ドラゴンヘッド」、尾瀬あきら「みのり伝説」に雑誌などなど…。あ、あと1冊1000ページ以上ある「アフタヌーン」が11月号からたまってるや…。
○夕食後、ベッドに横になった途端そのまま寝てしまい、夢を見ているうちに気がつくと10時近く。それは、なにかの飲み会の最中、残りの酒を気にした僕はコンビニに酒を買いに行くのだけど、帰ってみるといらないと言われる…という夢。こう書くと別にたわいもない話なのだが、僕の場合、こんな夢を見ることが異様に多いのだ。好意を持っている人に冷たくあしらわれたり、裏切られたりする夢が。対人関係の不安があからさまで、もはや夢判断の余地すらもない(笑)。
○その間、部屋の乾燥のために、のどの内側の皮膚と皮膚とが張り付き、目から出た涙が頬をつたうのを、寝ながらに感じていた。
○そして、目覚めてからこれが僕の初夢なのだと気づき、ちょいブルーに。


97年1月1日(水)

○新年あけましておめでとうございます!こちらに年賀ページ(笑)をご用意してありますので、よろしければどうぞ。
○年に1度(当たり前だ)のお正月、皆さんいかがお過ごしですか?僕は、風邪をこじらせています(泣)。熱っぽいので体温を計ろうとしても、電池が切れてて計れない(泣)。しかも、パソコンは、システムファイル関係が原因と思われる良く分かんないエラーを起こして、フリーズまでする(泣)。僕のページの更新が妙に長い間途切れたら、「何か起きたな」と思ってください(泣)。
○ともあれ、今年もよろしくお願いします。



96年12月分の日記を読む


日記猿人
munekata@da2.so-net.or.jp