小心者の杖日記

2007年4月30日

こうの史代「街角花だより」

 こうの史代「街角花だより」(→amazon.co.jp)は、1995年から2007年までに描かれた作品を集めた単行本。

 この単行本で最も衝撃的なのは、こうの史代によるあとがきです。


あの頃のわたしは、こういう少々嘘くさくとも簡潔で明朗なショートストーリーばかり一生描いてゆくつもりでした。今読み返すとつくづく、ヒッドイ漫画だなあ、これ描いたやつ本物の馬鹿だなあ、と思います。


 最近小林よしのりが責任編集の「わしズム」で、穏やかな中にも鬼気迫るような情念とアヴァンギャルド性を抱えた作品を発表しているこうの史代。現在の彼女が、マンガ家としての自分をいかに冷静に見据えているかがわかるあとがきです。

 暖かさの中に少しだけ毒を混ぜたこうの史代作品を読みたい方はこの単行本をどうぞ。「夕凪の街 桜の国」を経由して、一気に強烈さを増してきたこうの史代作品を読みたい方は、「わしズム」に掲載された彼女の作品を読むか、それをまとめた単行本が出るのを待つと良いと思います。


こうの史代「街角花だより」

投稿者 munekata : 2007年04月30日
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