小心者の杖日記

2008年12月31日

NHK「NHK紅白歌合戦」

 NHK「NHK紅白歌合戦」を見ました。毎年見ていますが、ムーンライダーズのコピー・バンドである架空楽団のメンバーでもある石原真プロデューサーは今年もいい仕事をしたと思います。

 美川憲一の「さそり座の女2008」は、応援がIKKO、ステージにはるな愛が参加と、完全なゲイ枠でした。今年は、一昔前のデジロック風味のサウンドからサンバへと展開していったのですが、アレンジャーは誰だったのでしょうか。

 伍代夏子の前には髭男爵が登場。同じサンミュージックなら鳥居みゆきでいいじゃないかと思いましたが、1年の最後の最後に生放送での放送事故を避けるのは正常な判断だと思います。

 久石譲の指揮によるジブリ・メドレーに続けて、藤岡藤巻と大橋のぞみの「崖の上のポニョ」へ。これは今年の紅白の最大のハイライトだったと思います。大人数のオーケストラ、コーラス、ダンサーによる壮大なステージ。大橋のぞみの表情がちょっと硬かったものの、強烈なカタルシスを感じました。資本主義社会における大人の事情やら思惑やらが、大橋のぞみというひとりの少女の双肩にかかっていたという事実も、なんだか宮崎駿の映画のテーマに使えそうです。

 前川清は、「東京砂漠」よりも坂本龍一作編曲の「雪列車」をそろそろ……。

 宮沢和史 in ガンガ・ズンバ&ザ・ブームの「島唄〜ブラジル移民100周年 紅白スペシャル・バージョン」では、まさか紅白で高野寛やMarcos Suzanoの姿を見られるとは思っていませんでした。

 中村美津子は「河内おとこ節」ばかり紅白で歌いすぎです。おかげで彼女のCDを買ったばかりか、紅白を毎年真面目に見ているので、どんどん演歌のCDが増えていきます。

 そして後半のトップバッターはPerfume。実は今年の年越しは、トモコ邸でPerfumeヲタ10人でしたのですが、このときばかりは音量を上げました。全員が真剣に見入って沈黙するのを見て、あえて冗談を飛ばして笑わせるヲタも。「ポリリズム」は紅白向けのエディットで、ポリループを終えると生歌の比率が上がるという仕様でした。これまでPerfumeが紅白についていろいろ語ってきたことからすると、あっさり終わってしまった気がして、次のジェロのお母さんのボロ泣きに持っていかれた印象もありましたが、それでもなんともいえない重い感慨が胸に残りました。おめでとう。応援だけではなく、今回は羞恥心 with Paboがほとんど担当していたアトラクションなどにも参加してくれたらもっと楽しかっただろうなぁ。

 北島三郎の「北の漁場」は、SMAPを連れてほぼ実物大の漁船で歌う演出。あの船は、きっと受信料を払ってない人々によって揺らされていたのでしょう。あれだけ大胆な演出だと、清水靖晃編曲の「漁歌」を歌ってほしいと言う隙もありません。

 Mr.Childrenの「GIFT」は、冒頭を見た瞬間に周囲の人々は最後にはコーラスをするのだろうな……と考えたら、その通りの展開に。予定調和ながらいい映像だったと思います。完全にNHKホールから隔離されていたので、生放送じゃなくてもいいのではないかという感じでしたが。

 セクシャルな歌詞の「天城越え」を紅白で毎年歌えるのは、石川さゆりだけです。今年は冒頭でマーティ・フリードマンがギターをうならせて、そのパートが終わるとあっさりといつもの演奏に戻りました。今年も1年の終わりにふさわしい絶唱と表情でした。

 森進一の「おふくろさん」は、黒のバックの中で白のスーツを着て歌う演出。鬼気迫る表情でした。また問題が起きたら、細野晴臣作曲、細野晴臣・坂本龍一編曲の「紐育物語」を歌ってください。

 和田アキ子の「夢」は、石井竜也作詞作曲。ストレートなソウル・ナンバーでした。

 そして大トリは、氷川きよしの「きよしのズンドコ節」。南流石の弟子たちが赤白の水玉模様の衣装で舞い踊り、狂ったような光景でした。藤岡藤巻と大橋のぞみの「崖の上のポニョ」に続くハイライトだったと思います。

 エンディングには、どーもくんの着ぐるみの姿も。そう、着ぐるみが少なかったことが今年の紅白の不満です。あとは中川翔子の傑作「綺麗ア・ラ・モード」も聴きたかったな。


崖の上のポニョ サウンドトラック

投稿者 munekata : 2008年12月31日 このエントリーをはてなブックマークに追加 Save This Page to del.icio.us このエントリーをlivedoorクリップに追加 このエントリーをニフティクリップに追加 このエントリーをBuzzurlに追加 このエントリーをFC2ブックマークへ追加 このエントリーをnewsingへ追加 このエントリーをYahoo!ブックマークに追加 このエントリーをイザ!ブックマークに追加
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コメント

>Leoさん
あけましておめでとうございます。
紅白の最中まで仕事! 大晦日におつかれさまでした。
紅白で「ポリループ」を見られたのは良かったですね。あとは本文にも書きましたが、あの年末ならではの雑煮のような番組の中で、従来のアイドルっぽくPerfumeがアトラクション要員をしてくれたらなーと感じました。
例の工場は、Google Earthだと夜景ではないので違う工場だと思いますが、愛知県内なので遠からず……といった所だと思います。僕も帰省時に義父から、不況でトヨタカレンダーの休暇が12月26日からと早いというような話を聞いてきました。妻の実家のあたりまでトヨタの景気に影響されています。

>トロピカルさん
あけましておめでとうございます。
毎年コメントをありがとうございます! 須永辰緒だったんですか、後半のサンバがやけに本格的なリズム・アレンジだったので、誰かと思いましたが、名前を聞いて納得しました。

>都市色さん
あけましておめでとうございます。
「ポリループ」以降は生歌の比率が高かったですね。年末番組であれだけいろいろなメドレーを披露して、よくまた紅白向けのエディットを用意してきたものだと思います。
クリスマスカードはのっちの言葉が気合いが入っていて驚きました。
ジェロの「カバーズ」はサウンド的に演歌の枠を外れていて面白いですよ。北島三郎は逆に伝統的な味が良いですね。本文で触れた「漁歌」みたいなエスノファンク歌謡もありますが。
金剛地武志のエアギター、映ってましたね! 去年出たyes mama, okのボックス、友人の家に行ったら「心配だったから」と10箱も買ってあって泣けました。

投稿者 munekata : 2009年01月04日 23:17

宗像さん、明けましておめでとうございます!
本年も宜しくお願いします。
僕も今年は紅白観てました。
流しながらですが。
Perfume、良かったですね。
そつなく安定感あるステージで。
生で唄ってましたよね?
FCから届いたクリスマスカードがとても気にいってます。
ジェロ氏は初めてまともに聴きましたが、しなやかなソウル演歌ですね。アルバムも聴いてみたいと思いました。
サブちゃんの漁船もそのせいか揺れてましたね。
楽しみにしていた水谷豊氏を見逃して残念。再放送いつだろう。
森進一氏の「おふくろさん」を観ると清水アキラや若人あきらがオーバーラップしてしまいます。

でも僕にとって一番の今回の紅白のハイライトは何と云っても羞恥心とpaboのステージでの金剛地武志の旗を振りながらのエアギターです。十秒も映っていないと思いますが、金剛地氏がNHKホールのステージに立ったと云う事実は大きいです。たとえ一発屋たちに紛れていたとは云え、手段はどうであれ、見過ごすことの出来ない偉業達成です。

投稿者 都市色 : 2009年01月04日 16:31

「さそり座の女2008」のトラックは須永辰緒。
さすがムネカタくんの耳には引っかかりましたか!

投稿者 トロピカル : 2009年01月04日 13:34

あけましておめでとうございます。
紅白ですが、なんとPerfumeのところは仕事の電話会議となってしまい全く見られず、娘が撮っておいてくれた録画で見ることに。こんな時はIT発達も恨めしく感じますね。LAN環境さえあればVPNで会社のデスクと同じ環境で仕事です。
で、録画て見ることになったPerfumeですが、「ポリループ」を入れてくれたことと、後半の巨大LEDパネルの使い方がPerfume観的だったように少し思えたことで、武道館Liveを撮影したNHKだけのことはあるのかな、と思っていました。紅白は視聴率が今回40%を超えたとか。後半とのことなのでPerfume効果?などと思ってしまいましたが(笑)。しかし、あれだけ雑煮のような歌番組って世界的にもあるのでしょうか?
話し変わりますが、「地図マニア?」の私は「小心者の杖日記」のTopを飾る奥様のご実家の近くのこの工場はどこなのだろう?と気になっていたのですが、GoogleEarthでほとんど同じ角度の写真があるのを見つけてしまいました(夜景なんですが)。いや、以前の記事で愛知県とは知っていたのですが、どの辺かな?と思いまして。実は私が高校の3年間(のみです)を過ごした市の結構近くでびっくりです。私が過ごしたその市は、そこから北へ行ったあの巨大自動車会社(今期は経営難ですが)の「親」会社がある市です。名古屋からの帰りに、今はもう電化されているのかも知れませんが、そちら方面に行くJR(当時は国鉄ですが)が、ディーゼル車だったのを今でも覚えています。

投稿者 Leo : 2009年01月04日 13:30
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