Daryl Hall & John Oates「The Essential Daryl Hall & John Oates」(→amazon.co.jp)は、2005年末に発売された、レーベルの枠を超えた2枚組ベスト盤。1973年から2003年までの楽曲を収録しています。
DISC 1は、ソウル色が濃い1970年代の楽曲をはじめ、ブルー・アイド・ソウルの良質な部分を並べたかのように良い楽曲ばかりなのでまいりました。一方で、DISC 2の1980年代のヒット曲は、当時のサウンド・プロダクションが現在の耳には過剰に思える部分もあります。
toutouがカバーしている「Kiss On My Liist」の原曲も収録。
栗コーダーカルテット「栗コーダーのクリスマスII~the Holly & the Ivy~」(→amazon.co.jp)は、97年のクリスマス・アルバム「栗コーダーのクリスマス~The 12 days of Christmas~」(→amazon.co.jp
)よりもマニアックな選曲。しかし選りすぐりの楽曲を、リコーダーを中心にしたアコースティック楽器のアンサンブルで美しく彩っています。唯一のゲスト・ミュージシャンである駒沢裕城のペダル・スティール・ギターも幻想的な響き。思わず、取りあげられた楽曲たちの来歴に思いを馳せてしまいます。
暖かくて、深みのあるクリスマス・アルバムです。
岡崎京子「セカンドバージン 新装版」(→amazon.co.jp)は、20年間発表されなかったという番外編を収録した単行本。
「セカンドバージン」本編は、母子家庭を描いた全32話の作品。1985年から1986年にかけて「週刊漫画アクション」に連載されたコメディーで、各話ごと、そして全体にしっかりとメリハリがあって面白いです。
番外編の「〆切の謎をさぐれ!!」は、原稿を落としそうになったときに担当の編集者に渡したという作品で、「セカンドバージン」のストーリー自体とは関係ない内容。しかし、今回岡崎京子本人の承諾を得て単行本に収録されたという話に、彼女の近況を聞いた気分になって安心しました。
岡崎京子「秋の日は釣瓶落とし」(→amazon.co.jp)は、1992年の作品の初単行本化。これで1000円はどうかと思う薄さですが、祖父江慎+吉岡秀典による凝ったブック・デザインではあります。
3話から成る「秋の日は釣瓶落とし」は、家庭のゆがみを描きつつ予想外の展開を見せる作品。岡崎京子らしいユーモアと苦味があり、面白かったです。
初期のオールカラー短編作品「ハンバーガー」も収録されています。
「ハレ晴レユカイ」ダンス完全バージョンの絵コンテに沿った、クオリティの高いハルヒダンスの動画がYouTubeにいくつも挙がっているのでご紹介。
まずはMTcraftの方による「kigurumi haruhi "harehare yukai" dance the 2nd」。涼宮ハルヒの着ぐるみによるダンスで、いきなりすごいです。
続いて「高専祭ハルヒダンス」。本来の男女数による学園祭でのダンスです。楽しそうだなぁ。終盤、盛り上がるあまりカメラが傾いているのがおかしいです。
同じnonokkoさんがアップロードしている「3kハルヒダンス」は、「高専祭ハルヒダンス」の練習風景でしょうか。本番にはない、途中で横切るダンサーがいます。
お面を付けた男の子5人によるのが「ハレ晴レユカイ フルver. ダンス完成版 - ハルヒと奇妙な仲間たち」。15歳だそうです。素敵な青春だなぁ。編集もがんばっています。
井上雄彦「リアル」第6巻(→amazon.co.jp)では、相変わらずシリアスな要素と笑いの要素のバランスが絶妙です。それに加え、時間軸を交錯させて描きながら自然に読ませるうまさには、もはや名人芸という感を受けました。
「第57回 NHK紅白歌合戦」の出場歌手が発表されました。楽しみなのは初出場のDJ OZMAですね。ハロー!プロジェクトはGAM&モーニング娘。で1枠ですか。
追記:よく見たら「Coccoが紅白に初出場」と報じられたCoccoの名前がない!
宮沢章夫「東京大学『80年代地下文化論』講義」(→amazon.co.jp)は、2005年10月から半年間、東京大学教養学部超域文化科表象文化論分科で行われた講義を収録した単行本。
宮沢章夫は、1980年代に原宿に存在したクラブ「ピテカントロプス・エレクトス」をテーマの中心に据え、その空間における価値基準と理念、そしてそこをめぐる文化的な運動を通じて1980年代を振り返ります。そこで語られていくのは、ニュー・ウェーヴ、YMO、いとうせいこう、大友克洋、岡崎京子、そして「おたく」など。そこから宮沢章夫は現代に至る歴史から「反復と変奏」を見出し、そこに抗う批評性の重要性を説きます。
本書で語られる内容では、西武セゾン文化による六本木WAVEから、森ビルによる六本木ヒルズへの変貌の過程が、僕の1980年代の実体験と重なってリアルに感じられるだけに面白かったです。
また、「サブカルチャー」は下位文化を示す言葉だが、「サブカル」はそれ自体がひとつのジャンルを示す言葉だいう指摘も興味深いものでした。
浜田真理子「夜も昼も」(→amazon.co.jp)は、大友良英プロデュースによる新作。録音はZAK、ジャケットのイラストは林静一が手掛けています。
歌とピアノだけで完成された世界を作り上げる浜田真理子。彼女の楽曲に対して、大友良英は最少限の選び抜かれたアコースティック楽器を加えることでアプローチしています。自由に紡がれる浜田真理子の歌に柔軟にサウンドが対応して潤いを加えることに成功しているのは、ジャズ、ロック、アヴァンギャルドなど、ジャンルを越境している大友良英だからできたことでしょう。浜田真理子の力強いピアノに、スタイルにとらわれない五十嵐一生のトランペットが絡む「風の音」で、そのことを強く感じました。
11月27日の日本経済新聞の社説「春秋」で、ムーンライダーズの話題が取りあげられたことを光山さんに教えていただきました。
まず「会社の寿命30年説」を挙げたうえで、ムーンライダーズは「時代を読む呼吸と変わり身の早さ」が神髄だとして、「長寿の秘訣は企業経営にも通じよう」と終わる記事。企業経営の視点からムーンライダーズの活動を見る内容が珍しいです。
枡野浩一「ショートソング」(→amazon.co.jp)は、作者の初の長編小説。
19歳の童貞と25歳のプレイボーイのそれぞれの視点から交互に語られる構成は、最初こそグルーヴを削いでいるように感じられましたが、読み進むにしたがってつながりのスムーズさを増していきます。
短歌と恋愛を軸にして物語は進み、終盤で「喪失」が登場することで物語はクライマックスに。そして、短歌がテーマになっていたからこその、目が覚めるようなラストを迎えます。同時に、この小説が短歌を作ること、ひいては物を書くことの意味をストレートに語っていることにも気づかされました。これはとても清々しい青春小説です。
作中に大量に引用されている短歌は、枡野浩一自身の作品もあれば他の歌人の作品もあります。登場人物別に短歌を振り分けるうまさも、作者ならではでしょう。
ムーンライダーズ「THE WORST OF MOONRIDERS」(→amazon.co.jp)は、1986年にリリースされた2枚組ライヴ盤の紙ジャケット仕様による再発盤。2003年発売の初回生産限定盤ですが、アンコール・プレスが発売中です。
見開きジャケットを再現した紙ジャケット仕様。ボーナス・トラックとして、12インチ・シングル「夏の日のオーガズム」の3曲を収録しています。解説は矢吹申彦、小倉エージ、能地祐子、小島智。
ムーンライダーズ「DON’T TRUST OVER THIRTY」(→amazon.co.jp)は、1986年のアルバムの紙ジャケット仕様による再発盤。2003年発売の初回生産限定盤ですが、アンコール・プレスが発売中です。
解説は小島智。このアルバムに収められた「9月の海はクラゲの海」は、僕がリアルタイムで最初に聴いたムーンライダーズの楽曲なので思い出深いです。
ムーンライダーズ「ANIMAL INDEX」(→amazon.co.jp)は、1985年のアルバムの紙ジャケット仕様による再発盤。2003年発売の初回生産限定盤ですが、アンコール・プレスが発売中です。
解説は小島智。ボーナス・トラックとして、ビデオ「Dream Materializer」からの音源4曲が収録されています。
ムーンライダーズ「アマチュア・アカデミー」(→amazon.co.jp)は、1984年のアルバムの紙ジャケット仕様による再発盤。初回生産限定です。
音源は、2004年12月にリリースされた「Amateur Academy 20th anniversary edition」(→amazon.co.jp)と同じマスタリング音源が使用されています。解説は小暮秀夫。
これは可能な限りオリジナルLPを再現したという仕様による再発盤なので、資料性を求める人には「Amateur Academy 20th anniversary edition」を探すことをおすすめします。
ムーンライダーズ「青空百景」(→amazon.co.jp)は、1982年のアルバムの再発盤。初回盤のみ紙ジャケット仕様です。デジタル・リマスタリングが施され、解説は岸野雄一が執筆しています。
ムーンライダーズ「マニア・マニエラ」(→amazon.co.jp)は、1982年のアルバムの再発盤。初回盤のみ紙ジャケット仕様です。
ムーンライダーズ史上でも屈指の完成度を誇る名盤にして、数奇な運命をたどることになったアルバム。デジタル・リマスタリングが施され、ボーナス・トラックとして「花咲く乙女よ穴を掘れ(Single Version)」を収録しています。解説は小田晶房が執筆。
ムーンライダーズ「カメラ=万年筆」(→amazon.co.jp)は、1980年の5作目の紙ジャケット仕様による再発盤。リマスタリングが施され、荒田光一、佐々木敦による解説、クラウン2代目ディレクターの国吉静治のインタビューをライナーに掲載しています。
ラストの「大都会交響楽」ではアナログ盤のループを再現。40分以上も続きます。
ムーンライダーズ「モダーン・ミュージック」(→amazon.co.jp)は、1979年の4作目の紙ジャケット仕様による再発盤。リマスタリングが施され、荒田光一、安田謙一による解説、クラウン2代目ディレクターの国吉静治のインタビューをライナーに掲載しています。