PerfumeのカウントダウンライヴのためにZepp Tokyoへ。
チケットはソールド・アウトしたものの、買った人の間でかなり余っている状況だったのでどうなることかと思いましたが、日本最大のライヴハウスであるZepp Tokyoは見事満員に。いつもいる人、久しぶりに会う人、初めて現場で会う人と、この規模のライヴならではの顔ぶれに会えました。
今回は「Perfume まさかのカウントダウン!? 〜リ○ッドルーム あの夜をもう一度 in Zepp Tokyo〜」というタイトルだったように、基本的には2007年10月31日の大須観音E.L.L.から11月8日の恵比寿LIQUIDROOMまで続いたツアーの再演。僕はこのセットを見るのは3回目ということになります。
しかし、「Perfumeの掟」の前には「ポリリズム」のリミックスと2007年のPerfumeを振り返る映像が流されるなど、新しい試みも。そして、年越しの瞬間は全員でジャンプ。2007年最後に聴いた楽曲は「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」、2008年最初に聴いた楽曲は「チョコレイト・ディスコ」でした。そしてアンコールでは、1月16日発売の新曲「Baby cruising Love」も。12月3日にNHK「MUSIC JAPAN」の公開収録でも歌われましたが、ライヴでは初披露です。
MCでは、あ〜ちゃんの「AKB48には負けません!」宣言、中田ヤスタカが大阪のCOUNTDOWN JAPAN 07/08で遂にPerfumeのライヴを見て「疲れない?」と感想を述べたエピソード、2月13日にLIQUIDROOMを押さえていた謎が遂に解けたことなどが印象的でした。
また、ステージ上にさらに高い台が用意されていましたが、これをフル活用するには時間が足りなかったようです。背の低い人だとステージが見えにくかったと思われるので、ステージ上のスクリーンには、VJはいらないのでメンバーを常に映す工夫をするべきではないかと思いました。
そんなわけで、Perfumeをこじらせた2007年を象徴するかのように彼女たちと年を越し、ライヴは午前1時前に終了。実は僕はカウントダウンライヴは初めてで、12月28日のCOUNTDOWN JAPAN 07/08のようなロック・フェスティヴァルも初体験でした。Perfumeを追いかけていると、EXILEや浜崎あゆみを見たりといろんな体験をして、しかも2007年の冒頭と最後で状況がまったく異なっているのが面白いところです。
今日は、ライヴ前に高まりすぎたファンたちが反省会0次会を開催し、20人以上が集まりました。Perfume界隈の友達が一気に増えたことも今年の収穫のひとつです。現場で会う皆さんに感謝を。
ライヴの終了後、妻が風邪なので、綱渡りのように電車を乗り継ぎ、まさに終電で帰宅しました。大晦日は「Perfumeの現場の日」という感覚しかなかったのですが、家に帰ってみるとそこは2008年の元旦。不思議な気分です。
「小心者の杖日記」をご覧の皆さん、2008年もよろしくお願いします。
David Byrne「Live from Austin, Texas」(→amazon.co.jp)、Omar Rodriguez Lopez「Calibration」(→amazon.co.jp
)、Cutie Pai「キャンディトレイン特急」(→amazon.co.jp
)、まゆさわ「まゆさわのCD(1)」購入。先日のライヴでの物販も含みます。以上で今年の買い納めです。
また、今年買ったまま書き忘れていたブツとしては、namuさんに中古を確保してもらった鳥居みゆき「ギャグラ! 鳥居みゆき編」(→amazon.co.jp)がありました。
浅野いにお「おやすみプンプン」第2巻(→amazon.co.jp)、柏木ハルコ「地平線でダンス」第3巻(→amazon.co.jp
)、笙野頼子「萌神分魂譜」(→amazon.co.jp
)購入。
TBS「あの伝説の番組再び!"イカ天2007復活祭"名物バンド激レア映像今夜限りの大放出SP」を見ました。1989年から放映された「三宅裕司のいかすバンド天国」の特番です。
出演者は、司会だった三宅裕司と相原勇、審査員だった萩原健太と吉田健、イカ天キングだったBEGIN、カブキロックスの氏神一番、たまの石川浩司。実は、レコード会社による仕込みなど、「イカ天」の裏側を紹介していたのが、氏神一番の2000年の著書「消えた!?イカ天バンド バンドブームの裏側、まるごと語ります」(→amazon.co.jp)だったので、彼が普通に登場したことにちょっと驚きました。BEGINは、登場1週目に紹介された「ブルースと島唄の融合」というような目標を後年の島唄ルーツ路線でちゃんと実現しています。偉い。
かつての出場バンドの映像を見ていて感じるのは、うまいバンドや個性的なバンドは時代性を超えるし、そうじゃないバンドは見るに耐えないということ。当然のことですね。
たまとマルコシアス・バンプの対決はリアルタイムで見ていましたが、今見ても存在する次元自体が違いすぎて比較することが困難な世紀の対決です。あのとき、それまでたまに否定的だった吉田健が、たまに軍配をあげたにも記憶に残っています。
また、小野正利がFORTBRAGG、モダンチョキチョキズの濱田マリが砂場というバンドで出場していたことも初めて知りました。
この特番は、完全に1年目中心で構成。やはりLITTLE CREATURES以降は盛り下がった事実は否めません。
「イカ天」は、ハイポジ、突撃ダンスホール、マサ子さんなどを見るために、当時高校生だった僕がライヴハウスへ足を運ぶきっかけとなった罪作りな番組でした。
TBS「第49回 輝く!日本レコード大賞」を見ました。冒頭でまず審査委員長の湯川れい子が登場。高まるわぁ。このおかげで、とにかく過去の映像が多くてダルいこの番組を乗り越えられました。
特別賞は服部良一、服部克久、服部隆之が3代で受賞。ASKAが服部良一の名曲「蘇州夜曲」を歌ったのはちょっとしたサプライズでした。
さて、℃-uteは新人賞にノミネート。歌われた「都会っ子純情」は、彼女たちの今年のシングルで一番キャッチーかつ押しが強いメロディ、つんく♂らしい最初と最後の長いセリフ、そして時代を間違えたようなキーボードの音色が好きです。
そして気を抜いていたら、シャ乱Qが「ズルい女」を熱唱していました。たいせい(元たいせー)はメイクに気合いを入れすぎです。
最優秀新人賞の発表は21時過ぎだし、ステージに登場したのは代理のつんく♂だし、もはや受賞は絶望的かな……と思っていたら℃-uteが受賞。18歳未満は出演できない時間なので、帰るところの楽屋から中継するという裏技を使っていました。そういう手があったのか。最年少の萩原舞がインタビューに答えて、大物っぷりを見せつけていました。
12月25日に放映されたTBS「クリスマスの約束 2007」を見ました。毎年クリスマスに放映されている小田和正の特番です。毎年放送されているのもすごいですが、小田和正の高音が衰えを知らないのもすごいなぁ。
今年のゲストは、くるり、さだまさし、佐野元春、宮沢和史、矢井田瞳。特にさだまさしと佐野元春は小田和正との接点がよくわからないだけに気になりました。
そして今回一番良かったのは、実は35年前にオフコースとグレープが一緒のコンサートに出演した過去があるというさだまさし。さだまさしが山口百恵に提供した「秋桜(コスモス)」を小田和正がピアノの弾き語りでカバーしたのも絶品でした。さだまさしとの共作曲も披露されましたが、ふたりの声質はよく合います。
佐野元春は、小田和正が「SOMEDAY」が好きでそのことを本人に伝えたことで出演につながったとか。ただ、キーボードの音色といい、ドラムの低音が弱いのといい、小田和正バンドのサウンドが軽かったのは残念です。
また、異色だったのは早稲田大学グリークラブに小田和正が楽曲を提供したドキュメント。部員は普段の会話からして良い声です。小田和正自らが指導に赴き、「彼女いる人?」と聞くと数人しかいなくて、「だから歌ってるのか」と言ったところには笑いました。そして披露された「この道を行く」という楽曲も、指導の結果、見事に感情の込め方が小田和正そのものに。
Cutie Paiとまゆさわが出演する「まゆさわプレゼンツ☆ジーザズー?ザーザズー?2」のためにZher the ZOO YOYOGIへ。神咲まゆみと声優にしてシンガーソングライターの石毛佐和によるユニット・まゆさわ主催のイベントです。
Cutie Paiは2番目に登場。今日は遂に彼女たちによる「ジェニーはご機嫌ななめ」を聴けたのですが、サビの部分が変拍子になっていたので衝撃を受けました。しかも、その部分で3人が順番に間違えたフリをして、変拍子を逆手に取ったネタをします。高度だなぁ。
また、今日はイベントの雰囲気からポップス路線の楽曲が中心なのかなと思っていたので、「プラモガ」から「ミュージック・ランデヴー」というテクノポップ路線のキラー・チューン2連発には興奮しました。
まゆさわは最初と最後に登場。神咲まゆみのまゆさわとしての楽曲を初めて聴くことができました。ここで説明を補足すると、Cutie Paiの作詞作曲をしている「まゆちゃん」が「神崎真由美」であることは周知の事実なのですが、まゆちゃんと「神咲まゆみ」は別人で友達であるとAll Aboutのインタビューで明言されています。しかし、神咲まゆみはブログでCutie Paiの活動報告をしているわけで、なかなか複雑です。キューティーらんどの迷宮へようこそ!
さて、今日のイベントは実は声優が中心。矢部雅史、井上直美、狩野茉莉、石毛佐和による馬鹿盛り部と、儀武ゆう子、二宮圭美によるBooNoが出演しました。馬鹿盛り部は「ネギま!?」で共演したことがきっかけで結成されたグループだそうで、冒頭がいきなり「ハッピー☆マテリアル」。高まるわぁ。でもトータルでは歌っている時間よりもトークの時間のほうが長かったです。
また、観客の大半がコミケ帰りであることが挙手で判明。しかし、コミケ疲れなど感じさせない声優ファンの皆さんのジャンプ力に感心しました。
終演後の物販では、まゆさわ「まゆさわのCD(1)」と神咲まゆみの写真を購入。
イベント終了後は、12人で今夜も反省会です。しかも、イベントに参加していなかった人間がわざわざ3人も秋葉原から来て、またPerfume界隈とtoutou界隈が結集。今日はCutie Paiの写真のトレードも激しく行われていました。僕も大人買いしとけば良かったかな……。
「Perfume news (tre-sen)」で、Perfumeののっちがpinksunさんが制作したTシャツを着用しています。色違いバージョンの黒。
これは、うさ山さん制作のTシャツをかしゆかが「ファン・サーヴィス[bitter]」で着用していたり(あ〜ちゃんも10月31日のライヴで着用発言)、シンジさん制作のTシャツをブログであ〜ちゃんが着用していたりしていたことに続く快挙です。
pinksunさん制作のTシャツは、11月8日のライヴのリハーサルでのっちが着ていたという目撃談もあったのですが、遂に公式に記録が残った点が素晴らしいです。「Perfumeファンによる文化」で紹介したTシャツ職人の皆さん全員のTシャツが、メンバーに着用された画像がこれで出揃いました。
ロッキング・オンが企画制作している「COUNTDOWN JAPAN 07/08」のために幕張メッセ国際展示場へ。
PerfumeがMOON STAGEのトップバッターなので、開演1時間前に最前にいたKeigoさんと合流。最初こそ人が少なかったものの開演が近づくにつれて急速に増えていき、WISEのブログによるとキャパシティ5000人の会場が満員御礼となりました。これは壮観です。
そして登場したPerfumeは、キラー・チューンを連発。MCではロック・フェスティヴァルであることをかなり意識していて、「私たちが出てきておかしいよね?」というようなことを言い、「ジェニーはご機嫌ななめ」の後には「この曲をやった心意気を認めてください」というようなことも言っていました。そのテクノポップ魂を認めたい! あ〜ちゃんがわざわざPPPH(ヲタ芸のひとつ)の説明をしたのにも笑いました。そういえば、「ジェニーはご機嫌ななめ」でコールをしている人が非常に少なかったことも印象的。時間こそ30分程度と短かったものの、久しぶりに間近で見られたので(といっても9月にはさんざん近くで見ていたのでこの感覚自体が狂っています)、それだけでもかなり満足しました。
Perfumeの終了後、妻はタイ料理を食べて、そのままさっさと帰路に。
ZAZEN BOYSは、プログレかと思うほど複雑なリズムとファンキーさを融合させた、圧倒的な演奏力が光るライヴ。そして、そのサウンドに呼応して踊り狂う観客が圧巻でした。キーボードの音色感覚が最高にクールな「I Don't Wanna Be With You」では、向井秀徳がキーボード、吉兼聡がサンプラーと思われる機材にギターからチェンジ。向井秀徳が演奏中にスポーツ新聞を読む光景も面白かったです。
bonobosのステージは「THANK YOU FOR THE MUSIC」でスタート。高まるわぁ。ダブ・ポップ的な面は後退し、リズムはアフリカ的な感覚が強まっていました。2008年1月30日リリースのベスト盤「Pastrama -best of bonobos-」からなどの新曲もそうした傾向が強く、単なるロックにはなっていないのがbonobosらしいところ。今年はリリースが何もなかったものの、最後にbonobosの勇士を見ることができたのは嬉しかったです。
この時点でタイムテーブル的に少年ナイフを見られませんでした。残念。
SEAMOは、ショッキング・ピンクのキャップとビキニパンツ、そして股間の天狗のお面のみという姿でステージを展開。「この天狗様に一足早い初詣をしませんか?」とか言っていました。ありがたや。ただ、「マタアイマショウ」を歌うときには一旦袖に引っ込んで普通の服を着てきたのが残念。紅白出場曲を股間に天狗のままで歌ってほしかった! DJによるバックトラックは平凡でしたが、MCやダンサーなどでとにかくエンターテインメント性が高くて楽しめました。
そしてMCでは、「こういうヒップホップ系じゃないイベントだといろんなアーティストに会えて楽しい、Perfumeの横を通ったらいい匂いがした」というような発言も。
奥田民生は、この流れだと刺激が足りないと感じるぐらいにストレートなロック。もうちょっとヒネた部分も聴きたくなりましたが、「さすらい」を聴くとメロディもアレンジも実によく練られていることに気づきます。贅沢にもベースは小原礼で、彼のベースを生で聴けたのも嬉しかったです。
その奥田民生もMCで「Perfumeに会いました」と発言。出演アーティストによるPerfumeへの言及率が妙に高いです。
BENNIE Kは、ギター、DJ、ドラム、ラッパーを加えたステージ。ヒップホップとポップスやロックをうまくミックスした厚いサウンドですが、この路線なら俺は昔のEE JUMPを聴くかなぁ……とも感じました。アルバムを聴くと印象が変わるのでしょうか。期待値が非常に高かったので、BENNIE Kのパフォーマンスにも肩透かしを食らった気分になりました。
RYUKYUDISKOは、これまでずっとCDでのみ聴いていたのですが、テクノはフロアで踊ってナンボだなぁという当然の事実に気づかされることに。仲村奈月は出てこないのかな……と思っていたら登場したのにも興奮しました(とはいえ正式に名前が紹介されたわけではなかったので勘違いでしたら後で訂正します)。沖縄太鼓のチームも登場し、最後はBEAT CRUSADERSが登場して「NICE DAY」を演奏。オリジナルの歌モノになると急に甘口になる点は気になりましたが、クラブ・ミュージックというスタイルで沖縄の伝統音楽を継承するRYUKYUDISKOがフロアの若者を熱狂させる光景には感動すら覚えました。
というわけで、テクノで始まったのでテクノで終わることにして、僕も帰路に。
僕は大規模なロック・フェスティヴァルをこれまで意識的に避けてきたのですが、「COUNTDOWN JAPAN」は1アーティストが45分程度と適度な長さで、休憩場所も多く、会場が広くて脇ならすぐ前に行ける点に好感を持ちました。もちろん最後の点は初日だけの話かもしれませんが。31日に岡林信康が出演する点も興味深いです。
オムニバス「京平ディスコナイト」(→amazon.co.jp)、℃-ute「℃-ute ライブツアー2007秋 放課後のエッセンス」(→amazon.co.jp
)、Van Dyke Parks「Song Cycle」(→amazon.co.jp
)「Discover America」(→amazon.co.jp
)「The Clang of the Yankee Reaper(ヤンキー・リーパー)」(→amazon.co.jp
)「Jump!」(→amazon.co.jp
)「Tokyo Rose」(→amazon.co.jp
)、Prefab Sprout「Kings of Rock N Roll The Best of Prefab Sprout」(→amazon.co.jp
)購入。
「京平ディスコナイト」は、筒美京平作品の小西康陽プロデュースによるリミックス集です。Van Dyke Parksの5枚は、紙ジャケット仕様による完全生産限定盤。Prefab Sprout「Kings of Rock N Roll The Best of Prefab Sprout」は、2枚組の廉価版ベストながら、これまでシングルでしか聴けなかった2曲を収録しています。
「MUSIC MAGAZINE」1月号(→amazon.co.jp)では、空気公団「空気公団作品集」(→amazon.co.jp
)とCHEIKHA RABIA「Liberti」(→amazon.co.jp
)のアルバム評を執筆しています。