小心者の杖日記

2008年04月21日

覚和歌子、谷川俊太郎監督「写真映画『ヤーチャイカ』」試写会

 覚和歌子、谷川俊太郎監督「写真映画『ヤーチャイカ』」試写会のため東京都写真美術館へ。

 まず監督である覚和歌子、谷川俊太郎が舞台で挨拶。初めて谷川俊太郎を生で見ました。また、彼がかつて市川崑のもとで映画修行をしていたことも資料で初めて知ることに。そして「ヤーチャイカ」は、撮影現場では谷川俊太郎が7割、編集現場では覚和歌子が7割の作業を行うという配分で制作されたそうです。

 「写真映画」と銘打たれているように、「ヤーチャイカ」はごく一部を除いて全編が写真のみで構成されています。それで約70分も維持できるのかと思いましたが、物語を進めるうえで必要なショットのほかに、写真として魅力的なショットが数多く登場し、それらがつながることにより、意外なほど自然に作品世界に入りこむことができました。これは写真を担当した首藤幹夫に負うところが大きいでしょう。

 また、出演している香川照之や尾野真千子らのセリフも一切挿入されず、ナレーションにより進行していきます。必然的に登場人物の心理描写まで語ることになり、そうした部分にはときに過剰さも感じました。

 そうした写真と言葉のバランスをうまく調整していたのが丸尾めぐみによる音楽。ヨーッロッパ〜アメリカを横断し、ジャンルを越境しながら、アコースティック楽器によって奏でられる音楽が、映画の残す淡い痛みを鮮やかに浮きあがらせていました。

 「ヤーチャイカ」は、5月31日から渋谷シネマ・アンジェリカなどで全国公開です。


写真映画「ヤーチャイカ」

写真映画「ヤーチャイカ」

写真映画「ヤーチャイカ」


覚和歌子「ゼロになるからだ」

[ 日常 ]
投稿者 munekata : 2008年04月21日 このエントリーをはてなブックマークに追加 Save This Page to del.icio.us このエントリーをlivedoorクリップに追加 このエントリーをニフティクリップに追加 このエントリーをBuzzurlに追加 このエントリーをFC2ブックマークへ追加 このエントリーをnewsingへ追加 このエントリーをYahoo!ブックマークに追加 このエントリーをイザ!ブックマークに追加
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