オムニバス「音楽のちから〜吉野金次の復帰を願う緊急コンサート」(→amazon.co.jp)は、日本を代表するレコーディング・エンジニアにして、現在闘病中である吉野金次を支援するために2006年8月28日に開催されたライヴを収録したDVD。開催を呼びかけた矢野顕子がプロデューサーを務めています。
参加アーティストは、矢野顕子、細野晴臣&東京シャイネス・オールスターズ、ゆず、友部正人、大貫妙子、佐野元春。このメンツが揃えばクオリティは保障されたようなもの。ただ、吉野金次が厳しいリハビリ中ということもあり、穏やかな中にかすかな緊張感が漂っているステージです。
矢野顕子はピアノの弾き語りで4曲。ELLEGARDENの「右手」をカバーしていることに驚きました。同じく4曲を披露した細野晴臣の東京シャイネス・オールスターズには、浜口茂外也、徳武弘文、コシミハル、鈴木惣一朗、高野寛、高田漣、伊賀航が参加。
居場所がなさそうなゆずは、まだ村上隆のデザインのギターを使っていました。演奏したのは「ユーモラス」1曲のみで、これは悪くない楽曲です。2曲披露した友部正人は、「Speak Japanese, American」で浜口茂外也と共演していましたが、やはり弾き語りの「一本道」がしみました。大貫妙子は矢野顕子との共演で2曲。
佐野元春は前後のトークが長く、「SOMEDAY」のレコーディング時にPhil Spectorのようなサウンドにしてほしいと吉野金次に頼んだというエピソードや、14歳ではっぴいえんどを見た話などが面白かったです。そして弾き語りで1曲「SOMEDAY」を。
最後は矢野顕子と細野晴臣のデュエット。細野晴臣がベースを弾いての「相合傘」と、アコースティック・ギターに持ち替えての「終りの季節」の2曲で、後者を聴けただけでもこのDVDを買った価値があったと感じました。
ブックレットには三浦光紀のインタビューも掲載。DVDの収益も吉野金次の治療費にあてる予定だそうです。
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