藤井誠二「学校は死に場所じゃない―マンガ『ライフ』で読み解くいじめのリアル」(→amazon.co.jp)は、ノンフィクションライターがすえのぶけいこのマンガ「ライフ」を通していじめについて書いた書籍。
ふりがなの多さや敬体で、一読してこの本が若い読者に向けて書かれていることがわかります。携帯電話、ブログ、「学校裏サイト」と呼ばれる掲示板などが存在するために、学校という場の同調圧力から24時間逃げられない現状を指摘し、ときに「ライフ」のリアルさと現実との違いについても言及しつつ、藤井誠二は学校は「通過すればよい」と明確なメッセージを発しています。
「学校にクラスや固定席はいらない」「すべての学校にソーシャルワーカーを」といった提言を盛り込みつつ、相談を誰にすればいいのかも具体的にアドバイスしており、単なる「ライフ」の便乗本ではない重みがありました。少年事件のルポタージュを書き続けている藤井誠二らしい内容です。
名越康文、宮台真司との対談も収録。ただ、前述のような本書の性格を考えると、宮台真司の発言はやや難解でバランスを悪くしているようにも感じました。
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