ムネカタアキマサ for OUTDEX
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9月30日(mon)
教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史ヽ(´ー`)人(´ー`)ノを目にした時にはその長大さに唖然として、次に午前5時頃まで夢中で読み耽り、そして感動してしまいました。ばるぼらさんが運営していた「ばるぼらアンテナ」も、個人ニュース系サイトなどで話題になっているネタをランキング表示するというすごいシステムでしたが、その休止後に登場したのがこの年表とは。オーバーグラウンドからアンダーグラウンドまで一気に俯瞰できるこの資料を、書いている途中で投げ出さなかった情熱には頭が下がります。あと、日本で最初のホームページが開設されて10周年の日に合わせて公開したというのも粋ですね。

 僕は96年からインターネットを始めたので、特に98年辺りまでは懐かしいサイト名が並んでいます。今考えてみると、あの時代はアングラも含めてインターネットの世界は現在よりもっと混沌としていて、そして当時の僕は未来のこと(例えば2002年のこととか)など考えもしなければ、技術的なこともよく理解していないまま夢中になっていました(その痕跡は、現在は更新を停止した地下水道にありありと残っています)。ばるぼらさんが「ごく私的なインターネットおよびその周辺の年表」と称したこの年表は、あまりにも僕が見てきたものと重なっていましたが、その多くがすでに消滅している事実に、時間の流れと忘れていたものの多さを感じました。普段は現在のことで手一杯で、滅多に過去を振り返ったりできませんから。

 個人的にはやはり、96年12月14日の「小心者の杖日記」についての記述は嬉しかったです。ムーンライダースは正確には「ムーンライダーズ」で、さらに細かく言うとそのメンバーの鈴木博文のソロでの楽曲からの引用だとか、そういうことはこの年表が成した偉業からすればもはやたいしたことではありません。いつまで続くかなんて考えもしないで日記を書き始めて、いつどこに座礁するかわからないままこれからも書き続けていくのだろうと自分でも思います。

9月29日(sun)
日付がずれますが、27日の日記で触れた「小心者の杖日記」のソースを流用したサイトの方から、30日に連絡がありました。27日の日記にその後の経過を追記しましたので、あの日の日記をすでにご覧になった方はご一読ください。

welcome to my flip siteによると、「Live - Knebworth 1980」と題されたThe Beach BoysのCDが10月14日にリリースされるとのこと。beachboys.comでは発売日が10月7日になっていますね。Eagleというレーベルは、Levellersのアルバムなどを発売しているところのようです。

ROOTSY!から、武尊祭でのデートコースペンタゴンロイヤルガーデンの演奏を配信しているcosmosmileへ。約1時間のプレイを楽しめます。

"裏"日本工業新聞!!で知ったのが、10月19日に多摩美術大学上野毛キャンパスで開催される東浩紀+大塚英志+斎藤環によるイベント「身体のゆくえ」。先着70名が入場可能だそうです。

あと、最近は知り合いの皆のイベントやライヴにあまり足を運べなくてごめんね。

9月28日(sat)
小石川ふに「恋愛魂理論」 今年の夏で休刊したマンガ雑誌「アワーズライト」に連載されていた僕の音楽コラム「BEDROOM DISC JOCKY」で、2年間に渡ってレイアウトとイラストを担当してくれていた小石川ふにさんの初単行本「恋愛魂理論」(→amazon.co.jp)が発売されました。コマ割りや各コマにおける構図、ページにおける白と黒の配分などを見ていると、やはりデザインに長けた人ならではの絵だと思います。恋の喜怒哀楽を描くにしても、キャラクターの表情が素晴らしく豊か。エロもあるんですが、もちろん裸の絵もすごく巧いのです。

 小田扉「そっと好かれる」(→amazon.co.jp)は、馬鹿馬鹿しくてとぼけていて、それでいてちょっと切ない短編集。だから、終盤の作品で「死」が淡々と描かれているとインパクトがありました。

 華倫変「高速回線は光うさぎの夢を見るか?」(→amazon.co.jp)に登場するのは、人格が曖昧だったり、時間の感覚を失っていたり、自殺しようとしたりする人間たち。救われない話が多いのに、淡い余韻を残してしまうところが不思議です。作り込まれた作品も悪くないけど、「いくら眠って忘れてもせつないという感情は残ってしまう」ということをシンプルに描いた「忘れる」が一番印象的でした。

9月27日(fri)
(30日追記)以下の日記で触れている、「小心者の杖日記」のソースを流用したサイトの方から連絡がありました。HTMLの勉強の参考にしようとしていたそうで、それならアップロード前に一声かけて欲しかったとは思いますが、僕からのメールに返信が遅れたのは自宅にネット環境がなかったためだということで、そうした事情を察しないで僕も過剰にキツい書き方をしてしまったと反省しています。そして恥ずかしいです。そんなわけで怒りもすっかり消え去ったし、むしろここまで書いてよく返信をくれたと感謝する気持ちなので、以下の日記には該当サイトへのリンクを外してメールアドレスのIDを伏せるなどの変更を加えました。

こりゃまたずいぶんと見覚えのあるデザインのページが存在しているものですねぇ。

 HTMLのソースに著作権があるかどうかは判断のわかれるところだと知っているし、別に自分が高度なデザインをしているとは全く思っていませんが、スタイルシートを勉強して自力でしたデザインをリニューアルから1週間ほどで丸ごと盗用されては、そりゃあ不愉快というものです。

 現時点だとちょっとタグがいじられていますが、27日の午前中に発見した時には、ページ上部の画像と本文以外は配色やコンテンツリンクも含めてこの「小心者の杖日記」のまんまで、しかも本文の最後には僕の9月20日の日記がそのまま残っているという非常にワイルドな状態でした。ソースを比較するまでもないですが、見たら見たでやっぱりそのまんまです。(ちなみに『小心者の杖日記』の現在のソースにあるauthorやcopyrightの部分は、この盗用の件を受けて追加した記述です。)現状でもこのサイトを「小心者の杖日記」を知っている人が見たら、僕が変名で運営しているサイトだと勘違いしかねないパクリ具合で、それもいい迷惑なのです。

メールアドレスを聞いた後、メールで思わず告白。「実は好きな人がいる」その一言でおわりました。その後落ち込みました。自殺を考えました。
 だからってパクるなよ。

 このサイトの内容がまた「失恋した→でも恋愛は素晴らしい→では僕がモテる方法を皆さんに伝授」というもの。根本的な問題として、そういうテーマについてはモテるようになってから書いたらどうなんだと思うんですが。本文のラスト2行のつながりも意味不明ですが、テキストは全体的にツッコミどころが多すぎます。特に「趣味について」の部分は「普通の人には理解されない個性的な趣味のボク」という自意識がバリバリなので、是非皆さんも読んでみてください。失笑の準備とともに。よりにもよってこんなサイトにソースを盗用されて、僕もなんとも浮かばれない気分です。

ただNUMBER GIRLやEASTEN YOUTHなどを聴いてしまうと、ヲタクと見なされる可能性があります。
 と言う彼のメールアドレスのIDは、ナンバーガールの曲名からとっているようです。なんていうか、他人の興味を引くために自分を繕うのって大変ですね。本当に魅力のある人は別にそんなことをしなくてもモテるものだと思いますが、まぁ彼がそれに該当するかどうか、僕は知りませんし。モテようと努力する以前に、人間としてもっと努力すべき部分があるんじゃないかとは思いますけど。

 そして彼は、実のところHTMLの知識はほとんどなさそうなんですよね。本文の改行も妙ですし、変なスペースも並んでいます。おまけに、掲示板のリンク先はOUTDEX ANTENNAという始末。カウンタの数字をどうする気なのかもよくわからないし、ソースのLast-Modifiedの部分もそのまま掲載しているなど、HTMLをどこから書き換えればいいのか全く理解していない様子です。

 まぁ、別にソースぐらいパクってもいいのですが、「小心者の杖日記」から借用していると明記もしなければ、僕がメールを送りつけても返信がないという態度に腹が立つんですよね。モテたくてパクった挙句にトンズラかよ、と。ただまぁ、文章ではナイーヴぶっていても樹齢100年の屋久杉のように極太の神経の持ち主なのかもしれないし、「いいかげんにしろよ?」と言われてもケロリとしていそうなこういう御仁に遭遇するのは、通り魔に襲われるようなもんなのかなーという気分です。

9月26日(thu)
「とんねるずのみなさんのおかげでした秋の特大スペシャル」を見たら辻加護がモジモジ君をやっていたのですが、お題の文字から連想した言葉を言う場面で、辻はまるで白痴のように虚空を見ながら考え込んでいて、なんだかわからないけれどハラハラした気分にさせられました。

中島みゆきの活動のうち、84年の「はじめまして」(→amazon.co.jp)から88年の「中島みゆき」(→amazon.co.jp)までの間をファンは「御乱心の時代」と呼んでいるようで、誰が言い出したのかと調べてみたら中島みゆき本人でした。「中島みゆきマガジン なみまが第11号」によると、「ファンの方、よく耐えて聞いてもらいましたよねえ。でも、いつかわかってもらえるという自信があるからだしたんですけど」と彼女は回想しています。で、僕が一番好きな彼女の作品群は、まさにこの時代に生み落とされたものなんですよね。

中島みゆき「歌暦」  特に、ライヴ盤の「歌暦」(→amazon.co.jp)も含め、椎名和夫がアレンジを担当した作品は今聴いても驚くほどクール。だからこそ彼女の中では「御乱心」ということになってるんでしょうが、中島みゆきの持つ不動の世界がシャープなサウンドと正面からぶつかりあい、単純に「ロック色を強めた」と形容するにはあまりにも独特な世界を生み出していたこの時代の作品はやはり出色だと思います。ちなみにこの時代は、後藤次利や久石譲もアレンジの常連。

 彼女のボーカルは、ちょっと過剰に思えるほどいろんなスタイルがあるのですが、ライヴ盤の「歌暦」では適度にそれが抑制されていて、サウンドも80代的だけど意外な鮮度を保っています。そして新旧に渡る選曲が素晴らしく、「HALF」を久しぶりに聴いてそこに込められた情に痺れました。中島みゆき再評価、というか中島みゆき熱は続行中です。

9月25日(wed)
営業時間がいつのまにか21時までになっていたので、久しぶりにレコファン渋谷BEAM店へ。BECK「SEA CHANGE」(→amazon.co.jp)、曽我部恵一「曽我部恵一」(→amazon.co.jp)、UA「泥棒」(→amazon.co.jp)、中島みゆき「夜を往け」購入。中島みゆきだけは中古盤で、中古盤の棚をチェックするために在庫の多い渋谷BEAM店へ行ったのでした。

ブックファースト渋谷店では、高橋源一郎「一億三千万人のための小説教室」(→amazon.co.jp)を購入。

9月24日(tue)
田中圭一「神罰」 田中圭一「神罰」(→amazon.co.jp)は、これがまた最低のネタだらけで素晴らしいです。手塚治虫の絵柄でどうしようもないシモネタを繰り出せば繰り出すほど可笑しくて仕方ないので、最終的には自分自身の人格すら疑わしくなってくるほど笑わされました。本宮ひろ志、永井豪、福本伸行、藤子・F・不二雄の絵柄もパロディーにしていますが、やはり手塚治虫の絵柄が最強。

南Q太「夢の温度[あき]」(→amazon.co.jp)は、4巻目にして最終巻。11歳年下の生徒と付き合っている主人公の女教師が、別れればもう悩まなくて済むと考えつつも、結局言い出した自分から堪えられなくなるシーンが切なかったです。

井上雄彦「リアル」第2巻(→amazon.co.jp)は、物語の層の重なり具合の厚さに感服させられます。

遠藤浩輝「遠藤浩輝短編集2」 やっと発売された遠藤浩輝「遠藤浩輝短編集2」(→amazon.co.jp)では、96年に「アフタヌーン」に掲載された「プラットフォーム」を読むことができます。貴幸が早紀に向かってピストルを構えるラストシーンには、遠藤浩輝が「アフタヌーン」に登場した頃、掲載された作品を読む度に感じていたゾクゾクとした感覚を思い出しました。

OUTDEXを更新、「small circle of friends」にOFF!! 音楽と笑いの日々を追加しました。

9月23日(mon)
「80年代後半の中島みゆきは超COOL」という天啓を受け、彼女の中古盤を一気買い。購入したのは「グッバイ ガール」、「回帰熱」、「歌でしか言えない」、「EAST ASIA」、「LOVE OR NOTHING」、「10 WINGS」、「パラダイス・カフェ」、「わたしの子供になりなさい」、「日-WINGS」、「月-WINGS」、「心守歌」の11枚。目に付いたCDを全部買ったのでなかなかトチ狂った勢いですが、実際には3枚組シングル集「Singles」(→amazon.co.jp)で一番かっこいい楽曲である「100人目の恋人」(後藤次利編曲)を最近聴き直していて、手元に揃っていない作品も聴いてみようと思い立ったのでした。

 88年の「中島みゆき」(→amazon.co.jp)までのアルバムはほぼ全部持っていて、そのうち「寒水魚」(→amazon.co.jp)、「予感」(→amazon.co.jp)、「はじめまして」(→amazon.co.jp)、「中島みゆき」以外は全部アナログ盤です。「36.5℃」だけ持っていないのが不思議なんですが、当時まだ中学生だった僕はリアルタイムで買おうとしたものの普通に金がなかったのでしょう。まぁ中島みゆきを聴いてばかりいるような中学生だったんですよね、僕は。最初に買ったCDの1枚も彼女の「歌暦」(→amazon.co.jp)でした。LPが主流だった時代にCDのみで発売されたライヴ盤だったので、物珍しくてCDプレイヤーを買う前に「歌暦」を買っていた記憶があります。あと、カナダで発売された編集盤「COLD FAREWELL」も持ってるなぁ。今では9800円もするんですか。そもそも僕は、当時毎日のように聞いていた「オールナイトニッポン」で中島みゆきを知ったので、その後85年の「miss M.」で彼女の音楽を聴いた時には、明るいトークとの落差に驚いたものです。

中島みゆき「はじめまして」  一般的(といっても15年ぐらい前の『一般』ですが)には「寒水魚」が最高傑作だと言われていましたが、個人的に最高傑作として挙げたいのは84年の「はじめまして」。楽曲のクオリティに加えて、アルバムとしての完成度も完璧です。ただ、88年の「グッバイ ガール」以降は、それまで作品ごとにかなり入れ替わっていたアレンジャーが瀬尾一三に固定され、そして僕が彼のサウンドの古臭い感触に馴染めなかったために、たまに新作は聴いても買うには至らなくなったまま疎遠になってしまったのでした。高校生になって「ニューミュージック的なもの」から遠ざかりつつある年頃でしたし。それはそれで青臭い話なんですけどね。

 とはいえ、「地上の星」は強烈にかっこいい東アジアのロックだと思うし、なんていうか結局のところ完全に彼女から離れられもしないんですよね。音楽的な原体験のひとつみたいなものですから。そんなわけで、88年以降のアルバムを改めて聴いてみると、アルバム一作としては満足いかなくてもインパクトのある楽曲は必ず数曲入っていて、中島みゆきの底力を見せつけられるのでした。

 彼女のアルバムはオリジナルだけで29枚もあり、提供曲を自演するなどした企画盤がどれなのか混乱してしまうのですが、その辺は中島みゆき研究所のディスコグラフィーのコーナーが詳しく解説してくれています。僕はコンプリートまであと4枚。

9月22日(sun)
SKETCH SHOW「AUDIO SPONGE」(→amazon.co.jp)、中村一義「100s」(→amazon.co.jp岡村靖幸と石野卓球「come baby」(→amazon.co.jpMANU CHAO「PROXIMA ESTACION ESPERANZA」(→amazon.co.jp)購入。

元同僚の結婚パーティーへ。転職を重ねてキャリアアップしながら、大学時代にテニスサークルで出会った先輩と結婚というストーリーに、人生のサクセスの秘訣を見ました。

9月21日(sat)
井上雄彦「リアル」第2巻(→amazon.co.jp)購入。

リニューアルして工場の写真を掲げたばかりのこの日記ですが、model f plus.で紹介されている野方配水塔の外観もいいなぁ。あと、南禅寺の水路閣も好きです。軍艦島はもちろん別格。

ナンバーガールの解散発表に対してのテキストでは、かちゃくちゃくんによる「NUMBER GIRL BYE BYE」が一番読み応えがありました。しかも、この長さなのに反応が素早かったのです。

11月9日にかとぅさんたちによるイベント「Soul Happy Hour」。僕もDJに誘っていただいたんですが、11月17日に次のTGVを控えているのでちょっと遠慮させてもらいました。7月に2週連続でDJをやったらわりと死んだのが教訓になっています。

9月20日(fri)
「UNGA!」NO.084では、朝崎郁恵「うたばうたゆん」のアルバム評を執筆しています。

 あと、 「MUSIC MAGAZINE」10月号では、18日の日記に書いたSPANK HAPPY「Computer House of Mode」のアルバム評のほか、Salif Keitaのライヴ評も担当しています。入稿時期が早かったので、誌面で自分の原稿を見るまで忘れていましたよ。

welcome to my flip siteから、Brian WilsonとPaul MacCartneyが「God Only Knows」と「Let It Be」を共演したことを紹介する記事へ。ライバル関係だったThe Beach BoysとThe Beatlesにいたふたりが、この楽曲で共演したというのは感慨深いですね。音源化されないかな。

かと思うと、突然ナンバーガール解散の報が。中尾憲太郎が脱退の意思表明をしたことが解散のきっかけだったようですが、そこで解散することを選んだ他のメンバーの潔さに驚きました。向井秀徳、伊達に武士道がどうのと言ってないなぁ。

9月19日(thu)
この写真の工場を僕は今までに2、3度見たことがあって、それは決まって夏の陽射しの下をひとりで歩いている時でした。そして、毎回それぞれ別の場所から出発したのに、やがてこの工場が見える場所にたどり着いてしまう。そんなことが不思議と重なったのです。

 この工場が最初に視界に入ってきた時のインパクトが強烈だったのは、マンガやアニメにも出てきそうな、あまりに工場っぽい工場だったからでした。煤汚れ錆び付いた外壁の円筒形の建物、それらを左右上下に這いながら結ぶ無数のパイプ、煙を吐き出すわけでもなくただ伸びる煙突、それらが匂い立たせる「工業」のオーラ。そして、後のことなど考えず次々に敷地内に建てられてしまったかのような施設たちが無秩序な一群を形成しながらも、全体としては重量感に満ちた外観を呈しています。長崎県の沖合いに浮かぶ廃墟の島・軍艦島の写真を初めて見た時の興奮を思い出しました。

 鉄で固めたようなこの施設が、ある製薬会社の工場と研究所だと知ったのは、つい最近の話。ここで開発され製造された薬品は、健康と幸福のため、僕やあなたの口元へと運ばれます。

 この写真は、僕がこの工場を初めて目にした時に、汚れた浜辺に沿った道を歩きながら夢中で撮影したうちの一枚。その場所を訪れた時はいつも、多少の差はあれハッピーとは程遠い気分だった点で共通していました。だから、その時に自分が抱えていた鬱屈や倦怠感や苛立ちや疲労、あるいは自分自身への嘲笑やどうにもならない状況への諦め、そして文字にするのも馬鹿馬鹿しい「絶望」といったものの記憶が、この工場の外観と僕の中で分かち難く結び付いてしまったのでした。

 ここにたどり着くための方法のひとつは、物資を載せたトラックが埃を上げる道路沿いをひたすらに歩き、持っていたペットボトルのコーラがすっかりぬるくなってとても飲めやしない液体に変わったけれど捨てる場所もないまま、なおも道路の両脇の工場を眺めながら歩いていくことです。工場はどれも建物が低く、何かの資材が敷地の奥まで整然と並び、しかしそのわりに人の気配がありません。今何時なんだろう? そう思っても、ポケットから携帯電話を取り出す気になれないのは暑さのせい。頭の中ではSPANK HAPPYの「DANCING QUEEN」が流れ出して止まらなくなっています。

暗い海を 泳ぐように その天使は 疲れはてて
鉛色の 虹にしゃがみ込み この街を見おろしていた
高圧線と ガスタンクと 国道沿いのコンビニが
胸の中だけで 絶叫する 子供達を 見守っていた
 やがて両脇を工場に挟まれた地帯を抜け、潮の匂いが濃くなり、左手に汚れた狭い海が見えてきた時、この写真の工場も姿を現したのでした。たぶん僕のことだから、工場を目にした瞬間に何のひねりもなく「かっこいい」とかすれた声でつぶやいたことでしょう。

 その近くには海と川の間で水量を調整する水門があり、そこにいた野良犬は僕としばらく睨み合ったものの、僕がその場を去っても追ってきませんでした。もう少し海沿いに移動してみると、若い男たちが集まって話していて、そして自転車を脇に止めたまま座り込んで海を見詰めているスーツ姿の男も。なにをしているんだろう。なにやら遊覧船や釣り舟もあるようでしたが、古びたそれらの船が岩壁から離れる気配はありませんでした。

 そこから川に沿って西に歩くと、まだ造成からあまり長い年月を経ていない住宅地があって、「売り地」という看板が立てられた空き地も目立ちます。さらにその先には二つの鉄道の線路が走っていて、少しの距離をおいてそれぞれの駅が。片方の駅の前にある商店街は、過去形の世界に存在しているかのようにほとんどの店がシャッターを閉じていて、それがこの商店街のしきたりであるかのようでした。まるでゴーストタウンのようで、午後の白い陽射しを浴びながらそこを歩いていると、なにかロードムービーのワンシーンに紛れ込んだような気分さえ味わえるのです。それはつまり、悪い冗談のような風景だったわけで。

 線路を越えて駅の反対側へずっと歩いて行けば、池に囲まれたとてもきれいな図書館があります。でも、そこへ行く道の途中には、窓が割れて内部に物が散乱している、廃墟同然のショッピングセンターが。この街には廃水で汚れた海と川があって、退廃的な美しさを持ったひとつの工場と妙に整然としたたくさんの工場があって、どこかとりつくろった雰囲気の新興住宅地があって、古いものと新しいものがバランス悪く共存していて、都会よりはゆとりのある空間の隅々にまで不況が澱みのように染み込んでいて、そして何か荒涼としたものをごまかしているようで。

 例えばこの街で育っていたら、僕はどうなっていたんだろう? そんな意味のない問いを自分に投げてしまうのは疲れている証拠だと、ひとり心の中で苦笑しつつ駅に向かいます。電車の窓から街が遠ざかっていくのを見ながらぼんやり考えるのは、自分は親の愛情をたっぷりと浴びて育ってきた子供だったのだとか、コンプレックスになるほど安穏として退屈だった高校生卒業までの時間も実は守られ続けていた幸福な時代だったのだとか、そんな過去についてのとりとめもないことばかり。気付くのが遅いよ、俺。でも、30歳になった最近になってそんなことをよく考えていて、そして内心で両親に感謝するようになっていたのです。この与えられた何かを、今度は僕がきみにうまく手渡せるといい。

リニューアルしました。1998年3月から4年半に渡ってゴーによるデザインで続けてきましたが、今回はAcademic HTMLBACHUSのスタイルシートへの道CSS解説などを参考に一からスタイルシートを勉強し、自分自身でデザインに挑戦。スタイルシートを全面的に導入してみました。HTMLの作成には、フリーながら超高機能なHTMLエディタ・ez-HTMLを使用しています。ブラウザでの表示確認は、Internet Explore 5・Netscape 6・Opera 6で行なっていますが、Netscape 4でなぜか表示が崩れてしまうのはどうにもできませんでした。この春あたりまでNetscape 4を愛用していた僕が言うのもひどい話ですが、ここはひとつ見逃してください。あと画像がでかいのですが、これもブロードバンド時代ということで。

 ヒライワさんをはじめ、公開前に表示やソースをチェックしてくれた皆さんに感謝。

9月18日(wed)
「MUSIC MAGAZINE」10月号では、SPANK HAPPY「Computer House of Mode」のアルバム評を執筆しています。

藤井誠二「少年に奪われた人生」 藤井誠二「少年に奪われた人生」(→amazon.co.jp)は、少年犯罪をめぐるルポタージュ。読もうとすると気が重くなる本であり、そしてやはり被害者家族にとっての苛酷な現実を、冷静ながら痛みの滲む筆致で描いた本でした。

多くの費用と時間をかけて民事訴訟を起こさなければ、少年法に阻まれて事実関係を知ることすらできない。自分たちで調べようとすれば、事件を過去の出来事にしたがる地域共同体から心ない噂を立てられる。そして加害者が自分の罪を理解せず、反省を示さなければ、被害者家族は彼らを許すことすらできずに苦しみ続けなければなりません。直接的あるいは間接的にこんな状況を生み出す少年法の制度上の問題点がいまだに残されているのも、結局は少年犯罪の被害者の絶対数が少ないせいなのではないかとさえ思えてきます。

そして本書で最も強烈だったのは、山口県光市母子殺人事件で妻子を殺された本村洋さんの28ページに渡る日記が突然始まる第五章。文章こそ淡々としているものの、記されているのは人間として極限の葛藤と悲しみです。しかし彼は、犯人が死んだ母親だけは愛していたことを知り、「愛する人をなくす悲しみを知っていたのか」と涙することさえします。それゆえに、獄中から反省のかけらも感じられない手紙を出していた犯人、無期懲役の判決にガッツポーズをとった弁護士、そして過去の判例ばかり持ち出して少年法と向き合うことを避けたように思える裁判官の姿に怒りが湧くのですが。しかし本村洋さんの言動は、本書に書かれている以上に世間の不理解に直面してきたのでしょう。人は理解を超えた事件に接すると、被害者の側にも落ち度があると考えて、自分がいつか被害者になるかもしれない現実への恐怖から逃れようとするのかもしれません。

藤井誠二は、これまで少年たちを擁護する側にいて彼らが他人を傷つけた場合のことを考えてこなかったことを自身の怠慢として感じ、そして自分にとってのルポタージュとは何かを問い直します。その彼が少年院での更正教育の実態も取材した上で、制度の改革を伴った上での死刑制度の存置を唱えている点に、「仮釈放なしの無期懲役刑が実現すれば死刑制度は廃止しても良い」と考えていた自分の安易さにも気付かされることになりました。

加害者に可塑性がないこともありうるというごく当然の現実をどう認識し、自意識のみが膨張して他者への想像力が欠如した加害者少年を、自分と同じ時代を生きる人間としてどう受け止めるべきか。従来のまま少年を保護しようとする人々だけではなく、すべての読者に問いを投げつけてくる本です。

9月17日(tue)
「8人死亡」という文字を目にした瞬間、反射的に「爆撃してやりたい」と思った自分にも驚きました。人生を狂わされ、さらに国家間のバーターに揉み消されてしまうかもしれない、被害者とそのご家族の長年に渡る苦しみは想像を絶するものがあります。一方で、これから在日朝鮮人への差別も激しくなってしまうのでしょう。拉致被害者のご家族の記者会見は、今年僕の見たもっとも壮絶な映像であると同時に、国家や民族、そして人生についての問いを激しく突きつけてくるかのようでした。

 今日初めて知ったのは、入国した形跡がないと北朝鮮が発表した久米裕さんの拉致事件の際に、北朝鮮のポチョンボ電子楽団の音楽が作戦指令として使われたという話。10年ぐらい前に新大久保辺りのアジア音楽店で購入したと思われるその楽団のCDが1枚あるので引っ張り出してきましたが、60年代のようなシンセサイザーの音と間抜けなぐらいに朗々とした雰囲気のこんな音楽に人生を狂わされたんじゃ、たまったものではありません。

9月16日(mon)
佐藤秀峰「ブラックジャックによろしく」第1、2巻(→amazon.co.jp第1巻第2巻)を買いに行った本屋でここうさんとバッタリ出くわして、彼の家へ遊びに行くことに。「実家帰りなんですよ」と言う彼のバッグからは、海洋堂の戦車フィギア「ワールド・タンク・ミュージアム」が次々と出てきます。テクノのアナログが並んでいるのはもちろん、意外にいわゆる渋谷系のCDがたくさんあったので、カジヒデキの再評価などしながら「あの時代」について語り合いました。あと、僕は普段CDJしか使わないのでターンテーブルの練習をさせてもらったり、リズムサンプラーやアナログモジュールシンセをいじらせてもらったり。

13日の朝日新聞の夕刊に「テキストサイト大全」→amazon.co.jp)の書評が掲載されたという話には、さすがに予想外の展開なんで驚きました。

9月15日(sun)
「レコード・コレクターズ」10月号では、ラリーパパ&カーネギーママ「ドリームズヴィル」のアルバム評を執筆しています。

 今までいろんなイベントでニアミスしていたわりには会えなかったハンさんと昼食。それから新宿タワーレコードでのSPANK HAPPYのインストアイベントへ行きました。今回もフロアを人が埋め尽くしていて、知り合いにも会いまくり。ミニライヴでは、新作「Computer House of Mode」(→amazon.co.jp)に収録されている、ステージでは初披露の楽曲が大半を占めていました。

 そういえば菊地成孔が「東大の学祭に出るかも」と発言していましたが、それを企画しているのは昨年の東大駒場祭にクレイジーケンバンドを呼んだサークル・「ラブレター フロム 彼方」だそうです。ハルヲさんから代表の田口さんを紹介してもらったので話を聞いたところ、11月23日の駒場祭で開催される「KOMABA ROCK FESTIVAL!!!」の出演者の詳細は10月初頭にサイトで発表されるとか。発行予定のDMで先行発表するそうなんですが、なんかすごいイベントになりそうです。

田中圭一「神罰」(→amazon.co.jp)、師走の翁「シャイニング娘。」第2巻(→amazon.co.jp)、新井英樹「シュガー」第3巻(→amazon.co.jp)購入。あと、ディスクユニオンでBRIAN WILSONの「ADULT CHILD」「WOULDN'T HE BE NICE GUY?」というブート2種も買ってみました。前者はいわゆる「millennium edition」シリーズ。

9月14日(sat)
3週間ぶりに韓国から戻ったみずこしからお土産をもらいました。「龍のひげ」とだけ日本語で書かれた蚕のような謎のお菓子、海苔2パック、土の匂いのする高麗人参ガム。コマウォヨ!

渋谷Za Hallでjunneさん主催の「至上の愛 Jazz Issue vol.3」。「Jazz Logic PATAPHYSIQUE」と題された菊地成孔大谷能生によるジャズ理論史講義で、今回は脱線をかなり抑えながら「ビバップ」「リズム、ダンス」「モード、ファンク」をテーマにした講義が行なわれました。

 ビバップに関しては前回の復習っぽかったのですが、前回の講義の文字起こしは無断で(?)「キーボードマガジン」に掲載され、しかもなぜか坪口昌恭が解説を加えていたとか。「キーボードマガジン」のホームページを見たら、坪口昌恭が解説している譜面の音源が「特集 ジャズmeetsクラブ・ミュージック」というコーナーで聴けました。「リズム、ダンス」ではダンスにおける音楽の周期性と音響性の話、「モード、ファンク」ではモーダルとコーダルの違いの解説が興味深かったです。

 ただ講義中ずっと気になっていたのは、10ページのテキストのうち4ページを占めるエビ。ジャズの資料と一緒に、エビの解説・種類・さばき方・レシピが掲載されていて、なかなかトチ狂った構成だったのです。そして本編の講義終了後一旦幕が閉じ、休憩を挟んで質疑応答タイムに再び幕が開くと、そこには料理のための準備が。菊地成孔はエビの皮をはがしながらバート・バカラックについて解説し、エビを焼きながらサンバの未来について語ります。最終的には、菊地成孔と大谷能生が焼き上がったエビを食べながら質問に答えていて、なんていうかその状況に対する疑問が湧くよりも、とてもお腹が空きました。

 終了後、「エビ食べようよ」という話になって11人でアジア料理屋へ。そこにスタッフも合流して、結局20人以上で0時近くまで食事をしていました。

9月13日(fri)
伯爵タイムズから高橋健太郎さんOWNER'S LOGへ。彼がプロデュースするPHATのアルバムもコピーコントロールCDで発売されるかもしれない事態に直面しているそうで、コピーコントロールCDでの音質劣化の検証やコピーコントロールCD化の回避策の模索が記録されています。

 それにしても、東芝EMIで「10月以後は国内制作の全作品がCCCDという決定が下されてしまった」という記述には思わず「ヒー!」と叫びそうになりましたよ。「ビクターもCCCDの発売に踏みきるらしい」という部分にも眩暈がしましたが、ビクターの場合はミッドバー・テック社によるカクタス・デジタル・シールド方式ではないそうなんで、音質にもプレイヤーにも悪影響を及ぼさない方式であることを祈りたいです。

9月12日(thu)
南Q太「夢の温度[あき]」(→amazon.co.jp)、笙野頼子「S倉迷妄通信」(→amazon.co.jp)購入。

「URC復刻シリーズ」がコピーコントロールCDではなくCD-EXTRAで発売された件についてのエイベックスイオのコメントOOPS!で紹介されています。いろいろな事情があることをうかがわせるコメントですね。萩原健太さんは今回のコピーコントロール見送りを歓迎しつつ、エイベックスの体質について苦言を呈しています。

9月11日(wed)
エスロピで知ったSPANK HAPPYのコピーユニット・JUMEAUX OBSCENESは、アーティスト写真もなかなかゴージャスです。青梅街道派をもじった「第一京浜派」なるVJもついています。

スピッツのカバーアルバム「一期一会」dustycloudで知ったんですが、その参加アーティストの幅の広さに驚きました。ユーミンと羅針盤とぱぱぼっくすが同じCDに収録されるとは。発売元がTEENAGE SYMPHONYというのもちょっとびっくりで、すごい企画を実現したものです。

omo*8を復活させた瀧坂さんが、tagさんjunneさんと開催するイベントがP.R.O.M.。9月27日だそうです。

1年前のあの時は、これからの世界が一変してしまう予感がしたものですが、あの日の出来事がその後の世界に及ぼした影響を判断するにはまだまだ時間を必要としそうです。とりあえず、愚鈍な願いではあるけれど、不条理に人が殺されない世界を。

9月10日(tue)
コピーコントロールCDでの再発がアナウンスされていたエイベックスイオからの「URC復刻シリーズ」ですが、実際にはコピーコントロールCDではなくCD-EXTRAで発売されたようです。詳しくはミュージックマシーンK'z ROOMをどうぞ。こうなった経緯はわからないので邪推は避けますが、当初の予定が変更されたというのは英断だと思います。はっぴいえんどの「はっぴいえんど」や「風街ろまん」を初めて手にしようとしている人にも、これなら心から勧めることができますしね。

 コピーコントロールCDで発売されていたら、音質を実際に聴いて確かめるために「風街ろまん」を買う予定だったのですが、そういうネガティヴな理由で買う必要がなくなったのも良かったです。今回「風街ろまん」を買っていたら、僕はこれで3枚目になっちゃいますし。

9月9日(mon)
吉井怜「神様、何するの…」(→amazon.co.jp)、吉田修一「パーク・ライフ」(→amazon.co.jp)購入。吉井怜は渋谷タワーレコードのイベントで一度生で見ているのですが、調べてみたらちょうど3年前、99年9月のことでした。彼女が白血病で倒れたというのはその翌年のことです。
9月8日(sun)
娘。アンテナの閉鎖を受け、そのサイトリストを受け継いだアンテナがいくつも生まれるのを見ていると、開発を停止したソフトウェアのクローンが次々と生み出されていく過程を連想します。アンテナしばた 第2話は以前からありましたが、さらにアンテナしばた 第3話Dianaアンテナ空即是色などが生まれていて、特に娘。アンテナ βははてなアンテナ内に掲示板まで表示させているので驚きました。

「娘。アンテナ」の閉鎖記念として、サイト名の由来を収集する企画「モーヲタノナハ…」をピロスエさんが行なっています。この「小心者の杖日記」の名前の由来もたまに聞かれるのですが、これはムーンライダーズの鈴木博文が92年に発表したソロアルバム「処方箋」に収録されている「小心者の杖」という楽曲からの借用です。試聴はここで可能で、冒頭の歌詞を引用するとこんな感じ。

苦労話に花を咲かせる、ろくでもない男
勝手気ままに苦しみ続けて、半分生きて来た
それでも誰も話題にしない、誰もふりむきもしない
きみを支えているのは、小心者の杖
 後に取材で鈴木博文さん本人と知り合うことになって気恥ずかしい思いをすることになるとは、開設当初の僕は知るはずもありませんでした。
9月7日(sat)
大島保克「島時間」 川崎市市民ミュージアムで大島保克のライヴ。この会場はその名の通りミュージアムなのですが、逍遥展示空間という名のスペースで開催された今夜のライヴでは、三線やクラシックギターの音がとても気持ち良く響いていました。

 ライヴは、前半は三線の弾き語りで石垣島を中心とした島唄を歌い、後半はショーロクラブの笹子重治を迎えて「島時間」(→amazon.co.jp)収録曲を中心としたオリジナルを披露するという構成。彼の深みのある声で歌われる島唄も良かったですが、島唄を消化した彼自身のオリジナルの方が格段に素晴らしかったのにはちょっと驚きました。特に、彼のメロディーメーカーとしての才能はもっと評価されるべき。唄と三線とクラシックギターだけによる演奏も、楽曲に広がりを与えるアンサンブルでした。「島時間」で僕が一番好きな「生り島離れ」も聴けて満足。

9月6日(fri)
不幸の匂いに誘われて「北の国から2002遺言」を見ました。やはり田中邦衛の「田中邦衛力」とも呼ぶべきパワーには圧倒的されます。日付を無視して後編の話をしちゃうと、結局は田中邦衛研究所一番人気が低いラストに収まりましたね。田中邦衛研究所では、バックナンバーにある漢方胃腸薬のCMデータが異常にマニアックなのでおすすめです。

 純こと吉岡秀隆を見て「石野卓球に似てるなぁ」と考えてしまうとそこで全ての思考が止まってしまうので、考えないようにしながらドラマを見ていました。それにしても、正吉役の役者が現在は板前になったために出演しなかったからといって、声の出演だけで切り抜けて物語を片付けるとは。倉本聰、恐るべし。そのショックで思わず、ManaMさんの特設チャットでの実況に参加してしまいました。

と思ったら、ManaMさんのSUBNORMALは「北の国から」の完結とともに(?)休止ですか。最近はぽぐさんのCYPHER MEDIA、屋根裏さんの屋根裏、kazusukeさんのMusicRider.comが次々と更新を終了してしまって淋しいもんです。「みんな俺をインターネットに置いてかないでよ」なんて言葉がつい出ちゃうじゃないですか。

9月5日(thu)
とり・みき/田北鑑生「ラスト・ブックマン」(→amazon.co.jp)、犬上すくね「恋愛ディストーション」第3巻(→amazon.co.jp)、朔ユキ蔵「つゆダク」第1巻(→amazon.co.jp)、すぎむらしんいち漫画/いとうせいこう相談「クローン5」第1、2巻(→amazon.co.jp第1巻第2巻)、おおひなたごう「さらば俺に血まなこ」(→amazon.co.jp)購入。とり・みき/田北鑑生の「ラスト・ブックマン」は、同じコンビによる「DAY-HONYA」の続編です。
9月4日(wed)
SPANK HAPPY「Computer House of Mode」 この日記を読んでいる皆さんの中には、すでにSPANK HAPPYの「Computer House of Mode」(→amazon.co.jp)を聴いた方も多いと思います。僕はこのアルバムのレビューを次号の「MUSIC MAGAZINE」に執筆する予定なので詳しいことはそちらに書きますが、とりあえず最初に聴いた時には「こう来たかー」とずっとニヤニヤしっぱなしでした。そして現在も激しくリピート中。
9月3日(tue)
セロファン「AFTER THE RUSH」 4人のメンバー全員がソングライティングをするセロファンの新作「AFTER THE RUSH」(→amazon.co.jp)は、楽曲のクオリティがとても高いアルバムです。キャッチーなメロディーと、すっかりたくましくなった演奏。そして高内シロウの歌声がまたポップス向きです。これで「(HOW TO BE A) SONG WRITER」ぐらいねじれていたり、「残像」ぐらい切なかったりする際立った楽曲がもっと多ければ文句無しだったのですが。
9月2日(mon)
THE FOX「AINU CLASSICS」 UMMO Recordsから発売されたTHE FOXの新作「AINU CLASSICS」(→amazon.co.jp)は、非日本語で歌われる相変わらず力の抜けたエスニック・ワールド。今作ではカリブっぽいカラーが強くて、ついMartin Dennyを連想してしまいました。

 進藤ユカのボーカルは妙にフラットなんだけど味があり、演奏は隙間が多くてアコースティックな感触。こういう不思議な音楽を奏でているわりにはTHE FOXにはてらいというものが感じられなくて、そこがすごいなと思います。アルバムタイトルも、考えてみるとよく意味がわからないですし。スカの「WONDER BEACH」がとてもクールでした。

竹田さんが選んだ「リンクが面白いサイト」のひとつに挙げていただいたOUTDEXを更新、「small circle of friends」にじゆうけんきゅう太陽と雨のメロディTanny-WorksNKプロ オン 電網Mari-chanready for the blueを追加しました。あと、僕が移転に気付いたサイトのURLも修正してあります。

9月1日(sun)
東京流通センターでCOMITIA61。今日はコミティアX-IIも同時開催で、2階には畳が敷かれてその上で各サークルが展示などをしていました。会場をチンドン屋が練り歩いたり、ステージで各種パフォーマンスがあったりも。楽器演奏やヌンチャク披露もあったけど、キャットファイトを見逃したのは残念でした。

 本日いただいた本や買った本は以下の通り。新規開拓は無しという怠けぶりです。

 あと、BOOMMOVEの小澤秋継さんが、Tシャツに現場で絵を描くという企画をやっていたので、1枚頼んでみました。「絶望しないことをテーマに描いてよ」と自分でもよくわからない注文をしたら、こんなTシャツを仕上げてくれて満足。
 
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