東日本大震災チャリティーコミックのiPhoneアプリ「僕らの漫画」をダウンロード購入。
ここに収録されたとり・みき 「Mighty TOPIO」は、ユーモアと自然への畏れと悲しみが短いページに詰まった傑作でした。
これだけで元を取れた気分ですが、第1弾を購入すると、第2弾、第3弾も無料でアップデートできるとのことです。
山本直樹「レッド」5巻は面白さに拍車がかかっていました。連合赤軍関連の手記を濃縮して、マンガとしての表現を加える手腕は凄いです。
巻末対談は作中の「恵那」こと元革命左派の雪野健作さん。191ページ1コマ目の下には「Thanks to Micky bird for autumn leaves」の手書き文字を見つけました。
山本直樹先生の「レッド」が2010年文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞したパーティーがフーターズで開催されたのですが、植垣康博さんをはじめとする複数の元連合赤軍のメンバーも参加しているという現地からの情報に興奮。あえてフーターズでパーティーをした山本直樹先生のユーモアも心憎いです。
「とり・みき先生画業30周年お祝いメッセージ集」のCD-Rが上様000円さんから届きました。2009年にとり・みきさんのために制作された冊子の元データ集。上様000円さんに声をかけていただいて参加したものの、小松左京さんと自分の原稿がなぜ同じCD-Rの中にあるのだろうと恐縮します……。参加者は以下の錚々たる皆さんです。
朝倉世界一 / 吾妻ひでお / 我孫子竹丸 / 天野天街 / 新井素子 / いしかわじゅん / 泉晴紀 / 市村美博 / 伊藤理佐 / 植竹公和 / 上野顕太郎 / 梅野貴之 / 大林宣彦 / おおひなたごう / 大平透 / 奥野明代 / 小田扉 / 梶尾真治 / 堅田浩二 / 金子のぶお / 唐沢なをき / 川又千秋 / 北野勇作 / 久住昌之 / 久美沙織 / けらえいこ / 小だまたけし / 小松左京 / 佐伯かおる / さえぐさじゅん / 座二郎みのり / 鹿野司 / 城正 / しりあがり寿 / 新保信長 / 菅原富佐子 / 仙台鐵人 / 滝川二成 / 田北鑑生 / 田中敦子 / 田中圭一 / 田中啓文 / 田村信 / 張仁誠 / 手塚るみ子 / 寺田克也 / 富沢ひとし / 鳥越謙一 / 中川いさみ / 長谷邦夫 / 中西裕 / 夏目房之介 / 納谷悟朗 / 羽佐間道夫 / はやみねかおる / 原田潤 / 原田香 / 氷川竜介 / 古屋兎丸 / まついなつき / 松久淳 / 魔夜峰央 / 丸山誠史 / 岬兄悟 / 大原まり子 / みなもと太郎 / 三宅乱丈 / ヤマザキマリ / 宗像明将 / 矢島正明 / 安田理央 / 山下洋輔 / ゆうきまさみ / 夢枕獏 / 横山えいじ / 吉田戦車 / 吉村実幸 / 若山弦蔵 / 和田ラヂヲ / 鳥越謙一

山本直樹の「レッド」が文化庁メディア芸術祭で優秀賞を受賞。大賞こそ逃したものの、革命的受賞です!
山本直樹の「レッド」は、「山本直樹 - ルーフトップ★ギャラクシーw」で本人が「基本的にはあったことほぼそのままを描いてこうとは思っています」と述べているように、当事者たちの手記にかなり忠実な印象を受ける作品です。しかし、そこに山本直樹ならではの解釈を入れ(特に永田洋子の性格)、さらに事象を彼独特の醒めたトーンで描くことで、連合赤軍による一連の事件への新しい視点を提示しています。現在単行本は第4巻まで発売中、次巻が待ち遠しい作品です。
余談ですが、昨年「分別ざかりの無分別」vol.1でDJとして共演させていただいた僕ら夫婦のことを山本直樹さんがまだ覚えていると、最近彼と飲んだ友人から聞かされました。あのときの妻の衣裳は時代考証が甘くて、今となってはお恥ずかしいです……。
友人のツイートでiPadアプリ「ガロ Ver2.01」の存在を知りました。たしかに青林堂です。
WEB・同人で活躍中の作家による作品を集成。 萌えから燃え、ジュブナイルSFまでカバーする、日本初のiPad向け新作コミック誌、創刊。
現物を読んでいないのでなんともいえませんが、「ガロ」の看板は大事にしてほしいものです。
山本直樹「堀田」第4巻(→amazon.co.jp)「世界最後の日々」(→amazon.co.jp
)「レッド」第4巻(→amazon.co.jp
)、日本橋ヨヲコ「少女ファイト」第7巻特装版(→amazon.co.jp
)、久米田康治「さよなら絶望先生」第22巻(→amazon.co.jp
)購入。
島本理生「あられもない祈り」(→amazon.co.jp)、福満しげゆき「生活」特装完全版(→amazon.co.jp
)、久米田康治「さよなら絶望先生」第二一集(→amazon.co.jp
)、高浜寛「トゥー・エスプレッソ」(→amazon.co.jp
)購入。
福満しげゆき「生活」特装完全版は妻フィギュア付き……!
藤子・F・不二雄「オバケのQ太郎」第5巻(→amazon.co.jp)、貞本義行「新世紀エヴァンゲリオン」第12巻(→amazon.co.jp
)、志村貴子「放浪息子」第10巻(→amazon.co.jp
)、末次由紀「ちはやふる」第8巻(→amazon.co.jp
)購入。
久米田康治「さよなら絶望先生」第20集(→amazon.co.jp)、志村貴子「青い花」第5巻(→amazon.co.jp
)、やまむらはじめ「神様ドォルズ」第6巻(→amazon.co.jp
)購入。
福島聡「機動旅団八福神」第10巻(→amazon.co.jp)、井上雄彦「リアル」第9巻(→amazon.co.jp
)、柏木ハルコ「も〜れつバンビ」第1巻(→amazon.co.jp
)、望月ミネタロウ「東京怪童」第1巻(→amazon.co.jp
)「東京怪童」第2巻(→amazon.co.jp
)、浅野いにお「おやすみプンプン」第6巻(→amazon.co.jp
)、南Q太「ピンクペッパー」第2巻(→amazon.co.jp
)「ぼくの家族」(→amazon.co.jp
)、末次由紀「ちはやふる」第1巻(→amazon.co.jp
)「ちはやふる」第2巻(→amazon.co.jp
)「ちはやふる」第3巻(→amazon.co.jp
)「ちはやふる」第4巻(→amazon.co.jp
)「ちはやふる」第5巻(→amazon.co.jp
)「ちはやふる」第6巻(→amazon.co.jp
)「ちはやふる」第7巻(→amazon.co.jp
)購入。
くらもちふさこ「駅から5分」第3巻(→amazon.co.jp)、福満しげゆき「僕の小規模な生活」第3巻(→amazon.co.jp
)、久米田康治「さよなら絶望先生」第十九集(→amazon.co.jp
)購入。
最近マンガの新刊を買わないままでいることが多かったので、山本直樹「レッド」第3巻(→amazon.co.jp)「夕方のおともだち」(→amazon.co.jp
)、植芝理一「謎の彼女X」第5巻(→amazon.co.jp
)、榎本俊二「思ってたよりフツーですね」第1巻(→amazon.co.jp
)、落合尚之「罪と罰」第5巻(→amazon.co.jp
)、古谷実「ヒメアノ〜ル」第3巻(→amazon.co.jp
)、羽海野チカ「3月のライオン」第3巻(→amazon.co.jp
)をまとめて購入。
久米田康治「さよなら絶望先生」第18集限定版(→amazon.co.jp)購入。
限定版はDVD付きで、「懺・さよなら絶望先生」第1話Aパートのほか、これまでのアニメのオープニングとエンディングを収録。尾石達也のオープニング・ディレクターとしての天才っぷりが冴え渡る「人として軸がぶれている」は、1ヴァージョンのみなのが寂しいところ。これがベストという意味でしょうか。「空想ルンバ」が凝り過ぎてどんどんわけがわからなくなる過程も確認できます。
遂に刊行がスタートした「藤子・F・不二雄 大全集」。その第1期の1冊として発売された、藤子・F・不二雄「オバケのQ太郎」第1巻(→amazon.co.jp)を購入。2年前に「2007年にほとんど封印されている『オバケのQ太郎』『新オバケのQ太郎』を求めて」というエントリーを書いた頃からすると、夢のような状況がこれから待っています。
福満しげゆき「うちの妻ってどうでしょう?」第2巻(→amazon.co.jp)、小田扉「団地ともお」第14巻(→amazon.co.jp
)、ゴージャス宝田「そんっなに妊娠させたいの?」(→amazon.co.jp
)「プププププリンセス!!」(→amazon.co.jp
)購入。
福島聡「機動旅団八福神」第9巻(→amazon.co.jp)、久米田康治「さよなら絶望先生」第16集限定版(→amazon.co.jp
)、新井英樹「定本 宮本から君へ」第2巻(→amazon.co.jp
)「『8月の光』『ひな』その他の短編」(→amazon.co.jp
)購入。
久米田康治「さよなら絶望先生」第16集限定版は、第15集限定版と同じくDVD付き。
最近、というか今年になって買ったマンガです。新井英樹「RIN」第4巻(→amazon.co.jp)「定本 宮本から君へ」第1巻(→amazon.co.jp
)、日本橋ヨヲコ「少女ファイト」第5巻特装版(→amazon.co.jp
)、古谷実「ヒメアノ〜ル」第2巻(→amazon.co.jp
)、浅野いにお「おやすみプンプン」第4巻(→amazon.co.jp
)、小田扉「団地ともお」第13巻(→amazon.co.jp
)。
日本橋ヨヲコ「少女ファイト」第5巻特装版はドラマCD付き。高いので軽く悩みましたが、ヲタは初回モノに弱いのです。
とり・みき「冷食捜査官」第1巻(→amazon.co.jp)、植芝理一「謎の彼女X」第4巻(→amazon.co.jp
)、赤松健「魔法先生ネギま!」第24巻(→amazon.co.jp
)購入。
福満しげゆき「僕の小規模な生活」第2巻(→amazon.co.jp)、玉置勉強「ねくろまねすく」第2巻(→amazon.co.jp
)、志村貴子「放浪息子」第8巻(→amazon.co.jp
)購入。
久米田康治「さよなら絶望先生」第15集限定版(→amazon.co.jp)、落合尚之「罪と罰」第3巻(→amazon.co.jp
)「罪と罰」第4巻(→amazon.co.jp
)、柏木ハルコ「地平線でダンス」第5巻(→amazon.co.jp
)購入。
久米田康治「さよなら絶望先生」第15集限定版には、DVD「総天然色動画【獄・】さよなら絶望先生上」が付いています。本編25分。「らき☆すた」ネタに笑いました。
くらもちふさこ「駅から5分」第2巻(→amazon.co.jp)、黒田硫黄「大金星」(→amazon.co.jp
)、やまむらはじめ「神様ドォルズ」第3巻(→amazon.co.jp
)、南Q太「ピンクペッパー」第1巻(→amazon.co.jp
)購入。
福島聡「機動旅団八福神」第8巻(→amazon.co.jp)、黒田硫黄「あたらしい朝」第1巻(→amazon.co.jp
)、小田扉「団地ともお」第12巻(→amazon.co.jp
)購入。
遠藤浩輝「EDEN―It's an Endless World」第18巻(→amazon.co.jp)、山本直樹「レッド」第2巻(→amazon.co.jp
)購入。遠藤浩輝「EDEN―It's an Endless World」第18巻は最終巻です。
鈴木志保「ベイビーの卵」(→amazon.co.jp)、久米田康治「さよなら絶望先生」第14集(→amazon.co.jp
)、望月峯太郎「万祝」第10巻(→amazon.co.jp
)「万祝」第11巻(→amazon.co.jp
)、こうの史代「この世界の片隅に」中巻(→amazon.co.jp
)、山本直樹「明日また電話するよ」(→amazon.co.jp
)「HOTTA 堀田」第3巻(→amazon.co.jp
)、魚喃キリコ「ハルチン」第2巻( →amazon.co.jp
)、鳴子ハナハル「少女マテリアル」(→amazon.co.jp
)、今日マチ子「センネン画報」(→amazon.co.jp
)購入。
幸村誠「ヴィンランド・サガ」第6巻(→amazon.co.jp)、榎本俊二「えの素 完全版」上(→amazon.co.jp
)購入。榎本俊二「えの素 完全版」は、「えの素」を全3巻に再編集した400ページを超える単行本です。
新井英樹「キーチVS」第1巻(→amazon.co.jp)「RIN」第3巻(→amazon.co.jp
)、福満しげゆき「うちの妻ってどうでしょう?」第1巻(→amazon.co.jp
)、柏木ハルコ「地平線でダンス」第4巻(→amazon.co.jp
)、藤野千夜原作、志村貴子漫画「ルート225」(→amazon.co.jp
)購入。
日本橋ヨヲコ「少女ファイト」第4巻特装版(→amazon.co.jp)購入。特装版は、通常版(→amazon.co.jp
)の単行本にノートと下敷きを付けたもので、ノートには「落書き」としてマンガが載っています。
加藤千恵短歌、タクマクニヒロ写真「放課後―写真短歌部」(→amazon.co.jp)、高橋脩漫画、GAINAX・カラー原作「新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画」第5巻(→amazon.co.jp
)購入。
小石川ふに「ゆるユルにゃー!!」第1巻(→amazon.co.jp)、植芝理一「謎の彼女X」第3巻(→amazon.co.jp
)、羽海野チカ「3月のライオン」第1巻(→amazon.co.jp
)、漆原友紀「蟲師」第9巻(→amazon.co.jp
)購入。
岡崎京子「東方見聞録」(→amazon.co.jp)、かわかみじゅんこ「100%オレンジピンク」(→amazon.co.jp
)、上連雀三平「わたしを有明へつれてって!」(→amazon.co.jp
)購入。岡崎京子「東方見聞録」は初の単行本化です。
浅野いにお「おやすみプンプン」第2巻(→amazon.co.jp)、柏木ハルコ「地平線でダンス」第3巻(→amazon.co.jp
)、笙野頼子「萌神分魂譜」(→amazon.co.jp
)購入。
福満しげゆき「僕の小規模な生活」第1巻(→amazon.co.jp)、遠藤浩輝「EDEN 17 - It's an Endless World」第11巻(→amazon.co.jp
)購入。
直枝政広「宇宙の柳、たましいの下着」(→amazon.co.jp)、kashmir「○本の住人」第2巻(→amazon.co.jp
)購入。
直枝政広「宇宙の柳、たましいの下着」は、4曲の未発表音源を収録したCD付き。
くらもちふさこ「駅から5分」第1巻(→amazon.co.jp)、ゴージャス宝田「絶体絶命教室」(→amazon.co.jp
)、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 ENTRY FILE 1」(→amazon.co.jp
)購入。
榎本俊二の「ムーたち」第2巻(→amazon.co.jp)発売記念サイン会のため紀伊國屋書店新宿本店Forestへ。
しかし、なくなってしまったのです。僕の分の整理券が……。あのでかくて平行四辺形の見ているだけで不安定な気持ちになる整理券が……。朝5時まで探しても結局見つかりませんでした。しかし、妻は整理券をちゃんと保管していたので、店員さんに話したらサインはなしで妻の付き添いで一緒に並ぶのはOKと言ってくれました。紀伊國屋書店は素晴らしい本屋さんだ、と書かずにはいられません。
そんなわけで整列しようとしたところでaniotaさんに遭遇。話しながら一緒に並びました。
そして、いよいよ僕ら夫婦の番。かつて「GOLDEN LUCKY」の第1巻が発売された当時は、そこに掲載された写真に、作風からは想像できない榎本俊二の美青年ぶりが話題になったものですが、その風貌は2児の父親となった今もほとんど変わりありませんでした。
名前に加えてイラストも描いてくれるので、妻が「ムー夫のお父さんが人間とは思えない姿になるところ」という難儀な注文をしたところ、快諾してサラサラと描き始める榎本俊二。話しながらも鮮やかな筆致で描いていくので感心しました。かくして、妻の「ムーたち」第2巻にはムー夫のお父さん・ミツルの非常にシュールな姿が。ありがとうございました。
終了後は、喫茶店でaniotaさんと僕ら夫婦で反省会。
榎本俊二「ムーたち」第2巻(→amazon.co.jp)、幸村誠「ヴィンランド・サガ」第5巻(→amazon.co.jp
)購入。
なお、榎本俊二は大阪と新宿でサイン会を開催予定です。大至急「モーニング | 『ムーたち』単行本第2巻発売記念〈サイン会〉開催のお知らせ」をチェックしてください。紀伊國屋書店新宿本店Forestの整理券は、普通の長方形ではなく平行四辺形で、見ているだけで気持ちが不安定になってきます……。
「大人の科学マガジンVol.17 テルミン」(→amazon.co.jp)、柏木ハルコ「地平線でダンス」第2巻(→amazon.co.jp
)購入。前者を買ったのは1週間前なのですが書き忘れていました。
やはり「NEON GENESIS EVANGELION DVD-BOX<復刻版>」を見た影響で、林ふみの漫画、GAINAX原作「新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド2nd」第1巻(→amazon.co.jp)第2巻(→amazon.co.jp
)第3巻(→amazon.co.jp
)第4巻(→amazon.co.jp
)第5巻(→amazon.co.jp
)第6巻(→amazon.co.jp
)も購入。第1巻は以前買ったとこの「小心者の杖日記」に記述があるのですが家で見つからず、まとめて買い直しました。
同名のゲームをマンガ化したもので、少女マンガ誌「Asuka」に2003年から2005年にかけて連載されていた作品。改めて読み直してみると、林ふみのはすでにキャリアのあるマンガ家だっただけに絵柄も安定していて、特に惣流・アスカ・ラングレーの喜怒哀楽など、キャラクターの表情が豊かなのが魅力です。なんで第1巻以降も買わなかったんだろう?
綾波レイがクラスの女子に嫌われていたり、女子からレイへの嫌がらせを止めに入ったアスカが次に嫌がらせをさせたりといった、学園描写のリアリティも秀逸です。またアスカと洞木ヒカリが恋について教室の窓際に座って話したり、レイとアスカがお互いにシンジを好きなことを知りながら言葉には出さずに手をつないだりするシーンも良いです。
途中から使徒やエヴァンゲリオンも登場するのですが、貞本義行と比べると戦闘シーンは畑違いという感じで、やはり魅力的なのは非戦闘シーン。本編は第4巻で終了します。
異色なのは第5巻。なんと六分儀ゲンドウと碇ユイの中学生時代にまるごと1巻が費やされています。これはやはり、この作品において時間を越えて登場する渚カヲルというトリッキーな存在があってこそでしょう。
第6巻は、キャラクター同士の関わりを描く短編集。「数年後」にレイや鈴原トウジが成長したためにエヴァンゲリオンを操縦できなくなったことが語られており、同じことが他のチルドレンにも起きているはずです。大人になることを描く過程に込めたさりげない残酷さ。それがこの作品の最終巻を魅力的なものにしていました。
「NEON GENESIS EVANGELION DVD-BOX<復刻版>」を見た影響で、すっかり「新世紀エヴァンゲリオン」熱がぶり返してしまいました。いまや「前世紀版」なのに。その記録を9月のうちに書いておきます。
まず読んでいただきたいのは、「たまごまごごはん - 劇場版ヱヴァ序にアスカがいないので、『碇シンジ育成計画』で補充しよう。」のこの文章。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」にまだ惣流・アスカ・ラングレーが登場しない件についてのテキストです。
違う、そんな正論じゃない。自分はアスカがわめいたり騒いだり動いたりキョドったりやられたりするのが見たいんだ今すぐ!アスカがシンジと走り回るのがみたいんだ!アスカがすきなんだ!アスカ好き!アスカ!アーッ!
……胸を打たれました。そんなわけで、高橋脩漫画、GAINAX・カラー原作「新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画」第1巻(→amazon.co.jp)第2巻(→amazon.co.jp
)第3巻(→amazon.co.jp
)第4巻(→amazon.co.jp
)を購入。2005年から「月刊少年エース」に連載中の作品です。現在の「月刊少年エース」は、貞本義行の「新世紀エヴァンゲリオン」が休載でこの「新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画」が掲載されていることが多いようです。同名のゲームの「キャンパス編」のマンガ化で、テレビ・シリーズの「最終話 世界の中心でアイを叫んだけもの」に登場したいわゆる「学園エヴァ」の世界を描いています。
高橋脩はこれが初の単行本だそうで、最初はぎこちない絵が安定していく過程が良くも悪くもわかります。サービス・カットがあったり、コケて触れたりというお約束が繰り返されるのも特徴。あの碇ゲンドウが親馬鹿で恐妻家という設定も含めて徹底したコメディで、碇シンジをめぐる綾波レイとアスカの駆け引きが続けられます。平和だなぁ。
マンガとしてはあまり評価できない作品ですが、第4巻の後半になってくると絵も安定してくるので、アスカに餓えている人の魂の補完には良いのではないでしょうか。たまにはこいうヌルさも悪くないです。
ただ、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の終盤では、庵野秀明は「現実に帰れ」というメッセージを発していたわけで、アイロニーとして描かれた「学園エヴァ」の世界をもとにした作品が現在も続いていることについては、世の中は一筋縄ではいかないな……と感じました。
ジュンク堂書店池袋本店で、「船を建てる」上巻(→amazon.co.jp)と「ちむちむ☆パレード」(→amazon.co.jp
)の発売を記念した鈴木志保サイン会へ。50人限定のめったにない機会なので参加してきました。
鈴木志保さんには、遂に「船を建てる」というタイトルが、Robert Wyattの「Shipbuilding」からとられたものだと確認できました。鈴木志保さんはElvis Costelloのバージョンから聴かれたそうです。また、「船を建てる」の主人公である2匹のアシカ「コーヒー」と「煙草」は「ちむちむ☆パレード」にも登場するのですが、彼らをめぐる時間軸の話をできたのも嬉しかったです。
鈴木志保さんの今後のご健筆を祈っています。
とり・みき「遠くへいきたい」第5巻(→amazon.co.jp)、富沢ひとし「特務咆哮艦ユミハリ」第4巻(→amazon.co.jp
)、山名沢湖「レモネードBOOKS」第3巻(→amazon.co.jp
)購入。
古谷実「わにとかげぎす」第4巻(→amazon.co.jp)は最終巻。
「さようなら寂しかったオレ。こんにちは、しあわせ…。」と書かれた帯に、本当にそんな終わり方をするのかと身構えてしまいましたが、本当にハッピー・エンドだったので驚いてしまいました。「ヒミズ」の強烈なバッド・エンド、シガテラの苦味の利いた最終話を経て、古谷実はこうしてひとつのハッピー・エンドを描き切ったわけです。
ただそこは古谷実だけあって、第4巻の中でも様々な事件が次から次へと起きます。早く解決しすぎではと感じる部分もありますが、そうした手法でのストーリーの引っ張り方はさすが古谷実です。
寂しいと感じること。誰かに受け入れられること。孤独ではなくなること。それを、シリアスさと笑いを絶妙に混ぜながら描き上げた快作だと思います。
「サイゾー」9月号(→amazon.co.jp)で僕が執筆した「消えた『オバケのQ太郎』!? 藤子不二雄合作のタブー」では、「熱血!! コロコロ伝説 vol.2 1979-1980」(→amazon.co.jp
)に字数の関係で触れられなかったので、ここでその内容をご紹介しようと思います。
まずページをめくって驚くのは、藤子・F・不二雄の作品の多さ。「新オバケのQ太郎」からは「コップヌードル」「ふとんゲーム」「兄としてがんばらなくっちゃ」、「ドラえもん」からは「キングコング」「パパもあまえんぼ」、「パーマン」からは「はじめましてパー子です」「水爆とお月さま」を収録しています。これらの作品のキャラクターが一堂に登場する「ドラQパーマン」という作品も掲載されていて、これは「藤子・F・不二雄&しのだひでお」名義の作品。ネームは藤子・F・不二雄が描いたそうです。
「藤子不二雄ファンはここにいる/koikesanの日記 - 『熱血!!コロコロ伝説』Vol.2」によると、「新オバケのQ太郎」の「ふとんゲーム」は単行本未収録作品とのこと。「ドラQパーマン」も単行本未収録作品だそうです。
これらの藤子・F・不二雄作品の中で特に胸に残ったのは、「ドラえもん」の「パパもあまえんぼ」。「おとなってかわいそうだね」と大人の悲哀をさらりとドラえもんに語らせて、感傷的になりすぎない最後のコマで粋なセンスを感じさせます。泣けました。
柏木ハルコ「地平線でダンス」第1巻(→amazon.co.jp)では、柏木ハルコの新作がこんなにハードなSFだったことに驚かされました。
タイムマシーンの実験に従事していて事故で「死亡」してしまった春日琴理は、実は意識だけが3年後にワープ成功。いろいろとあってモルモットの中に意識が入ってしまったりしつつ、なんとかかつての研究仲間であり恋心を寄せていた竜ヶ崎邦衛にコンタクトをとろうと奮闘します。
タイムワープの場面の迫力、意識しか存在しないので他人にコンタクトできないもどかしさ、そして障害となる悪魔のような女などにより、一気に単行本を読んでしまいました。
柏木ハルコには、なんとか物語をハッピー・エンドにしてほしいものです。そのためだったら、いくら読んでいてハラハラさせられてもかまわないですから。
鈴木志保「船を建てる」上巻(→amazon.co.jp)は、1992年から1996年に集英社の「ぶ〜け」「ぶ〜けデラックス」に掲載され、当時全6巻で出版された単行本を、上下巻に再編集したもの。待望の復刊です。
2匹のアシカ「煙草」と「コーヒー」を中心にしたアシカたちの物語。様々なアシカたちを通して、生きる中で抱える悲しみ、希望、ほろ苦さ、せつなさなどを描いていきます。
白と黒との対比が鮮烈なのはこの時点ですでに鈴木志保の個性として確立されていますが、コマは枠もあって現在ほどコマ割りが大胆ではありません。しかし、読み進めていくと各コマの構図が急速に洗練されていくのがわかります。
そして久しぶりに読み返して感じたのは、この作品には日本的な湿気がなくて、まるでアメリカやフランスの映画を見ているような気分になること。そして、一気に時間を越えたり、ストーリーが分岐したり、物語の語り部が思わぬ人物だったり、メタ構造になったり。複雑な構成で深い内容、それなのに可愛らしくて心に残る作品です。
「船を建てる」下巻は9月14日発売予定。こちらも楽しみです。
鈴木志保「ちむちむ☆パレード」(→amazon.co.jp)は、パルコアーバナートで大賞を受賞したCD-ROM作品「海洋系 ちむちむDEPT.」をマンガ化した描き下ろし作品。
可愛らしいキャラクターとユーモア、そしてこの世界で起きる残酷な出来事を鈴木志保は等しく描きます。アシカの親子と、主を探して苦難の旅に出るぬいぐるみや人形たち。彼らが登場する物語に起きる「魔法」に、また泣きそうになりました。ゲラの段階で何度も読んだというのに。
ときに枠線をも消し去る、ポップ・アートのようなコマ割り。余白と黒ベタは鮮やかな対比を生み出します。そして、そうしたシンプルな部分と緻密に描かれた部分にそれぞれしっかり意味性が付与されている点も見逃せません。
鈴木志保は日本のマンガ表現の最先端、ひいては世界のマンガ表現の最先端を走っている作家だと思います。そうした彼女の作品の帯にコメントを書けたことは、長年の鈴木志保ファンだった僕にとって身に余る光栄でした。
久米田康治「さよなら絶望先生」第一集(→amazon.co.jp)第二集(→amazon.co.jp
)第三集(→amazon.co.jp
)第四集(→amazon.co.jp
)第五集(→amazon.co.jp
)第六集(→amazon.co.jp
)第七集(→amazon.co.jp
)第八集(→amazon.co.jp
)第九集(→amazon.co.jp
)をまとめて購入。そして一気に読み終えました。
なんで今頃まとめ読みしたかというと、アニメの尾石達也によるオープニングがあまりにもかっこよく、シャフト制作の本編も見てみたらこれも面白くて、とうとう長年興味のなかった久米田康治の単行本まで買ってきたというわけです。なぜ興味がなかったかというと、「行け!!南国アイスホッケー部」を「週刊少年サンデー」での連載当時に読んでいて、その絵柄や下ネタの印象ばかりが残っていたからなんですよね。
しかし「さよなら絶望先生」を読んでみたところ、まず絵柄の洗練ぶりに驚かされました。白と黒の対比が鮮やかな絵に、細部までの緻密な書き込み。そして、ブラックな時事ネタなど、ギャグの異様な細かさと豊富さに魅了されました。そうしたギャグがメタ批評っぽく機能してもいるんですよね。また、各話での最後のコマの落とし方もかなり好み。個人的には、単発で登場する死んだ魚のような目のキャラクターたちが好きです。
各巻でのでたらめな「前回までのあらすじ」、単行本企画の凝り方にも好感を持ちました。
鈴木志保の2作品が8月16日に秋田書店から同時発売されます。
まず1冊は、名作「船を建てる」上巻(→amazon.co.jp)。旧版は全6巻でしたが、今回は上下巻に再編集されて復刊されました。下巻は9月14日発売予定です。
そして描き下ろしの新作が「ちむちむ☆パレード」(→amazon.co.jp)。パルコアーバナートで大賞を受賞したCD-ROM作品「海洋系 ちむちむDEPT.」をマンガ化したものです。
そしてこの「ちむちむ☆パレード」の帯に、鈴木志保先生の直々のご指名で僕もコメントを書かせていただきました。まさか鈴木志保先生に自分の文章を読まれているとは思わなかったので度肝を抜かれたのですが、まさにファン冥利に尽きました。光栄です。ゲラの段階で拝読したのですが、その時点ですでに素晴らしい作品。完成した「船を建てる」上巻と「ちむちむ☆パレード」を送っていただいたので、改めて読み直すのが楽しみです。
なお、9月2日にはジュンク堂書店池袋本店でサイン会が開催されます。50名限定なので、ファンの方は店頭に確認してみてください。
くらもちふさこ+"天コケ"サポーターズ「天然コケッコーの散歩路<増補版>シネマプラス」(→amazon.co.jp)は、2004年に発売された「天然コケッコーの散歩路」に映画「天然コケッコー」の関連情報を追加した増補版。
映画関連については、「コーラス」9月号(→amazon.co.jp)の別冊ふろく「天コケ読本」とかぶる部分があります。それよりも価値があるのは「天然コケッコー」関連のカラーイラストを多数収録していることで、「コーラス」での連載を読んでいた身としては懐かしくなりました。
また、7ページながら描き下ろしの「天然コケッコー ひよっこ編」も収録。これは大沢が引越してくる前のエピソードを描いたものです。
そして、くらもちふさこの長いインタビューが掲載されているのも重要なポイント。あのアヴァンギャルドなコマ割りや構成についても、「あくまで読みやすさ重視」と、一読すると矛盾しているようなことを語っているのが面白いです。
「コーラス」9月号(→amazon.co.jp)は、映画化を記念したくらもちふさこ「天然コケッコー」の3号連続連載の2回目が掲載された号。
「天然コケッコー 特別編」の2回目は中学生時代を振り返る内容で、最後で前号の終わりと見事に時間軸を合わせます。名人芸だなぁ。ユーモアの配分も良い具合です。
さらにこの号のふろくは、映画「天然コケッコー」の公開に合わせた別冊「天コケ読本」。くらもちふさこと脚本家の渡辺あやの対談、キャラクター紹介、映画のシーン紹介、主題歌を担当したくるりのインタビュー、そして島根県への観光ガイドも掲載されています。
「コーラス」8月号(→amazon.co.jp)は、映画化を記念したくらもちふさこ「天然コケッコー」の3号連続連載がスタートした号。「コーラス」を買うなんて、「天然コケッコー」が連載されていた当時以来です。
掲載されている「天然コケッコー 特別編」は、大沢が木村町に引越す前から引越してきた当初までを描いたもの。くらもちふさこらしい構成の妙を感じさせます。
くらもちふさこ「天然コケッコー」第9巻(→amazon.co.jp)を「楽天ブックスにくらもちふさこインタビュー」に書いたような理由で買ってきました。要は文庫版にのみ描き下ろしが1話追加されているのです。
追加されているのはscene68「おおきに」。この追加で「天然コケッコー」は全70話(追記:最初の読み切りの『性格の良い大沢くん』を含めると全71話)になり、scene68以降の2話の番号がひとつずつずれています。scene68「おおきに」は、さすがくらもちふさこと思わせる巧さ。自然に前後の流れに溶け込んでいます。
それにしても久しぶりに「天然コケッコー」を読み直したのですが、やはり非常に面白いです。特にそよと大沢が温泉へ行ったことがそよの父親にバレる場面に爆笑しました。
楽天ブックスに「くらもちふさこさん『天然コケッコー』インタビュー」が掲載されていることをカトゆー家断絶で知りました。僕は彼女の顔をこの記事で初めて見ましたよ。
そして記事で驚いたのはこの部分。
−−お話はかわりますが、文庫版とコミックス版で、なにかちがいはありますか?くらもち先生 基本的には同じなんですが、文庫にした時、9巻に1話だけ、「おおきに」という巻を書き下ろして追加しています。
知らなかった……。僕は最初に出たコミックス版で全部揃えているので、文庫版も9巻だけは買わないといけませんね。
「コーラス」9月号(→amazon.co.jp)8月号(→amazon.co.jp
)、くらもちふさこ「天然コケッコーの散歩路 増補版」(→amazon.co.jp
)購入。映画「天然コケッコー」の公開に合わせて、「コーラス」ではくらもちふさこが「天然コケッコー」の特別編を8月号から連載しています。
師走の翁「シャイニング娘」第6巻(→amazon.co.jp)は、モーニング娘。や松浦亜弥をモデルにした作品。
内容の約90%がエロ、約5%がアクション・シーンという具合なので、もはや物語の筋はほぼ失われています。そしてこのストーリーの中では、まだ飯田圭織リーダー時代あたりのモーニング娘。がモデルなので、彼女たちを巡る状況の変化の早さも痛感させられることに。あれからいろんなことが起きたよなぁ……と、なんだかノスタルジックな気分になりました。
植芝理一「謎の彼女X」第2巻(→amazon.co.jp)は、「よだれ」で感情を伝える高校生のカップルを描いた作品。
高校生のカップルの初々しい恋愛を描きつつ、よだれというフェティッシュな要素を混ぜる手腕はさすが植芝理一という感じです。良い意味で変態。この巻では、よだれで感情が伝わるのが、椿明と卜部美琴のカップルだけではなく、女友達の丘歩子にまで広がっていて、さらに物語を押し進めています。
また、卜部美琴はふだんは髪の毛に隠れていて顔の表情がわからないのですが、ここぞという場面では表情を描いていて、この辺にも植芝理一の「押し」と「引き」のうまさを感じます。
プラトニックなのに極めてエロティック。恋愛の初期段階を独特の視点から描く怪作ですが、今一番単行本が楽しみな作品のひとつです。
貞本義行漫画、GAINAX・カラー原作「新世紀エヴァンゲリオン」第11巻(→amazon.co.jp)は、アニメ版第弐拾四話から劇場版「THE END OF EVANGELION Air / まごころを、君に」の冒頭までを描いています。やっとストーリーが終盤まできました。しかし、9月1日には「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」の公開がひかえているわけで、なんだか混沌とした状況の中で発行された1冊です。
貞本エヴァの絵を見ていると落ち着くなぁ……というのは10年を経てまだエヴァのオタクであるがゆえの感想。一方で、貞本義行はキャラクターの感情の起伏をアニメ版以上に激しく描いていて、激情と静謐さのコントラストがこの第11巻の大きな特徴となっています。
「THE END OF EVANGELION Air / まごころを、君に」で見る者に衝撃を与えた、病んだアスカにシンジが対面する冒頭のシーンは、やはり少年誌だからかここでは別の展開に。そして最後の76話は、「THE END OF EVANGELION Air / まごころを、君に」の興奮を思い出させました。
そういえばこの単行本では、原作にGAINAXだけではなく、庵野秀明が「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」のために新たに設立した制作スタジオ・カラーの名も加わっています。ああ、今年の夏もまた「新世紀エヴァンゲリオン」。厄介ですが楽しみでもあります。
五十嵐大介「海獣の子供」第1巻(→amazon.co.jp)「海獣の子供」第2巻(→amazon.co.jp
)「カボチャの冒険」(→amazon.co.jp
)、魚喃キリコ「キャンディーの色は赤。」(→amazon.co.jp
)、小田扉「団地ともお」第10巻(→amazon.co.jp
)、きづきあきら+サトウナンキ「いちごの学校」(→amazon.co.jp
)購入。五十嵐大介は小学館と竹書房から3冊同時発売です。
落合尚之「罪と罰」第1巻(→amazon.co.jp)、やまむらはじめ「神様ドォルズ」第1巻(→amazon.co.jp
)、熊谷貫「菅谷梨沙子最新写真集『pure+』」(→amazon.co.jp
)購入。そして、トラさんに教えてもらった松浦理英子、笙野頼子「おカルトお毒味定食」(→amazon.co.jp
)を古本で買いました。
望月峯太郎「万祝」第8巻(→amazon.co.jp)では、財宝の島にたどり着いたものの海賊と格闘するフナコたちと、殺戮ザメとの戦いに興奮するカトーが並行して描かれます。アクション・シーンや残酷な描写も含め、まさに大活劇。前半でセリフやモノローグが長い点は気になりましたが、後半はそんなことを意識させない勢いに満ちています。
田中圭一「田中圭一マガジン Comicサイテー」(→amazon.co.jp)は、2002年の名作「神罰」(→amazon.co.jp
)以来では一番笑った単行本でした。
特にひどいのが、恥部を露出した格好の女性が異星人と戦う「闘え!ハンラ・ウーマン」。一分の隙もなく下品で、最低にして最高です。日本を危機にさらす悪の国家元首・こいずみ総理に、ガッチャマン風の戦隊が投稿ハガキを読みあげて迫る「疾風怒濤ホントニア」もシュールで意味がわかりません。
また、岡田斗司夫とのオナニーについての対談が18ページも掲載されているのも異常。どう考えても長すぎですが、内容が無駄に濃密なのがまた困ったものです。
手塚治虫や本宮ひろ志の絵のパロディといった次元をもはや超越した馬鹿馬鹿しさがこの単行本にはありました。
野本明照「チナミの風景」(→amazon.co.jp)は、石の建造物を作る男、宇宙と交信するクラスメイト、眠り続ける男、手品師の男、魔法を使う男の子、占い師の女、煙突を守る男といった変わり者たちと少女との交流を描いた作品。
この作品の大きな魅力は絵柄で、ファンタジックな世界を描くタッチは松本大洋の濃厚な影響を感じさせます。ただ、ストーリーがいまひとつ魅力に欠け、読後感が薄いのが残念です。
藤子・F・不二雄「ミノタウロスの皿」(→amazon.co.jp)は、1969年から1976年に発表された異色短編を集めた本。生と死、時間、空間を行き来するブラックな味わいの作品集です。
この本を買った理由は、「劇画・オバQ」が収録されているからでした。わずか20ページ。別れから15年後に再開したQ太郎と正太ですが、Q太郎が相変わらずのんきで大食いなのに対して、正太はすっかり社会人に。ふたりの関係はシビアなすれ違いを残したまま終わっていきます。
「オバケのQ太郎」や「新オバケのQ太郎」を読んだ後だと、なぜこんな続編を書いたのか(しかも劇画調で)と考えてしまいます。その理由については、うっかりエントリーの公開が前後してしまった「2007年にほとんど封印されている『オバケのQ太郎』『新オバケのQ太郎』を求めて」のコメント欄でkoikesanさんが以下のように教えてくださいました。
『劇画・オバQ』は、こあぐらさんのご記憶のとおり、ある先行作品をヒントに描かれたものです。その作品とは、アメリカの作家マージョリー・キナン・ローリングスの児童小説『子鹿物語』です。『子鹿物語』の「少年の日との決別」というテーマをマンガで再現しようとしたのが『劇画・オバQ』なのです。
『劇画・オバQ』に象徴的なアイテムとしてフラッグ(旗)が登場しますが、あれは『子鹿物語』に出てくるフラッグという名の子鹿とイメージを重ね合わせたものだそうです。
また『劇画・オバQ』が劇画タッチの重い作品である件ですが、これは当時の藤子・F・不二雄先生の心情と密接にかかわっていると思われます。当時は少年マンガの世界で劇画的な作品が台頭し、藤子F先生が描く丸っこい絵柄の児童マンガの時代が終焉を迎えたかのようなムードでした。藤子F先生は、もう自分が人気漫画家として再浮上することはないかもしれない、と暗澹たる気持ちでこの時代をすごし、その気持ちが『劇画・オバQ』に色濃く反映しているのです。そして、タイトルに「劇画」という語を使い、登場人物の描線もいつもとは違う劇画タッチにしたのは、自分のマンガにとってかわって少年マンガ界を席捲する「劇画」というものに対する、強烈な意識があったからだと考えられます。
少年の日との決別というテーマ、そしてあの藤子・F・不二雄ですら暗澹たる気持ちで劇画全盛の時代を過ごしていたという説。「劇画・オバQ」は異色作ではあるものの、やはり「オバケのQ太郎」「新オバケのQ太郎」に魅力された読者なら一読の価値がある作品でしょう。
Web漫画アクションで全連載作品の第1話が無料公開中であることをYellowTearDropsで知りました。落合尚之「罪と罰」、こうの史代「この世界の片隅に」 、武富健治「鈴木先生」、そして福満しげゆき「うちの妻ってどうでしょう?」などを無料で読むことが可能。PDF形式ですがなかなか軽快です。
というか、落合尚之「罪と罰」第1巻(→amazon.co.jp)が出ていたのですね。買わないと。
吉田アミ「サマースプリング」(→amazon.co.jp)、鈴木謙介「ウェブ社会の思想―〈遍在する私〉をどう生きるか」(→amazon.co.jp
)、藤井誠二「学校は死に場所じゃない―マンガ『ライフ』で読み解くいじめのリアル」(→amazon.co.jp
)、古谷実「わにとかげぎす」第4巻(→amazon.co.jp
)、「熱血!! コロコロ伝説 vol.2 1979-1980」(→amazon.co.jp
)購入。
「熱血!! コロコロ伝説 vol.2 1979-1980」は、藤子・F・不二雄の「新オバケのQ太郎」を3作品収録しています。そのどれもが、現在比較的入手が容易なてんとう虫コミックス版には収録されていない作品です。詳しくは、「2007年にほとんど封印されている『オバケのQ太郎』『新オバケのQ太郎』を求めて」の「3.単行本『オバケのQ太郎』『新オバケのQ太郎』を求めて」をご覧ください。
これまで読み切りで「モーニング」に掲載されてきた、福満しげゆき「僕の小規模な生活」が完全週刊連載になることをYellowTearDropsで知りました。おお。メジャー街道をダウナーな作風で突っ走ってほしいと思います。
「オバケのQ太郎」「新オバケのQ太郎」がほぼ封印された状態にあることを以前に「2007年にほとんど封印されている『オバケのQ太郎』『新オバケのQ太郎』を求めて」でご紹介しましたが、ZAKZAKにも「18年も幽霊『オバQ』が帰ってきた…コロコロ復刻版」という記事が掲載されました。「熱血!! コロコロ伝説 vol.1 1977-1978」(→amazon.co.jp)での一部復活を紹介する記事です。
そして、この記事でもコメントしている安藤健二さんに教えていただいたのが、YouTubeにある「Q太郎」という謎の動画。この「新オバケのQ太郎」のオープニングは、音楽のアレンジが異なっていて、しかも現地語で歌われています。中華圏の言語に聞こえるのですが、どこの言葉なのでしょう?
植芝理一「謎の彼女X」第2巻(→amazon.co.jp)、師走の翁「シャイニング娘」第6巻(→amazon.co.jp
)購入。
なお、6月22日発売予定だった黒田硫黄「あたらしい朝」第1巻(→amazon.co.jp)は、発売未定になったそうです。
古谷実「わにとかげぎす」第3巻(→amazon.co.jp)では、哲学的な内容をエンターテインメントに仕立て上げる古谷実の力量に感心させられました。
富岡と羽田は付き合うことになってコミカルな会話を展開し、一方で新たに登場した斉藤は友人も恋人もいらないという虚無を見せつけます。そんな彼らにまた事件は起こり、どこへ向かうかわからないまま次巻へ。この笑いと不気味さのバランスはさすが古谷実と思わせます。
地下沢中也「預言者ピッピ」第1巻(→amazon.co.jp)は、「COMIC CUE」連載時から読む者を震撼させた「兆-Sign-」を改題、加筆修正して単行本化したもの。
地震予知のために作られ、地震を的中させてきたスーパー・コンピュータのロボット・ピッピは、幼い頃からの友人・タミオの死を目の当たりにして、その活動を停止。そして、自身の中に計算上のタミオを生かすことで、自我を獲得します。そして、大人たちの打算によりピッピには地震予知以外のあらゆる情報も一気に与えられ、彼は人類の未来さえも計算し尽くしてしまうことに。それは、未来がわからないゆえに人類が抱くことのできる「希望」を危うくすることへとつながるのでした。
第1巻にしてこの密度。連載誌の「COMIC CUE」は2003年以降出ていませんが、NIKKAN539によると「続きは現在執筆中!」とのことなので楽しみに待ちたいと思います。
1.Q太郎との再会
すべてのきっかけは、この一枚の画像を屋根裏さんのサイトで目にしたことでした。

Q太郎の「ひるねしよう」という間の抜けた誘いと、次のコマではすぐに「ぐぅ」と眠ってしまっている絶妙な間合い。しかもQ太郎の弟のOちゃんは、兄の昼寝に付き合わずマンガを読んでいます。
そして一発で魅了されたのは、久しぶりに見たQ太郎の造形のあまりの可愛らしさ。全体的なフォルムが非常に洗練されており、なかでも唇の形状がなんとも愛嬌に溢れています。頭部の大きさと下半身のバランス、手足の可愛らしさにも魅力的です。
「オバケのQ太郎」とは、たった2コマでこんなに面白さを感じさせる作品だったのか……。そう感銘を受けて、さっそく全巻を購入しようと決意しました。しかし、そこで思わぬ状況に直面します。なんと絶版状態だというのです。
2.「オバケのQ太郎」の現在
「オバケのQ太郎」「新オバケのQ太郎」をめぐる現状については、オバケのQ太郎 - Wikipediaが詳しいです。それによると、1988年を最後に単行本の増刷が止まり、なんと20年近く絶版。そんな状態になっていたとは、僕はまったく知りませんでした。その原因の諸説はWikipediaでも解説されていますが、それについては後で言及しようと思います。
3.単行本「オバケのQ太郎」「新オバケのQ太郎」を求めて
「オバケのQ太郎」とその続編「新オバケのQ太郎」は、複数の出版社から収録内容などを変えて何度も発売されています。以下、Wikipediaより転載。
オバケのQ太郎 虫プロ商事 虫コミックス 全12巻
オバケのQ太郎(傑作選) 小学館 全6巻
オバケのQ太郎 (藤子不二雄自選集)小学館 全2巻(1巻は旧、2巻は新より収録)
新編集オバケのQ太郎 中央公論社 藤子不二雄ランド 全20巻
新オバケのQ太郎 小学館 全4巻
新オバケのQ太郎 中央公論社 藤子不二雄ランド 全7巻
なかでも収録話数がもっとも多いという藤子不二雄ランド版全20巻は、Yahoo!オークションにも出品されていましたが、希望落札価格はなんと198000円。これよりも美品で安いものもありましたが、12万円程度でした。
まんだらけで見つけた藤子不二夫ランド版7巻セットは47000円。虫コミックス版になると、近所の古本屋で見つけた第3巻、第10巻はともに1万円、隣町の古本屋にあった第10巻は8000円という具合。浪費家の僕もさすがに手が出せません。
結局、絶版ではあるものの発行部数が多いと推測されるので入手しやすい、小学館のてんとう虫コミックス版の収集に乗り出しました。てんとう虫コミックス版は「オバケのQ太郎」が全6巻、「新オバケのQ太郎」は全4巻。「オバケのQ太郎」は2000円前後、「新オバケのQ太郎」は1000円以上というのがだいたいの相場でした。
4.単行本「オバケのQ太郎」「新オバケのQ太郎」を入手して
実際に「オバケのQ太郎」を入手し第1話を読んだところ、あまりの絵柄の違いに驚きました。藤子不二雄とスタジオ・ゼロによる作品である事実も関係しているのでしょう。第1話では、Q太郎の髪の毛も3本ではありません。基本的に「オバケのQ太郎」は、さまざまなキャラクターが登場するドタバタ劇で、妹のP子、友人のドロンパやU子もその過程で登場します。最終話があっさりしすぎている印象も受けました。
それに対して、藤子・F・不二雄がひとりで描いた(ただし部分的には藤子不二雄Aも参加していたそうです)「新オバケのQ太郎」は一気に作品としての完成度が高くなっています。プロットも、たった5年でここまで成長したのかと驚かされるレベルに。ブラックかつマッドなテイストが隠されているのも見逃せません。前述したようなQ太郎の造形の可愛らしさも完成されており、先に挙げた画像は第3巻の158ページに掲載されていました。
もうひとつ僕が気に入ったのは、第2巻の83ページのこの部分。

「きょうは、何となく、心うきうきたのしい日だ」というセリフと遠景から、次のコマでは「生きてるよろこびをかんじるなぁ。Oちゃん」と言いながら、「バリバリ / ボリボリ / ムシャムシャ」と派手な音とともに大食いを展開するQ太郎が描かれます。たった2コマにして、Q太郎ののんきな性格と大食いという特徴が表現されている部分です。
また、「新オバケのQ太郎」から初めてOちゃんが登場。P子、ドロンパ、U子といったオバケ勢と、正太とその家族、よっちゃん、ゴジラ、木佐、ハカセ、小池さんなどの主要キャラクターが最初から勢ぞろいしています。最終話の余韻も心地良いものがありました。
5.「新オバケのQ太郎」第1巻の復活
そんなところに、2007年5月に小学館から「熱血!!コロコロ伝説」が発売となり、「熱血!! コロコロ伝説 vol.1 1977-1978」(→amazon.co.jp)に別冊コミックスとして「新オバケのQ太郎」第1巻の縮小版が付いてきました。部分的とはいえ、遂に復刊されたわけです。
僕の手元にある昭和56年発行第36刷の「新オバケのQ太郎」第1巻と収録内容は同じですが、作者名は「藤子不二雄」から「藤子・F・不二雄」へ変更され、また、セリフの数箇所の差別的表現が修正されているのも確認しました。
個人的には、1000円であっても「新オバケのQ太郎」第1巻のために出す価値はあると思います。
6.「劇画・オバQ」
「新オバケのQ太郎」第1巻が復活するまでは、唯一入手できる「オバケのQ太郎」関連作品が、藤子・F・不二雄「ミノタウロスの皿」(→amazon.co.jp)に収録された「劇画・オバQ」でした。わずか20ページ。別れから15年後に再開したQ太郎と正太ですが、Q太郎が相変わらずのんきで大食いなのに対して、正太はすっかり社会人に。ふたりの関係はシビアなすれ違いを残したまま終わっていきます。
「オバケのQ太郎」や「新オバケのQ太郎」を読んだ後だと、なぜこんな続編を書いたのか(しかも劇画調で)と考えてしまいます。時代がそうさせたのでしょうか……。
ちなみに、「劇画・オバQ」の後にも「月刊少年ジャンプ」1976年5月号に「オバケのQ太郎」は書かれており、それが藤子・F・不二雄自身の手による最後の「オバケのQ太郎」となりました。koikesanさんにうかがった話によると、その回は藤子不二雄ランド版「新オバケのQ太郎」第4巻に収録されているそうです。
7.オバQ音頭
オバQ本舗〜All About OBA-Q!!の「歴史」のコーナーでは以下のようなエピソードが紹介されています。
主題歌の『オバケのQ太郎』は 1966 年度のレコード大賞童謡賞を受賞、『オバQ音頭』も盆踊りのシーズンには欠かせない曲となった。また、テレビのスポンサーの不二家は、「オバQといっしょにケニアに行こう ! 」というキャンペーンを実施、原作者の藤子不二雄両氏は、ファンの子供たちと一緒にキリマンジャロのふもとでオバQ音頭を踊った。当時は海外渡航が解禁になってまだ2年しか発っておらず、海外旅行は夢のまた夢だった時代である。
このキリマンジャロで踊られたという「オバQ音頭」も聴きたくなって「昭和キッズTVシングルスVol.1」(→amazon.co.jp)の購入も考えたのですが、よく調べたら我が家にある音頭モノのオムニバス盤「日本の夏」(→amazon.co.jp
)に収録されていました。三波春夫の「ルパン音頭」のインパクトが強すぎて忘れていましたよ。
オムニバス「日本の夏」に収録されている「オバQ音頭」は、作詞・藤子不二雄、作編曲・広瀬健次郎による作品で、歌っているのは曾我町子と石川進。ブラス・セクションが気持ちよいサウンドです。
曾我町子は、アニメ版「オバケのQ太郎」の初代Q太郎役。Welcome! NeoUtopiaの「曽我町子インタビュー」では、「オバQ音頭」のレコーディング秘話を読むことができます。
8.「新オバケのQ太郎」のオープニング
現在YouTubeで検索すると、アニメ版のオープニング、エンディングを複数見ることができます。
そのなかでも僕が特に好きなのは「新オバケのQ太郎」のオープニングです。楽曲のキャッチーさ、イントロのリズムのかっこよさ、映像の面白さなど、出色のクオリティです。
この楽曲を聴いて思い浮かべるのは、1992年にリリースされたモダンチョキチョキズのカバー「新オバケのQ太郎」。しかし、我が家に「ローリング・ドドイツ」(→amazon.co.jp)がないことが判明したので、「新・オバケのQ太郎 MEGA MIX」を収録した小西康陽選曲による1997年の編集盤「レディメイドのモダンチョキチョキズ」(→amazon.co.jp
)とともに購入しました。
「ローリング・ドドイツ」の「新オバケのQ太郎」は、駄洒落で幕を開けますが、非常にファンキーなアレンジがかっこよいです。途中カントリー風になった後、またファンキーに。編曲は矢倉邦晃。
「レディメイドのモダンチョキチョキズ」の「新・オバケのQ太郎 MEGA MIX」は、往年の2 Unlimitedのようなトランス・テクノになっていて意表を突かれました。編曲はICEMAN。
9.安藤健二「封印作品の謎 2」
「オバケのQ太郎」「新オバケのQ太郎」の絶版の謎に迫ったのが、安藤健二「封印作品の謎 2」(→amazon.co.jp)です。
いきなり話が逸れますが、安藤健二が酒鬼薔薇聖斗事件の際に少年Aの写真を掲載して波紋を呼んだサイト・反動!の運営者で、その後産経新聞社を経てノンフィクション作家になっていたのには驚きました。
この本に掲載されたルポタージュ「怨霊となったオバケ」は非常に資料性の高い内容です。「オバケのQ太郎」の歴史を解説しながら、藤子作品を管理するプロダクションや出版社に取材を要請し、さらにWikipediaにも書かれているような絶版の原因の諸説を検証していきます。
そこで驚くべきは、「オバケのQ太郎」のみならず、藤子不二雄の合作時代の作品が現在ほとんどすべて絶版状態だということです。そして、最終的に確実な理由をつかめなかった安藤健二は、手がかりとして以下のような記述をしています。
コンビ解消前に、漫画家本人たち以外の人間に生まれた感情的な問題が、現在まで合作が出ない理由だというのだ。
最後に安藤健二は、「藤子不二雄Aランド」発売記念のサイン会に参加し、藤子不二雄Aに直撃します。この本は、「オバケのQ太郎」に魅了された人なら買って損のない内容でしょう。
なお、2006年に発売された「封印作品の謎 2」は、2007年9月に文庫化が予定されています。
10.「オバケのQ太郎」関連リンク集
オバケのQ太郎 〜Qちゃんネル〜
非常に情報量が多く必見です。特に、藤子不二雄とスタジオ・ゼロ時代を理解するために「各キャラクターの担当」は見ておきましょう。
オバQ本舗〜All About OBA-Q!!
歴史の解説、キャラクター紹介、Q&Aなど。
藤子不二雄ランド(第一期全301巻) 藤子不二雄(藤子不二雄A、藤子・F・不二雄) 復刊リクエスト投票
安藤健二「封印作品の謎 2」にも登場する、復刊ドットコムでの藤子不二雄ランドの復刊リクエスト。しかし最終的に発売されたのは、藤子不二雄A作品のみを集めた「藤子不二雄Aランド」でした。
尾道jinnのブログ: おばQの電器屋さんの看板が変わる
日々睡眠不足:広島・尾道めぐり(1日目) - livedoor Blog(ブログ)
路上観察学入門「気づきの散歩術」:風雪のQ太郎 - livedoor Blog(ブログ)
だらだら合宿 第2日
全国には、10円で動くQ太郎の乗り物が現存しています。特に尾道のものは現在も稼動するようです。
eily's diary* | QちゃんはU子さんと結婚するのかなぁ
かなり衝撃的なリアルQ太郎のモノクロ写真(しかも2人にて掃除中)が掲載されています。いったい何の写真なんだろう……?
藤子不二雄ファンはここにいる/koikesanの日記
藤子不二雄ファンのkoikesanさんが藤子不二雄について綴るブログ。
よしもとばなな公式サイト[よくある質問と答]
よしもとばななは、左肩にオバケのQ太郎の入れ墨をしているそうです。なぜ?
11.(追記)シャ乱Qの「ラーメン大好き小池さんの唄」「新・ラーメン大好き小池さんの唄」
すっかりシャ乱Qの「ラーメン大好き小池さんの唄」「新・ラーメン大好き小池さんの唄」について触れるのを忘れていました。小池さんは「オバケのQ太郎」で初登場したキャラクターです。
「ラーメン大好き小池さんの唄」は、シャ乱Qの初期からの代表曲で、ムーンライダーズの白井良明とシャ乱Qとの共同アレンジ、プロデュース。でも今聴くとちょっとダルいです。現在は「シングルベスト10 おまけ付」 (→amazon.co.jp)で聴くことができます。
「新・ラーメン大好き小池さんの唄」は、シャ乱Qの活動停止前の2000年ににリリースされたシングルで、ダンス☆マンのアレンジ、プロデュース。ファンキーで最高です。1999年につんくがリリースしたソロ・シングル「Touch Me」と並んで、つんく♂のボーカリストとしての頂点を記録した作品でしょう。現在は「BEST OF HISTORY」 (→amazon.co.jp)で聴くことができます。
この両曲には以下のような歌詞が出てきます(この歌詞は『新・ラーメン大好き小池さんの唄』のもの)。
でも そんな事ばっかりしてたら ほら(トロンパ)
びっくりして Oh次郎
泣き出したりなんかしちゃったりして…(バケラタ)
Oh!BAQ でっかい口して 消えることしか
能がないんだもん
でも 子犬が飛び出してきて
逃げ出したりなんかしちゃったりして
「オバケのQ太郎」「新オバケのQ太郎」を体験した世代によるトリビュート・ソングだと言えると思います。

田中圭一「田中圭一マガジン Comicサイテー」(→amazon.co.jp)購入。
なお現在、「祝 田中圭一脱童貞24周年記念フェア」が開催中です。フェア開催書店では、4ページマンガ「おめまんが田中くん」をプレゼント。ひどいタイトルだ……。また、「田中圭一が生でしゃべる!しかも上の口で!」と題したトークショー「圭一の部屋」も開催予定だそうです。第1回目のゲストはなんと手塚るみ子!
藤子・F・不二雄「ミノタウロスの皿」(→amazon.co.jp)、野本明照「チナミの風景」(→amazon.co.jp
)、本谷有希子「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」(→amazon.co.jp
)購入。
藤子不二雄の絶版作品「オバケのQ太郎」「新オバケのQ太郎」のてんとう虫コミックス版をやっと全巻揃えました。買ったのは、「オバケのQ太郎」第1巻(→amazon.co.jp)、第2巻(→amazon.co.jp
)、第3巻(→amazon.co.jp
)、第4巻(→amazon.co.jp
)、第5巻(→amazon.co.jp
)、第6巻(→amazon.co.jp
)と、「新オバケのQ太郎」第1巻(→amazon.co.jp
)、第2巻(→amazon.co.jp
)、第3巻(→amazon.co.jp
)、第4巻(→amazon.co.jp
)の古本。Amazon.co.jpの「オバケのQ太郎」第2巻の表紙は間違っているので、正しい表紙画像を下に貼っておきます。
また、とり・みき「バラの進さま」第1巻(→amazon.co.jp)、第2巻(→amazon.co.jp
)、第3巻(→amazon.co.jp
)の古本も購入。とり・みきの単行本はコンプリートしているはずなのですが、このぐらい初期の作品になると記憶が曖昧なので、とりあえず買っておきました。
遠藤浩輝「EDEN -It's an Endless World」第16巻(→amazon.co.jp)は冒頭にインドが登場して、また物語の舞台を広げる気なのかと驚きました。ただでさえすでに壮大すぎるスケールなのに。
この巻では「コロイド」が登場した意味が明示され、人間社会の不平等を問うことがこの作品のテーマのひとつであることが明確に提示されています。ただ、第1巻から手にしている読者なら誰でも「そろそろ殺害シーンがくるな……」と予想できるマンネリ加減は否定できません。社会問題と哲学的苦悩を体良く混ぜているとも言えそうですが、物語を貫く緊張感と推進力はなおこの作品を読むに値するにものにしています。
ちなみに遠藤浩輝のあとがきは相変わらず長く、要約すると「酒が好きだ(5文字)」とのことです。
「熱血!! コロコロ伝説 vol.1 1977-1978」(→amazon.co.jp)購入。
このムックは、「ドラえもん」など昔の作品を収録した「コロコロコミック」の分厚い本と、「新オバケのQ太郎」と「がんばれ!ドンベ」の縮小版単行本(ともに1巻との表示があります)、そしてメタルストラップのセット。1000円のわりにはお買い得感があります。
目玉はなんといっても、1988年以降絶版となっている「オバケのQ太郎」から「新オバケのQ太郎」が部分的にとはいえ復刊された点です。今回の「熱血!! コロコロ伝説 vol.1 1977-1978」に付属した「新オバケのQ太郎」第1巻は、僕の手元にある昭和56年発行の第36刷の「新オバケのQ太郎」第1巻と収録内容は同じ。ただし、作者名は「藤子不二雄」から「藤子・F・不二雄」へ変更され、また、セリフの差別的表現が修正されているのも確認しました。
この「オバケのQ太郎」の絶版問題については、後日改めてエントリーを公開したいと思いますので、今しばらくお待ちください。
5月9日に放映されたNHK-BS2「マンガノゲンバ」を見ました。
まず紹介されたのは、榎本俊二の「ムーたち」。このあまりにも独特でシュールな作品を、声優の声をあてながら紹介されるとかなり違和感があり、自分の中でこの作品に対して確固たるイメージが作られているのを感じました。精神科医の名越康文は、「ムーたち」について「父親の焦り」というようなことを指摘。しかし、それは作品のごく一部についてのみ言及しすぎではと感じました。
続いて同じく講談社から新井英樹の「RIN」を紹介。こちらは作者の新井英樹が登場して、重厚な存在感を見せつけました。「RIN」は主人公が「天才」と規定されているだけに、ボクシングに関するストーリー自体は実はそれほど起伏がなく、むしろボクシングをめぐる人間ドラマだと感じていました。しかし、新井英樹のボクシング・ジムでの取材ぶりを通して、試合のシーンの技術面での実験性を再確認することに。今度からよく読んでみようと思います。
新井英樹「RIN」第2巻(→amazon.co.jp)は、「SUGAR」の続編の2巻目。
この巻では、ライバルとの新たな対決への序章と主人公・リンの失恋が描かれます。少ないページ数でライバルのバックグラウンドをリアリティをもたせながら描く手腕は、もはや新井英樹の名人芸でしょう。そしてこの巻では、静と動の場面をうまく組み合わせながら進行させていて、この点にも新井英樹の作話のうまさを感じました。読んでいる途中でボクシングのマンガであることを忘れそうになるぐらい濃密な巻です。
久しぶりに東京ビッグサイトでのコミティアへ。コミティアは創作同人誌専門の即売会です。80回目の今回は2600サークル以上が参加して2ホールを使用するという規模の大きさ。COMITIA80〜ビッグサイト2ホール開催への道というブログも開設されたほどです。
会場で本やペーパーなどをくださった皆さん、ありがとうございました。今日買ったりいただいたりした作品は、あらゐよしひこ(東山神兵)「チャーリーの一方的な走馬灯」、内田かずひろ、保光敏将、山川直人「朝の挨拶 菅原克己の風景」、おざわゆき(おざわ渡辺)「DOLPHIN NINE 1」「DOLPHIN NINE 2」「DOLPHIN NINE 3」「DOLPHIN NINE Half」「邯鄲の花 1」、小田扉(みりめとる)「ゾンビママ」、オノ ナツメ「I've a rich understanding of my finest defenses」、志賀彰(憂貧局)「Tableau5」、神薫(JET MEGANE)「医者の缶詰」、東京大学漫画調査班 TMR「TMR特別報告 コミック誌123選改訂版」、HTC*skyliner「brickplastik20070505」+シール2枚、柊ほゆる(P波〜初期微動〜)「夢月夜。」、光速船と飛井類司「飛光速 5月5日本」、マイカタ(ein)ポストカード、吉本たいまつ企画編集「サブカル・ポップマガジン まぐま Vol.15」でした。敬称略で失礼します。カッコ内はサークル名です。
また、「『モーニング』『アフタヌーン』『イブニング』祭」が開催され、原画の展示も。白黒のメリハリがきいた日本橋ヨヲコの原稿、和風のテイストを織り込んだ漆原友紀のイラストが特に良かったです。


「『米沢嘉博を語る』公開トークライブ」も開催され、唐沢俊一らによる2部は見たものの、呉智英らが登場した1部を見逃したのは痛恨事でした。

それにしても大規模になったコミティア。もはや当日の会場での新規開拓は難しいかな……と思いつつも、今後はできるだけ行ってみようと思います。
















地下沢中也「預言者ピッピ」第1巻(→amazon.co.jp)、古谷実「わにとかげぎす」第3巻(→amazon.co.jp
)、古本で今村敏彦撮影「亀井絵里写真集 17才」(→amazon.co.jp
)購入。
小田扉「団地ともお」第9巻(→amazon.co.jp)は、実験的な構成の作品で幕を開けます。主人公のともおの日常生活と、それとは関係ない誰かのモノローグが平行して展開します。そしてそのモノローグの主が誰かが最後にわかるという構成。
他にも「青戸さん」の人情話やカラスの哲学話など、各話がショート・ストーリーとして完成度が高くて楽しめます。ただ、霊が出てくる話は「団地ともお」の作品世界と合ってない気がしました。
桜玉吉「御緩漫玉日記」第3巻(→amazon.co.jp)は最終巻。
現在と過去を交錯させながら、ときにエロティックな話も描くエッセイマンガ。その絵は、枠線もセリフも手書きで、情念を注ぎ込むかのような筆致の部分もあれば、単にグッチャグチャな部分もあります。
そしてこの巻で気になったのは、担当編集者の顔が大胆に表紙イラストであるにも関わらず、以前に比べて編集者たちとの関わりを描いた部分がかなり少なく、深刻に自閉している印象を受けることでした。回想シーンもどこか死にゆく人の走馬灯のようです。桜玉吉にはゆっくり休養してほしくなりました。
こうの史代「街角花だより」(→amazon.co.jp)は、1995年から2007年までに描かれた作品を集めた単行本。
この単行本で最も衝撃的なのは、こうの史代によるあとがきです。
あの頃のわたしは、こういう少々嘘くさくとも簡潔で明朗なショートストーリーばかり一生描いてゆくつもりでした。今読み返すとつくづく、ヒッドイ漫画だなあ、これ描いたやつ本物の馬鹿だなあ、と思います。
最近小林よしのりが責任編集の「わしズム」で、穏やかな中にも鬼気迫るような情念とアヴァンギャルド性を抱えた作品を発表しているこうの史代。現在の彼女が、マンガ家としての自分をいかに冷静に見据えているかがわかるあとがきです。
暖かさの中に少しだけ毒を混ぜたこうの史代作品を読みたい方はこの単行本をどうぞ。「夕凪の街 桜の国」を経由して、一気に強烈さを増してきたこうの史代作品を読みたい方は、「わしズム」に掲載された彼女の作品を読むか、それをまとめた単行本が出るのを待つと良いと思います。
高野祐太「カーリングガールズ〜2010年バンクーバーへ、新生チーム青森の第一歩」(→amazon.co.jp)、谷川流「涼宮ハルヒの分裂」(→amazon.co.jp
)、小田扉「団地ともお」第9巻(→amazon.co.jp
)購入。
高橋留美子「1ポンドの福音」第4巻(→amazon.co.jp)は、1987年から「ヤングサンデー」で不定期連載されてきた作品の最終巻。この第4巻の中だけでも、初出に10年の開きがあります。
それでも高橋留美子のコメディを描く名人芸は安定していて、年月の流れを感じさせません。久しぶりに彼女の作品を読みましたが、やはり面白いです。20年を費やしたこの作品も、最後はきれいにまとめあげていました。
とり・みき「時事ネタ」(→amazon.co.jp)は、1996年から2006年まで「オール讀物」で連載された「とり・みきの時事方眼」に、2007年の書き下ろし2本を加えた単行本。
そのタイトルの通り時事をネタにしつつ、予想外のオチへと飛躍する作品もあれば、シュールに押し通す作品も。10年の歳月が流れてもまったく問題なく笑えます。それにしても金正日っていいネタになるキャラクターだなぁ……。
漆原友紀「蟲師」第8巻(→amazon.co.jp)は、村々を渡り歩く蟲師を描く物語。
この作品は、蟲が人に憑いて作用し、それを蟲師が見抜いて治そうとする……というパターンが完全にできあがっていて、その点ではワンパターン。しかし、蟲に憑かれた人間の人生を描くことでなんとかストーリーに多様性を持たせようという漆原友紀の努力の跡はうかがえます。
幸村誠「ヴィンランド・サガ」第4巻(→amazon.co.jp)は、相変わらず凄惨な戦闘の描写が続くヴァイキングの物語。この巻では愛を説く修道士が現れ、一方で神に祈る村民が襲われることで、一気に物語の厚みが増しています。
志村貴子「放浪息子」第6巻(→amazon.co.jp)は、相変わらず中学校とその学区内の家庭が舞台の狭い範囲の物語ながら面白いです。思春期の男女のセクシャリティの混乱。志村貴子は「青い花」といい「放浪息子」といい、そうした繊細な機敏をすくいとって描くのがうまいです。
日本橋ヨヲコ「少女ファイト」第2巻(→amazon.co.jp) は高校編に突入。
説明的なセリフも多いですが、そのおかげでスポーツに疎い僕もバレーボールの世界にすんなり入っていけます。椎名林檎のような和服姿の監督のキャラクターも、良い意味で日本橋ヨヲコらしいハッタリが利いています。
そしてやはり印象的なのは日本橋ヨヲコの筆致。主人公の練が挫折感を覚えるシーンの見開きには迫力があり、意を決する場面での表情はみな美しいです。切り絵のような伊丹の顔も、安定した筆力があってこそでしょう。
GAINAX NETのトップページのイラストが、福満しげゆきが描く「新世紀エヴァンゲリオン」になっています。このいつもの福満しげゆき作品の男子キャラは、碇シンジですよね……。味のある絵です。
日本橋ヨヲコ「少女ファイト」第2巻(→amazon.co.jp) 、志村貴子「放浪息子」第6巻(→amazon.co.jp
)、幸村誠「ヴィンランド・サガ」第4巻(→amazon.co.jp
)、漆原友紀「蟲師」第8巻(→amazon.co.jp
)購入。
福島聡「機動旅団八福神」第5巻(→amazon.co.jp)購入。
この第5巻でも、次の展開が読めないほどの福島聡のイマジネーションの豊かさに圧倒されました。新型の福神、新しい上官の登場、そして戦闘シーンと、物語はまだ弛緩することを知りません。
福満しげゆき「やっぱり心の旅だよ」(→amazon.co.jp)購入。
「僕の小規模な失敗」(→amazon.co.jp)で描かれていた時代に執筆したというエロマンガ短編集で、非エロの短編も3本収録されています。エロだろうとそうでなかろうと、脱力させるようなオチなのは福満しげゆきらしいです。
ただ、読者投稿をマンガ化した作品では、本当に絵以外の自分の個性を捨てています。もっとも、読者投稿というのは嘘でライターが原作を書いていたなどと、身も蓋もない福満しげゆきのコメントがやはり笑いを誘いました。
そんな作品たちの中でも、特に雰囲気が違うのは最後の「やっぱり心の旅だよ…」。疲れ果てた人間の心の奥を描いたこんな作品をもっと読みたくなりました。
無料の週刊マンガ雑誌「コミック・ガンボ」が創刊され、そのウェブ版であるコミック・ガンボ「GUMBO」もオープンしました。ウェブ版では、江川達也の「BOCCHAN 坊っちゃん」などを読むことが可能。会員登録が必要な作品と不要な作品があり、現在10作品が公開中です。
「コミック・ガンボ」については、「でめいあ:ガンボ、チャージ、ヨシモトなどなど 今年創刊予定雑誌」に詳しい情報があります。
榎本俊二「榎本俊二のカリスマ育児」(→amazon.co.jp)は、実は2児の父である榎本俊二による育児エッセイマンガ。
基本的に「えの素」をかなりマイルドにしたようなノリで展開されていますが、そこは榎本俊二。生まれたばかりの子供を見ては「かわいくないな……」、子育てでは「うるせー」「くせー」「寝ねえー」など身も蓋もない発言をし続けます。とはいえ子育てには熱心で、子供の喘息やアトピーの対策、保育園探しなどに仕事そっちのけで奮闘。
徹底的にシュールな「ムーたち」とは対照的に、妻の耕野裕子やふたりの子供と暮らす榎本俊二の人間らしい側面が描かれた、ある意味で驚くべき単行本です。
古屋兎丸「ハピネス」(→amazon.co.jp)は短編8本を収録した単行本。
古屋兎丸は、ときにマンガの記号性を逆手に取りながら、激情、執着、妄想などに囚われた人間を圧倒的な画力で描き出します。そして、ちょっと頭の弱い男女が登場する「雲のへや」「インディゴエレジィ」「アングラ★ドール」といった作品たちでは、人間の薄暗い面をも描きながら爽やかなラストをもたらしていて素直に感動しました。特に「雲のへや」。
漆原友紀「蟲師」第7巻(→amazon.co.jp)は、蟲とそれを心の裏側に巣食わせてしまった人間たちの物語。この巻では、2話連続で描かれた「棘のみち」が特にスケールの大きさ、闇の深さを感じさせました。
渡辺ペコ「東京膜」(→amazon.co.jp)は、部屋の間取りをモチーフにした連作3篇を中心にした単行本。
線が細いわりにコマの絵の密度が薄い点や、ギャグのコマの絵は好みではありませんが、作品が読後に残す淡い感傷は嫌いではありません。
とり・みき「パシパエーの宴」(→amazon.co.jp)は、シリアス系の伝奇、怪奇、SF短編集。
ギャグマンガを中心に執筆しているとり・みきですが、そうしたサイドと裏表を成す作品たちが収められた単行本です。観念的なアイデアを絵に変換するときに彼の作品に生まれる重みには独特の魅力があります。また、民俗的なデータへの造詣の深さも改めて感じさせられました。
南Q太「オリベ」(→amazon.co.jp)は、フリーターの女の子のマイペースな生活を描いた作品。フルカラーの2ページで描かれる前半よりも、6ページで描かれる後半のほうが話に展開があって面白いです。
古谷実「わにとかげぎす」第2巻(→amazon.co.jp)購入。
個性がむやみに強い4人の男女が、それぞれの幸福を求めているうちに、いつのまにか血生臭い事件に巻き込まれてしまうという展開をみせています。違和感なくストーリーを急展開させてしまう手腕は、さすが古谷実だと感じるほどの面白さでした。
榎本俊二「ムーたち」第1巻(→amazon.co.jp)購入。
異様な間合い、そして哲学的かつシュールなネタから構成されるギャグマンガです。あまりにも特異な面白さ。お父さんの顔面に力を入れすぎだと感じる部分もありますが、それも含めて突出した作品に思えます。「GOLDEN LUCKY」「えの素」ときて、こういう新機軸を打ち出してきたのかという驚きがありました。
志村貴子「青い花」第2巻(→amazon.co.jp)は、決して広くはない世界で大きく心を揺れ動かす少女たちを描いた作品。女の子同士の恋愛と友情が描かれているこの作品ですが、第2巻では男女の恋愛感情が絡んだシーンがひとつの山場だと感じました。
山名沢湖「レモネードBOOKS」第2巻(→amazon.co.jp)は、本好きの男の子とその彼女の恋愛を描いた作品。可愛らしくて洗練された絵柄と甘酸っぱい雰囲気、そしてヒネリを加えたストーリーで楽しませます。
山名沢湖「レモネードBOOKS」第1巻(→amazon.co.jp)は、本好きの男の子を好きになった女の子を通して恋する感覚を描いた作品。各話ごとに鮮やかで、山名沢湖が少女マンガの良質な部分を受け継ぎながら自分の世界を展開している作家だとわかる作品です。
山名沢湖「でりつま」(→amazon.co.jp)は、専業主婦の日常を描いた単行本。
激烈な可愛らしさと甘酸っぱさに、脱力と毒をまぶしたコメディーです。1ページ完結なのですが、読み進むのに意外な時間が掛かるほどのネタの濃さでした。
山名沢湖「委員長お手をどうぞ」第2巻(→amazon.co.jp)は、各話の主人公が全員委員長という異色作品の最終巻。
委員長の仕事を通して学園生活の喜怒哀楽を描くこの作品の中でも、失恋の淡い苦味を残す「第9話 あとのまつりの文化祭実行委員長」と、写真を撮ることのせつなさをうまく表現した「第12話 卒業アルバム委員長の窓」が特に良かったです。
富沢ひとし「特務咆哮艦ユミハリ」第3巻(→amazon.co.jp)購入。
複数の時代が同じ空間に存在するというこのSF作品は、相変わらず奇想に満ちています。しかもグロテスクで残酷。そして群を抜いて面白いです。
岡崎京子「セカンドバージン 新装版」(→amazon.co.jp)は、20年間発表されなかったという番外編を収録した単行本。
「セカンドバージン」本編は、母子家庭を描いた全32話の作品。1985年から1986年にかけて「週刊漫画アクション」に連載されたコメディーで、各話ごと、そして全体にしっかりとメリハリがあって面白いです。
番外編の「〆切の謎をさぐれ!!」は、原稿を落としそうになったときに担当の編集者に渡したという作品で、「セカンドバージン」のストーリー自体とは関係ない内容。しかし、今回岡崎京子本人の承諾を得て単行本に収録されたという話に、彼女の近況を聞いた気分になって安心しました。
岡崎京子「秋の日は釣瓶落とし」(→amazon.co.jp)は、1992年の作品の初単行本化。これで1000円はどうかと思う薄さですが、祖父江慎+吉岡秀典による凝ったブック・デザインではあります。
3話から成る「秋の日は釣瓶落とし」は、家庭のゆがみを描きつつ予想外の展開を見せる作品。岡崎京子らしいユーモアと苦味があり、面白かったです。
初期のオールカラー短編作品「ハンバーガー」も収録されています。
井上雄彦「リアル」第6巻(→amazon.co.jp)では、相変わらずシリアスな要素と笑いの要素のバランスが絶妙です。それに加え、時間軸を交錯させて描きながら自然に読ませるうまさには、もはや名人芸という感を受けました。
望月峯太郎「万祝」第7巻(→amazon.co.jp)では、いよいよたどり着いた宝の島が舞台に。そして冒険が繰り広げられる一方で、カトーの生い立ちが明かされます。7巻目を迎えてもまだまだ物語は弛緩していません。
田中圭一「鬼堂龍太郎・その生き様」第4巻(→amazon.co.jp)は最終巻。止まることを知らない下ネタは遂に日本を飲み込み、この作品らしくどうしようもない形で幕を閉じます。2年以上も連載していたんですか、この作品……。他に短編3本も収録。
オノ・ナツメ「not simple」(→amazon.co.jp)は、未完の作品に172ページを追加したという単行本。
日本人離れした洒落た絵で描かれるのは、一生を運のないまま終えた男の物語。その人生を描く各話はどれも苦味が利いており、それを増幅させる構成が、各話と作品全体のそれぞれで光っています。
そして、読み進むほどキャラクターたちの想いが交錯しあい、どんどん暗い闇に吸い込まれていくような作品。しかし、読後に残される感覚はとても乾いたものでした。
山名沢湖「つぶらら」第1巻(→amazon.co.jp)は、見た目はクールビューティーなのに実はアイドル・グループ「キャラメル☆エンジェル」が大好きな女の子を描いた作品。彼女たちを愛する主人公を試練の数々が襲ってくるというコメディです。ヲタな心を持つ人なら涙無しには読むことができない(ちょっと大袈裟)、でもコメディとしての完成度が高いので笑ってしまう、笑って泣ける作品。これは続巻が楽しみです。
加藤千恵「ゆるいカーブ」(→amazon.co.jp)、永山薫「エロマンガ・スタディーズ 『快楽装置』としての漫画入門」(→amazon.co.jp
)、山名沢湖「つぶらら」第1巻(→amazon.co.jp
)購入。
若杉公徳「デトロイト・メタル・シティ」第1巻(→amazon.co.jp)は、カヒミ・カリィが大好きなのになぜかデスメタルのバンドをやっている若者を描いたマンガ。本人は嫌だと思いつつも、結局のところデスメタルをやってしまうその姿が笑わせます。興奮すると股間が大洪水になる、事務所の女社長がいいキャラクターだと思いました。
古谷実「わにとかげぎす」第1巻(→amazon.co.jp)は、32歳独身で友達がひとりもいない男が、ある日突然恐怖に襲われる物語。じっとりとして生々しい恐怖の描き方と、笑いとのバランスのうまさはさすが古谷実です。そして予想がつかない方向へと話は進んでいきます。
山本直樹「学校」(→amazon.co.jp)は、1990年代の作品を中心に集めた短編集。
複数の話をシャッフルして進めていく「学校」の技巧的な感じも悪くありませんが、ペンギンと人間の恋愛を描いてほろ苦い読後感を残す「ファンシー」が個人的には好きです。
大家族・青木家の青木あざみさんの著書「まっすぐに。」(→amazon.co.jp)が、竹書房の「月刊ウーマン劇場」12月号(→amazon.co.jp
)でマンガ化されました。しかもいきなり100ページ。レディースコミックという媒体のためか、大丈夫かと心配になるほどお母さんが憎々しい悪役として描かれています。
今月号に掲載されたのは前編で、次号には後編が掲載されるそうです。
「STUDIO VOICE」12月号(→amazon.co.jp)、田中圭一「鬼堂龍太郎・その生き様」第4巻(→amazon.co.jp
)、オノ・ナツメ「not simple」(→amazon.co.jp
)、若杉公徳「デトロイト・メタル・シティ」第1巻(→amazon.co.jp
)購入。
遠藤浩輝「EDEN 15―It’s an Endless World」第15巻(→amazon.co.jp)、相変わらずいいキャラクターの殺しっぷりです。その一方でストーリーは確実に進行していて、いよいよ終盤へと向かうことを予感させます。
鈴木志保「END&」(→amazon.co.jp)は自選単行本未収録作品集。描き下ろしの「END&」も収録しています。
ときにコマの概念をも超えてしまう独自のページ構成、そして紡がれていく切なくて壮大なストーリー。世界は残酷で広大で、しかし愛おしい。そんなテーマを描いた「ロータス1-2-3」と「たんぽぽ1-2-3」は、久しぶりに再読してもやはり感動的です。鈴木志保の作品のテーマ性とマンガ表現としての高度な洗練はもっと高く評価されてほしいと願わずにいられません。
それ以前に描かれた他の収録作品も、スタイリッシュな絵が尖ったセンスを感じさせます。
kasmir「○本の住人」第1巻(→amazon.co.jp)購入。
マニアックな趣味の兄をはじめとする愉快な人々に振り回されつつ暮らす女の子を主人公にした4コママンガ。可愛い絵柄と、それとは裏腹に思わぬ飛躍をみせるアイデアのギャグによるkasmirならではの世界を楽しめます。
新井英樹「真説 ザ・ワールド・イズ・マイン」第5巻(→amazon.co.jp)購入。最終巻、クライマックスです。
久しぶりに再読しても、やはりモンが世界で受け入れられていく過程がいまひとつ理解できません。しかし、終盤の圧倒的なスケールには飲みこまれるものがあり、この作品の持つ力、新井英樹の熱情を再確認しました。
そして、「ザ・ワールド・イズ・マイン」」が「9.11」以前に描かれたという先見性には唸らされます。
「AERA COMIC ニッポンのマンガ」(→amazon.co.jp)は、手塚治虫文化賞10周年記念に出版されたムック。権威主義的なのかな……と、一抹の不安とともに手に取りましたが、そんな雰囲気は希薄でした。これまでの大賞受賞者の紹介と彼らによる描き下ろしマンガを掲載しているほか、レポートや対談によって近年のマンガを巡る状況を解説しており、なかなか充実した内容です。
描き下ろしマンガの中でも異彩を放っているのは、やはり高野文子。折り紙で鶴を折るという行為を、柔らかな線と独特の間のコマ運びで描いているだけなのですが、それは読んでいて息が詰まるほど考え抜かれた表現に満ちているのです。
榎本俊二とゆかいな人びと「えの素トリビュート」(→amazon.co.jp)は、そのタイトルの通り榎本俊二の怪作「えの素」のトリビュート本。イラストやマンガを中心に、以下のようなジャンルを超えたメンバーが集まっています。
あさりよしとお、阿部和重、芦名野ひとし、岩館真理子、小田扉、上野顕太郎、上條淳士、王欣太、沙村広明、実川ジツ子、末永直海、生協の白石さん、竹谷隆之、寺田克也、常盤響、鶴田謙二、鶴巻和哉、耕野裕子、萩尾望都、manzo、美川べるの、メビウス、山下和美、横山プロダクション、吉田戦車
阿部和重や生協の白石さん、そしてメビウスまで……!
そして各人が選んだ好きな回が掲載されており、「えの素」の魅力に多角的な視点から光を当てるベスト版としても楽しめます。久々に読んだエログロで破天荒な「えの素」に笑い転げました。
「AERA COMIC ニッポンのマンガ」(→amazon.co.jp)、遠藤浩輝「EDEN 15―It’s an Endless World」第15巻(→amazon.co.jp
)購入。
新井英樹「真説 ザ・ワールド・イズ・マイン」第4巻(→amazon.co.jp)では、アメリカ大統領が登場するなどスケールが拡大。凄惨な密室劇と並行して、総理大臣のストリップを巡る思想色の濃い会話が続き、そして秋田での惨劇へと展開していきます。観念的な部分がある巻ですが、それでもまったくストーリーが弛緩しないのはすごいことです。
新井英樹「真説 ザ・ワールド・イズ・マイン」第3巻(→amazon.co.jp)で描かれるのは、人を殺せなくなったモン、飯島の戦場体験、マリアの深い愛情。そして彼らの揃った大館でヒグマドンが大暴れし、凄惨さの中でこの物語はひとつのピークを迎えます。しかしまだあと2巻。
物語の厚み、そして考え抜かれた極限状態での人間心理の描写にも改めて圧倒されます。
西島大介「恋におちた悪魔 世界の終わりの魔法使いII」(→amazon.co.jp)は「世界の終わりの魔法使い」(→amazon.co.jp
)の続編とされていますが、これ単体でも楽しめます。セカイ系として語られることの多い西島大介ですが、単純なエンターテインメント作品として楽しめました。
白と黒のメリハリのキツい絵。可愛らしさと残酷さ、命の軽さ。帯の推薦文が平野綾というのが2006年って感じでしょうか?
小田扉「団地ともお」第7巻(→amazon.co.jp)は、子供の存在を通して大人のいろんな事情を描いている感じの内容。さりげないコマの馬鹿馬鹿しさで笑わせるのは相変わらずうまいです。
羽海野チカ「ハチミツとクローバー」第10巻(→amazon.co.jp)は最終巻。いささか展開を急いだ印象の終盤でしたが、「ハチミツとクローバー」というタイトルの意味を明らかにするラストは鮮やかでした。
他に、「ハチミツとクローバー」の番外編2本と短編2本などを収録。そのうち「COMIC CUE」に掲載された「星のオペラ」は、「ドラえもんのひみつ道具」というお題を元に見事に独自の着想を展開した佳作です。この短編を読むためだけにこの単行本を買っても損はないでしょう。
玉置勉強「東京赤ずきん」第4巻(→amazon.co.jp)は最終巻。思わぬスケールのラストに驚きました。エロはわずかで、グロテスクな描写はてんこもり。4巻に詰めこみすぎた感もありますが、この作品は玉置勉強の新境地でしょう。
コミックマーケットの公式サイトの「訃報」で、コミックマーケット準備会代表・有限会社コミケット取締役社長の米澤嘉博さんが10月1日に亡くなったことが知らされました。享年53歳。若いなぁ……。9月30日に「米沢嘉博の代表の退任と新しい共同代表の就任について」がアナウンスされたばかりでした。
近年の僕はコミックマーケットへ行っていませんでしたが、晴海の東京国際見本市会場から東京ビッグサイトへ移った時代には毎回のように行っていました。楽しかったです。
そして僕が2000年に「ガロ」で創作同人誌紹介コーナー「EDGS OF INDIES COMICS」を連載した際には、米澤嘉博さんが「ダ・ヴィンチ」で連載されていた「注目のインディーズ・コミック」を僭越ながらライバル視していたことを思い出します。そういう意味でも、僕に様々な物を与えてくれた方でした。
飲み会で隣の席になるなど、生前に何度かお会いできたのは幸運でした。米澤嘉博さんのご冥福をお祈りいたします。
タカハシマコの作品は、かつて「新世紀エヴァンゲリオン」の同人誌を数多くコミケで買いました。野火ノビタほどディープではないにしろ、少年少女の微妙な心理を描いた作品が多かったです。
タカハシマコ「エオマイア」上巻(→amazon.co.jp)下巻(→amazon.co.jp
)はオリジナル作品。隕石、ウイルス、消える人々といった舞台装置を用意していますが、終盤では「新世紀エヴァンゲリオン」の人類補完計画を連想させる展開となり驚かされました。
キャラクターの描き方が不足していると感じる部分や、ストーリーが複雑だと感じる部分もあります。しかし、タカハシマコの絵は相変わらず可愛らしく、その点では満足できるのです。
小田扉「団地ともお」第8巻(→amazon.co.jp)、タカハシマコ「エオマイア」上巻(→amazon.co.jp
)下巻(→amazon.co.jp
)購入。 タカハシマコはジャケ買いです。
昨年一部でカルト的な話題になった、福満しげゆきの「僕の小規模な失敗」(→amazon.co.jp)。なんとその続編「僕の小規模な生活」が今週号の「モーニング」に掲載されています。一応読みきりですが、連載になることも匂わされているので、今後に期待したいです。
新井英樹「真説 ザ・ワールド・イズ・マイン」第3巻(→amazon.co.jp)「真説 ザ・ワールド・イズ・マイン」第4巻(→amazon.co.jp
)、西島大介「恋におちた悪魔 世界の終わりの魔法使いII」(→amazon.co.jp
)購入。
浅野いにお「虹ヶ原ホログラフ」(→amazon.co.jp)は、「Quick Japan」での連載に60ページの描き下ろしを加えた単行本。
連載時には観念的でストーリーが把握しづらかったのですが、単行本でまとめて読むと、人間の内面の暗部をひたすらに描き、いつまでも夢と現実が混濁していくような感覚を読者に味わわせる作品であったことを確認できます。
植芝理一「謎の彼女X」第1巻(→amazon.co.jp) は、17歳の男女の交際を「よだれ」というフェティッシュな視点から描いた作品。あとがきで植芝理一は、17歳の少年に彼女ができることをロボット・アニメに例えているのですが、そうした不思議な感覚や高揚感を日常性の中に盛りこむ手腕が非常に見事です。
ちなみに、久しぶりに見た植芝理一の絵は時代に逆行しているかのようで少し驚きました。
上連雀三平「となりの精液さん」(→amazon.co.jp)は、ふたなりと近親相姦と同性愛が日常的な世界を舞台にした作品。爽快に狂っています。怪作「アナルジャスティス」(→amazon.co.jp)ほどの異常なテンションはないにしろ、爽やかなコマほどネジの外れた異常性に満ちているのは相変わらずです。
新井英樹「真説 ザ・ワールド・イズ・マイン」第2巻(→amazon.co.jp)は大幅な加筆、修正をし、エンターブレインから出し直されたバージョン。作者のインタビューや当時の担当編集者によるエピソードも収録されています。
第1巻のインタビューで新井英樹が「道徳の教科書を描いたつもりです」と語っている通り、この巻ではエンターテインメントとしてのドラマと読者への問いかけが並行して進行していきます。しかしまだ第2巻。新聞記者の星野やハンターの飯島が登場するのもこの巻からです。
新井英樹「真説 ザ・ワールド・イズ・マイン」第1巻(→amazon.co.jp)は大幅な加筆、修正をし、エンターブレインから出し直されたバージョン。作者のインタビューや当時の担当編集者によるエピソードも収録されています。
そして新井英樹のインタビューで印象的なのは、「道徳の教科書を描いたつもりです」と語っていること。この第1巻では青森を舞台に血生臭く、そして人間臭いドラマを展開しています。
新井英樹「真説 ザ・ワールド・イズ・マイン」第1巻(→amazon.co.jp)、第2巻(→amazon.co.jp)購入。大幅な加筆、修正をし、エンターブレインから出し直されたバージョンです。ともに5センチぐらいの厚さで驚かされました。全5巻になる予定だそうです。
柏木ハルコ「QUOJUZ」第2巻(→amazon.co.jp)購入。シリアスだった前作「鬼虫」では封印されていた柏木ハルコのギャグのセンスがここでは全開で、多少展開に強引なところはあるものの笑って楽しめます。
nikkansports.comの「麗奈ヒロイン『夕凪の街 桜の国』映画化」によると、田中麗奈主演でこうの史代の 「夕凪の街 桜の国」(→amazon.co.jp)が映画化されるそうです。監督は佐々部清で、来年夏公開予定。「夕凪の街」と「桜の国」の両方で構成されるとのことです。
夏帆主演、山下敦弘監督で映画化されるくらもちふさこの「天然コケッコー」と並んで気になるマンガの映画化ですね。こちらも来年公開予定。
松本充代「Dutch Doll」(→amazon.co.jp)は、原作者なしの作品としては実に7年ぶりの単行本。
表題作の「Dutch Doll」は、意外にもサイコホラー風の作品でした。自意識が軋むようなエッジの鋭さは影を潜めましたが、作品たちに漂う退廃感は松本充代らしさを感じさせます。
高橋しん「最終兵器彼女外伝集 世界の果てには君と二人で」(→amazon.co.jp)は、「最終兵器彼女」の番外編4本とイラストを収録した単行本。
鮮やかなCGの使い方が実に効果的です。そして、甘酸っぱさと血生臭さがグロテスクなぐらいに同居する世界でした。
遂に連載が最終回を迎えたという羽海野チカ「ハチミツとクローバー」。その第9巻(→amazon.co.jp)は、ギャグがこれまでよりも少なめでシリアスな展開になり、物語が終盤であることを感じさせる内容になっています。
日本橋ヨヲコ「少女ファイト」第1巻(→amazon.co.jp)は、中学生の少女を主人公にしたバレーボールをめぐる青春群像。青春群像、なんて言葉を使いたくなるのも、日本橋ヨヲコ作品ならではの魅力のせいです。
序盤こそ人間関係の説明にぎこちなさを感じましたが、物語は次第に熱を帯びていき、そんなことを忘れさせます。ある種のクサさもありますが、それも含めて、何かを背負った若者を描くことに関して日本橋ヨヲコはさすがだと感じました。
そして、彼女の描く線は太くしなやかで、見ていて実に気持ち良いです。
南Q太「スクナヒコナ」第4巻(→amazon.co.jp)は、ふたつのカップルの妊娠と結婚をめぐる物語でした。出産シーンの描写は、さすが経産婦の南Q太だけあってリアリティと迫力があります。
吾妻ひでお「うつうつひでお日記」(→amazon.co.jp)は、「失踪日記」(→amazon.co.jp
)が発売されるまでの吾妻ひでおの日々を描いた作品。
かなりの量の本やマンガを読むエネルギーはあるものの、ふとした隙に鬱に襲われてしまう生活。読んでいてヒリヒリしてきます。
吾妻ひでおが大西ユカリのファンだということはこの本で初めて知りました。
羽海野チカ「ハチミツとクローバー」第9巻(→amazon.co.jp)、吾妻ひでお「うつうつひでお日記」(→amazon.co.jp
)、南Q太「スクナヒコナ」第4巻(→amazon.co.jp
)、日本橋ヨヲコ「少女ファイト」第1巻(→amazon.co.jp
)、高橋しん「最終兵器彼女外伝集 世界の果てには君と二人で」(→amazon.co.jp
)購入。
志村貴子「放浪息子」第5巻(→amazon.co.jp)購入。
思春期の少年少女のジェンダー交錯ストーリーは中学校編へ。相変わらず、狭い世界の中での話ながら、キャラクターの個性によって物語を進めるのがうまいです。第5巻だというのに、まったく話がダレていません。
新井英樹「キーチ!!」第9巻(→amazon.co.jp)は、「子供編」の最終巻であると最後に書かれていました。
新井英樹という作家は、大衆心理や民主主義といったものに非常に意識的で、それは「The World Is Mine」から通低するテーマです。そうしたテーマに少年少女の精神的な成長を絡めて描いている「キーチ!!」は、だからこそ大胆すぎるぐらいにストーリーが展開していっても、とてもエキサイティングな作品でした。
「子供編」に続く展開が楽しみです。
福島聡「機動旅団八福神」第4巻(→amazon.co.jp)はまだテンションが落ちていません。そして、人物の内面の描き方が深くなっています。
この作品の大きな魅力は、思いもがけなかったような「絵」が突然現れること。しかし、それはこけおどしには決してなっておらず、有機的に作用してストーリーを推し進めていきます。この第4巻でも、福島聡のイマジネーションに感嘆しました。
ほしよりこ「きょうの猫村さん」第2巻は、湯けむりバージョン(→amazon.co.jp)、通常版(→amazon.co.jp
)の2種類が発売。湯けむりバージョンは、せっけんと手ぬぐいがセットです。
猫村さんは人間と会話もできれば家事もこなし、漢字の勉強までできる猫なのに、犬は普通の犬なのがシュールです。猫村さんのおばさんくさい言動も良いですが、「スケ子」だの「IT時代におけるハイブリッドな恋愛」だのという単語を選ぶほしよりこのセンスも秀逸。
素朴なようで、意外とコマの構図が考えられている点にも気づきました。
ほしよりこ「きょうの猫村さん」第2巻湯けむりバージョン(→amazon.co.jp)「きょうの猫村さん」第2巻通常版(→amazon.co.jp
)、宮崎吐夢「今度も店じまい今夜で店じまい 2nd SEASON」(→amazon.co.jp
)購入。
「きょうの猫村さん」は、最初湯けむりバージョンが見つからなくて諦めたのですが、近所の本屋にありました。そんなわけで、通常版と両方揃うことに。湯けむりバージョンは、せっけんと手ぬぐいがセットです。
宮崎吐夢「今度も店じまい」は、本とDVDとCDのセット。明らかに盛りこみすぎです。
西島大介「アトモスフィア」第2巻(→amazon.co.jp)は、面白かった第1巻(→amazon.co.jp
)とは対照的に、メタ化が進みすぎて冗長な印象を受けました。
そして最後にオチが用意されているのですが、そのオチに関する知識が僕には無かったので一読して理解できなかったのも残念。軽い脱力感を覚えました。
韓東賢「チマ・チョゴリ制服の民族誌 その誕生と朝鮮学校の女性たち」(→amazon.co.jp)、笙野頼子「絶叫師タコグルメと百人の『普通』の男」(→amazon.co.jp
)、福島聡「機動旅団八福神」第4巻(→amazon.co.jp
)、新井英樹「キーチ!!」第9巻(→amazon.co.jp
)購入。
浅野いにお「ソラニン」第2巻(→amazon.co.jp)は、絶妙な部分で第1巻と分かれています。この第2巻を読みはじめてしばらく混乱し、そして構成が意味するところを理解しました。
そして浅野いにおは、この重いストーリーの中で巧みにユーモアを配しています。やや無理を感じる部分もありますが、それがこの物語に一定のリズムを生み出して、ストーリーを先へと進めているのは見逃せない点です。
青春を少しすぎてしまった人間が社会の中でどう生きるのか。「ソラニン」は、死を通してそうしたテーマを正面から描いた快作だと思います。
久保田麻琴「世界の音を訪ねる 音の錬金術師の旅日記」(→amazon.co.jp)、福満しげゆき「10年たって彼らはまた何故ここにいるのか…」、浅野いにお「ソラニン」第2巻(→amazon.co.jp
)、小田扉「団地ともお」第7巻(→amazon.co.jp
)購入。
福満しげゆき「10年たって彼らはまた何故ここにいるのか…」は、幻堂出版から500部限定で出版された単行本です。

西島大介「アトモスフィア」第1巻(→amazon.co.jp)は、自分のコピーが現れて、自分と入れ替わってしまう現象が起きる世界を舞台にした作品。自意識の強い女の子が主人公でセカイ系か……と最初こそ鼻白みましたが、淡々とした描写ながらSFとしてグイグイ読ませる面白さがありました。
モノローグのみのコマが多い点は、賛否がわかれるところでしょう。
これはひどい……! 田中圭一「鬼堂龍太郎・その生き様」第3巻(→amazon.co.jp)は、そんな言葉が逆説的に誉め言葉となってしまう異端の書です。下ネタ、下ネタ、また下ネタ。
作者である田中圭一が頭を「(笑)」カットにする過程を一冊通して紹介しているのも、冷静に考えると異常です。
「PHaT PHOTO」5-6月号(→amazon.co.jp)、西島大介「アトモスフィア」第2巻(→amazon.co.jp
)、南Q太「オリベ」(→amazon.co.jp
)、師走の翁「シャイニング娘。」第5巻初版限定版(→amazon.co.jp
)購入。
遠藤浩輝「EDEN」第14巻(→amazon.co.jp)では、この巻数になってまだ面白さを維持していることに驚かされました。特に、アフリカを舞台にして命の価値の安さを冷徹に描いている部分は、遠藤浩輝の本領発揮という感じです。ストーリーは複雑ですが、この作品はその複雑さを支える深さを持っています。
富沢ひとし「特務咆哮艦ユミハリ」第2巻(→amazon.co.jp)は、いくつもの時代が同じ空間に混在してしまう世界を描いていて、相変わらず面白いです。この異常な世界を表現するイマジネーションには脱帽。富沢ひとしらしく、一皮むけば残酷でグロテスクなのですが、それも読み進むうちにクセになってきました。
衿沢世衣子「向こう町ガール八景」(→amazon.co.jp)は、8人の女の子たちを描いた短編集。クラスメイトや家族などと主人公との感覚のかすかなズレを、ユーモアを混ぜながら独特の間で描く作家です。
砂「メスパイゲーム」(→amazon.co.jp)購入。相変わらず強烈な作風ですが、収録されている作品の発表年に大きな開きがあるので絵柄もかなり違い、読んでいて落ち着かない短編集でもあります。
貞本義行漫画、GAINAX原作「新世紀エヴァンゲリオン」第10巻(→amazon.co.jp)は2年ぶりの単行本。
零号機が変異する場面はグロテスクに、綾波レイが爆破するシーンはより感傷的に、渚カヲルと赤木リツコはより人間臭く描かれており、時間がかかっているだけあって貞本義行のオリジナリティを充分に感じさせます。
高浜寛「凪渡り 及びその他の短篇」(→amazon.co.jp)はその副題の通りの短編集。まずその表紙と裏表紙の絵の美しさにしばし見とれてしまいます。
高浜寛が描くのはどの作品でも対の男女であり、その距離感が絶妙です。そして、人間が持つドライな部分とウェットな部分をともに描写しつつ、意表を突く展開を盛りこんでみせます。この単行本を読み終えてみると、高浜寛が登場人物たちへ注ぐ愛情も感じました。
その中でも、相手の女性が最後まで絵では登場せず、挿入される写真、落書き、レシートが男女の関係を物語る「Introduction」が特に秀逸でした。見知らぬ隣人との関係を描いた「Hygro-45」も面白かったです。
珠玉の、と呼ぶのにふさわしい短編集だと思います。
貞本義行漫画、GAINAX原作「新世紀エヴァンゲリオン」第10巻(→amazon.co.jp)、富沢ひとし「特務咆哮艦ユミハリ」第2巻(→amazon.co.jp
)、遠藤浩輝「EDEN」第14巻(→amazon.co.jp
)、田中圭一「鬼堂龍太郎・その生き様」第3巻(→amazon.co.jp
)、西島大介「アトモスフィア」第1巻(→amazon.co.jp
)、衿沢世衣子「向こう町ガール八景」(→amazon.co.jp
)、山本直樹「学校」(→amazon.co.jp
)購入。
とり・みき「パシパエーの宴」(→amazon.co.jp)、新井英樹「キーチ!!」第8巻(→amazon.co.jp
)、山名沢湖「でりつま」(→amazon.co.jp
)、柏木ハルコ「QUOJUZ」第1巻(→amazon.co.jp
)「愛・水族館 柏木ハルコ傑作短編集」(→amazon.co.jp
)購入。
梅田望夫「ウェブ進化論」(→amazon.co.jp)、絲山秋子「沖で待つ」(→amazon.co.jp
)、漆原友紀「蟲師」第7巻(→amazon.co.jp
)、「PHaT PHOTO」3-4月号購入。例によって「PHaT PHOTO」はまだ前号を読み終えていません……。

カーリング関連の本というとあまり見つからなくて、映画「シムソンズ」の原作にもなった「シムソンズ」(→amazon.co.jp)ぐらいしか知らなかったのですが、なんとカーリングをテーマにしたマンガがあるそうです。
それがボヘミアンK原作、宗我部としのり作画による「オレンジでりばりぃ」。現在第3巻まで発売されていて、3月7日に発売される第4巻で完結するそうです。
突然の手術と入院、ヤケクソのような改名、そして謎のヨン様化……。桜玉吉「御緩漫玉日記」第2巻(→amazon.co.jp)は、つげ義春の境地へ行きそうで、しかしまだなんとかギャグマンガとしての体裁を保っているような作品です。
正直、一読したときには面白いのかどうかもよくわからなかったのですが、この筆致も内容も混沌とした世界はやはり「面白い」と言わざるをえません。
「STUDIO VOICE」3月号(→amazon.co.jp)、「Quick Japan」Vol.64(→amazon.co.jp
)、渡辺ペコ「東京膜」(→amazon.co.jp
)購入。
と、買ったはいいのですが、「STUDIO VOICE」と「Quick Japan」はこれで両方とも3号分をまだ読み終えてない状態。後者なんて隔月刊なのに……。
5万冊のマンガを無断で配信してネットを騒然とさせた464.jpの関係者が逮捕されました。朝日新聞の「人気漫画を無断でHPに、ネット喫茶経営の男ら逮捕」が詳しいです。
調べに対し村元容疑者は「漫画喫茶の宣伝のために、1、2ページずつ公開したが、どうせ著作権法にひっかかるのならば全部公開しようと思った。後で著作権料を払えばいいと思っていた」と供述している。
464.jpはまんがネット喫茶いちごが運営。21世紀のコミック作家の著作権を考える会と交渉もしたようですが、大方の予想の通り逮捕となりました。
福島聡「機動旅団八福神」第3巻(→amazon.co.jp)は、日本、アメリカ、中国の関係が現在とはまるで違う世界で、奇妙な物体に乗って、若者たちがなんとなく曖昧な理由で戦う物語。全編に漂う不思議な感覚と予想のできない展開が非常に面白いです。そして、不器用な若者たちの表情や戦闘シーンを描く福島聡の筆力の高さにも感心させられます。
青い空の見えるこの東京で自分は何がしたいんだろうか、何ができるんだろうか。そんな青臭いテーマを、成熟すら感じさせるしっかりとしたテクニックで描いているのが、浅野いにお「ソラニン」第1巻(→amazon.co.jp)です。
乾いた感傷とシビアな視線がここには同居しています。無職になってハリが無くなった日々の描写は実にリアリティがありました。
続巻も目が離せない作品です。
鈴木志保「ヘブン…」(→amazon.co.jp)を読み終えました。素晴らしい。何度か涙をこらえるのに必死になりました。
ゴミ捨て場を舞台にしている「ヘブン…」は、ぬいぐるみ、猫、紙きれなど、人間に捨てられたものたちへの慈愛に満ちた作品です。そして、この世界に存在することの悲しみと喜びをも描きます。
イメージの断片を撒き散らしたかのような、一見するとどこから読んだらいいのかわからないようなページもありますが、そこには鮮烈なイメージが封じこめられています。コマ割りや構図という言葉では表現しきれないほど、ページ上のデザインのセンスは相変わらず研ぎ澄まされていて高度です。
鈴木志保の久しぶりの単行本をこうして読むことができて幸福な気分になりました。
唐沢なをき「漫画家超残酷物語」(→amazon.co.jp)は、そのタイトルの通り一部で永島慎二の「漫画家残酷物語」をパロディにしつつ、人間として大切なものを犠牲にしてその身をマンガに捧げた人々を描いた作品。
さすが唐沢なをきだけあって薀蓄が詰まっていて、人間の悲哀も感じさせつつ、ギャグへと収斂させています。後半で若干薄口になってきてネタ切れの気配がするのも、マンガ家の苦しみを体現していると言えるかもしれません。
全話に名前だけ出てくる「乳首たちのすけ先生」は、結局最後まで本人が登場しませんでした。そんな!
衿沢世衣子「おかえりピアニカ」(→amazon.co.jp)は、「コミックH」で発表された作品を中心とした短編集。思春期の少年少女の淡い感覚をすくい取った作品が並んでいます。
その中でも、非常にテンポが良くてユーモアのある「明日の空に」は秀逸。そうした衿沢世衣子の作風を理解した上で、よしもとよしともは原作を担当した「ファミリー・アフェア」で、その名の通り家庭を舞台にした密度の高いストーリーを提供しています。
1月15日に阿佐ケ谷よるのひるねで開催された「福満しげゆきトークイベント」のレポートが、「かんさつ日記:福満しげゆきトークショーに行ってきた」や、YellowTearDropsで知った青林工藝舎編集部だよりにあります。独特の人柄が「僕の小規模な失敗」(→amazon.co.jp)のみならずトークショーでも発揮されていたようですね。次の機会にはぜひ参加したいのですが、あるのかな?
福島聡「機動旅団八福神」第3巻(→amazon.co.jp)、小田扉「団地ともお」第6巻(→amazon.co.jp
)購入。
今年マンガを買うのはこれが最後になると思うのですが、今月買ったマンガはまだ1冊も読めていないし、年末年始になんとか読破したいです……。
普段この日記では、Amazon.co.jpの商品は自分が買ったものしかリンクしないようにしているのですが、今回だけはモノがモノだけに特例で。来年2月25日発売予定の商品です。
それがこの「ケロロ軍曹 冷温庫であります!」(→amazon.co.jp)。本体サイズ370mm、そしてこの形状。パッと見ただけでは、どこをどう使うのかわからないのもポイントが高いです。会社のデスクに1台置いて、同僚にドン引きされてみたいですね。
ところでアニメ「ケロロ軍曹」は、最近はtoutouのCMのためだけに録画している感じです。「ダイノキングバトル」のCMも放送中。詳しくはtoutou infoblogのCMカテゴリをどうぞ。
アニメでは、一応「交響詩篇 エウレカセブン」も途中から見続けています。
鈴木志保「ヘブン…」(→amazon.co.jp)、山名沢湖「委員長お手をどうぞ」第2巻(→amazon.co.jp
)、志村貴子「青い花」第1巻(→amazon.co.jp
)、唐沢なをき「漫画家超残酷物語」(→amazon.co.jp
)購入。
新井英樹「キーチ!!」第8巻(→amazon.co.jp)は店頭に見当たらないなぁ……。このマンガはいつも単行本が発売されるとけっこう探すことになる気がします。
本やマンガを整理してちょっと売ることにしたので強気になり、マンガを一気に買ってきました。こういうことをやっているからなかなか蔵書が減らないんですよね……。
衿沢世衣子「おかえりピアニカ」(→amazon.co.jp)、井上雄彦「リアル」第5巻(→amazon.co.jp
)、安永知澄「やさしいからだ」第3巻(→amazon.co.jp
)、浅野いにお「ソラニン」第1巻(→amazon.co.jp
)、きづきあきら「ふたりだけのうた」(→amazon.co.jp
)、福本伸行「最強伝説黒沢」第7巻(→amazon.co.jp
)、玉置勉強「東京赤ずきん」第3巻(→amazon.co.jp
)、犬上すくね「ラバーズ7」第4巻(→amazon.co.jp
)購入。
きづきあきらの「ふたりだけのうた」は、出版社のぺんぎん書房が倒産したためになかなか入手できずにいましたが店頭で発見、幸運でした。Amazon.co.jpでのユーズド価格、ずいぶん高くなってるなぁ……。