岡大介、小林寛明の「岡大介・小林寛明 浅草木馬亭独演会」のために浅草木馬亭へ。「かんからそんぐ 添田唖蝉坊・知道をうたう」(→amazon.co.jp)の録音メンバーが遂に全員集合して開催されたライヴです。満員どころかパイプイスを出してもまだ立ち見が出る大盛況ぶり。客層も老若男女、実に幅広かったです。
軽快にして味のある「東京節」の演奏とともにステージに登場したのは、歌とカンカラ三線とアコースティック・ギターの岡大介、ラッパ二胡と二胡の小林寛明、クラリネットとドラムなどの中尾勘二、チューバの関島岳郎、トランペットとゴロスの戸次和歌子、アコーディオンの熊坂路得子。6人中2人が元コンポステラにして独特の編成での演奏は、スウィング・ジャズやカントリーの要素も感じさせました。
今日のライヴは二部構成。全員での演奏、岡大介と小林寛明に誰かを加えた編成、岡大介と小林寛明のデュオ、そして岡大介のソロと様々な側面を見せました。
そして、岡大介がただひとりになって浅草木馬亭のステージでアコースティック・ギターを抱えて歌ったのは、ビートたけしの超名曲「浅草キッド」。選曲に度肝を抜かれました。浅草から旅立った芸人の人生の悲哀を歌ったこの楽曲は、ビートたけしの作詞作曲。岡大介のカバーはまさに絶品、深く感動しました。
そもそも岡大介は筋金入りのフォークマニアです。吉田拓郎のファンであった彼がフォークを愛し、やがて高田渡を通じて大正演歌と出会い、今日のステージを迎える。そうした彼の個人史と、本来は和洋折衷の音楽であった明治〜大正の演歌の歴史が重なる非常に充実したステージでした。
アンコール、岡大介と小林寛明がマイクを通さずに演奏したのも心憎かったです。胸にしみました。

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