Perfume「ファン・サーヴィス[bitter]」(→amazon.co.jp)購入。2006年12月21日の原宿アストロホールでのワンマン・ライヴを収録したDVDです。
この日のライヴは、特別なセットなどは一切なく、カラオケで歌われるというシンプルなもの。そのステージと観客を、アップやロングなどの様々な距離、そして正面や背後などの様々な角度からとらえ、さらにリズムに的確に乗った編集を加えることで、当日のライヴとはまた別物のような魅力を生み出している作品です。カメラを11台も配した成果が見事に表れています。
監督は、これまでもPerfumeのビデオ・クリップや写真を手掛けてきた関和亮。Perfumeのダンスの躍動感、そして狭い会場で超満員の状態で熱狂する観客の上げる手や歓声がリアルに記録されています。
この映像を見ていて思い出したのは、Perfumeのサウンド・プロデューサーである中田ヤスタカが「remix」4月号(→amazon.co.jp)でしていた以下の発言です。
再現性の問題をどう考えてるのか、いまいちわからないですね。(中略)このままでは歌えないだろうけど、果たしてどうやってライヴしてるのかなって(笑)。
Perfumeのライヴとは、この再現性の問題との戦いです。中田ヤスタカが制作した楽曲、及びそのコンセプトや世界観を、どのような身体性とともに表現するか。そこにハイレベルな課題があればあるほどPerfumeのダンスの魅力は高まり、このライヴDVDでの最大の見所が中田ヤスタカによる「リニアモーターガール」「コンピューターシティ」「エレクトロ・ワールド」の近未来デジタル3部作、特に冒頭の「エレクトロ・ワールド」であることは必然でしょう。ここから感じ取れる「熱」は強烈です。
また一方で、Perfume自身が意識的かどうかに関わらず極めてプロフェッショナルなダンスと、MCなどでの素のトークとの落差が収録されているのもこのDVDの面白さ。ライヴ前の打ち合わせを終え、午前1時の街を笑いながら走るPerfumeの姿を挿入した関和亮の意図は心憎い限りです。
サウンドと視覚の両面から、現在のJ-POPシーンで最高水準を誇るPerfumeの魅力を確認できるDVDでした。
また、このDVDでは「スーパージェットシューズ」「イミテーションワールド」「カウンターアトラクション」が初商品化。そしてA4変形サイズのパンフレット仕様で、Perfumeの写真、バイオグラフィー、3人それぞれのページもある豪華さです。個人的には、かしゆかこと樫野有香の写真のセンスの良さに驚きました。
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