「AERA COMIC ニッポンのマンガ」(→amazon.co.jp)は、手塚治虫文化賞10周年記念に出版されたムック。権威主義的なのかな……と、一抹の不安とともに手に取りましたが、そんな雰囲気は希薄でした。これまでの大賞受賞者の紹介と彼らによる描き下ろしマンガを掲載しているほか、レポートや対談によって近年のマンガを巡る状況を解説しており、なかなか充実した内容です。
描き下ろしマンガの中でも異彩を放っているのは、やはり高野文子。折り紙で鶴を折るという行為を、柔らかな線と独特の間のコマ運びで描いているだけなのですが、それは読んでいて息が詰まるほど考え抜かれた表現に満ちているのです。
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