宮崎駿監督「崖の上のポニョ」を見ました。
これはすごいものを見たなぁ……と感慨を抱いたのは、膨大な要素を詰め込みながらも主軸以外を大胆に削ぎ落とし、エンディングへと疾走していく豪快さにでした。それは、重要なキャラクターであるフジモトについてすら、パンフレットで「フジモトって海底で何をしてるの?」と解説しないと理解できない次元にまで達しています。
衒学的な知識を持ち出していくらでも深読みができる作品でもありますが、それは無粋というものでしょう。パンフレットの1ページ目より引用。
少年と少女、愛と責任、海と生命、これ等初源に属するものをためらわずに描いて、神経症と不安の時代に立ち向かおうというものである。
なんという強烈なアジテーション。ハッピーエンドに向かうために、この作品に叩き込まれた宮崎駿の悲壮ともいえる覚悟に強烈な感銘を受けました。
そしてエンディングに涙。
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