小心者の杖日記

2007年6月17日

富田英典、南田勝也、辻泉「デジタルメディア・トレーニング 情報化時代の社会学的思考法」

 富田英典、南田勝也、辻泉「デジタルメディア・トレーニング 情報化時代の社会学的思考法」 (→amazon.co.jp)は、デジタル・メディアを社会学の視点から考察した書籍。

 携帯電話、ホームページ、デジタル化された音楽、ビデオゲームなどが取り上げられていますが、面白いのはまず冒頭でそうしたメディアが読者にとって敵か味方かの判断を求めている点です。それによって読者は必然的に自身の経験と重ね合わせながら読み進めることになります。

 携帯電話については、メールアドレスを変更することで友人関係を切ることが容易な点や、それが招く人間関係の同質化などを指摘。またホームページに関しては、社会的属性のない移行期的な存在である「コミュニタス」という概念を提示します。また、ソーシャル・ネットワーキング・サービスもあくまで出会い系サイトとして分析。独自の視点がいくつも登場しています。

 こうした「現在編」だけでも充分な情報量なのに、本書はさらに「過去編」「未来編」を併せ持っています。「過去編」では資料性を高め、「未来編」では東浩紀が考案した「動物化」や、「複合現実社会」といった概念を紹介。こうした3部構成が、本書をより刺激的な内容にしていました。


富田英典、南田勝也、辻泉「デジタルメディア・トレーニング 情報化時代の社会学的思考法」

[ 書籍 ]
投稿者 munekata : 2007年06月17日
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