高橋幸宏「What,Me Worry?」(→amazon.co.jp)は、1982年の4枚目のソロ・アルバムの再発盤。初回盤のみ紙ジャケット仕様です。
YENレーベル発足後、最初のソロ・アルバムで、YMOの後期に近いサウンド。そして日本語詞による叙情的な楽曲も収録されるなど、楽曲のバラエティが前作より増しています。
再発盤には、ミニ・アルバム「ボク、大丈夫?」から3曲を追加収録。

高橋幸宏「ニウロマンティック ロマン神経症」(→amazon.co.jp)「What,Me Worry?」(→amazon.co.jp
)は、1981年の3作目のソロ・アルバムの再発盤。初回盤のみ紙ジャケット仕様です。
このアルファレコードでの最初のソロ・アルバムで聴けるのは、YMOの「BGM」と地続きのテクノ主体のサウンド。そして力強いビートに乗って、これまでよりもダウナーな世界を高橋幸宏は表現しはじめます。名曲「Drip Dry Eyes」も収録。
昆虫は決して得意な方ではないのですが、つい見てしまうのが、YouTubeにsigma1920さんがアップロードしている動画。他の昆虫を捕食するオオカマキリをはじめとして、淡々と昆虫や小動物をとらえた映像はなんともいえない魅力があります。
高橋幸宏「音楽殺人」(→amazon.co.jp)は、1980年のセカンド・ソロ・アルバムの再発盤。初回盤のみ紙ジャケット仕様です。
YMOに加入してからのソロ・アルバムで、サウンドは一気にテクノ〜ニュー・ウェイヴへ。時代の空気と呼応するかのような高揚感があるアルバムです。このテンションの高さは爽快。そして次第に緊張感を増していく終盤の構成も秀逸です。
高橋ユキヒロ「サラヴァ!」(→amazon.co.jp)は、1978年の最初のソロ・アルバムの再発盤。初回盤のみ紙ジャケット仕様です。
参加ミュージシャンが日本人ばかりとは思えないほど徹底されたフレンチ志向の洒落たサウンド。高橋幸宏のボーカルもまだ後ほど個性が固まっていません。その中でも「MOOD INDIGO」や「SUNSET」、「PRESENT」といった楽曲に、このアルバムにも参加している細野晴臣の同時代のサウンドと共通する感触がありました。
遠藤浩輝「EDEN 15―It’s an Endless World」第15巻(→amazon.co.jp)、相変わらずいいキャラクターの殺しっぷりです。その一方でストーリーは確実に進行していて、いよいよ終盤へと向かうことを予感させます。
鈴木志保「END&」(→amazon.co.jp)は自選単行本未収録作品集。描き下ろしの「END&」も収録しています。
ときにコマの概念をも超えてしまう独自のページ構成、そして紡がれていく切なくて壮大なストーリー。世界は残酷で広大で、しかし愛おしい。そんなテーマを描いた「ロータス1-2-3」と「たんぽぽ1-2-3」は、久しぶりに再読してもやはり感動的です。鈴木志保の作品のテーマ性とマンガ表現としての高度な洗練はもっと高く評価されてほしいと願わずにいられません。
それ以前に描かれた他の収録作品も、スタイリッシュな絵が尖ったセンスを感じさせます。
kasmir「○本の住人」第1巻(→amazon.co.jp)購入。
マニアックな趣味の兄をはじめとする愉快な人々に振り回されつつ暮らす女の子を主人公にした4コママンガ。可愛い絵柄と、それとは裏腹に思わぬ飛躍をみせるアイデアのギャグによるkasmirならではの世界を楽しめます。
「涼宮ハルヒの憂鬱 4」限定版(→amazon.co.jp)購入。
今回収録されているのは「涼宮ハルヒの退屈」と「ミステリックサイン」です。「出たとこBlogger: ▲涼宮ハルヒの憂鬱 DVD第4巻」によると、DVDでの追加シーンは少なめでした。特典映像は平野綾のポスター撮影風景。
サンディー&ザ・サンセッツ「VIVA LAVA LIVA」(→amazon.co.jp)は、1984年のベスト盤の再発盤。初回盤のみ紙ジャケット仕様です。
新曲「STICKY MUSIC」「WALK AWAY」とライヴ音源などで構成された内容。「STICKY MUSIC」はオーストラリアのチャートで8位を記録した楽曲です。
これだけ洗練されたロックのセンスと、アジア的な要素を持ちあわせたサンディー&ザ・サンセッツが、海外で大きくアピールしたことはよく理解できます。もちろん日本人にもアピールするでしょうから、まず手軽に1枚聴きたい方はこのベスト盤をどうぞ。
サンディー&ザ・サンセッツ「IMMIGRANTS」(→amazon.co.jp)は、1982年の「サンディー&ザ・サンセッツ」名義でのデビュー・アルバムの再発盤。初回盤のみ紙ジャケット仕様です。
日本的なメロディーやリズムを大胆に取り入れた「OPEN SESAMI」など、このバンドの個性が早速開花しています。さらに「JINJIROGEH〜THE CHUNK O'FUNK」など、このバンドならではのミクスチャーを展開。テクノ・ポップともニュー・ウェイヴとも一線を画す、非常に不思議なセンスのバンドになってきています。
サンセッツ「HEAT SCALE」(→amazon.co.jp)は、1981年のデビュー・アルバムの再発盤。初回盤のみ紙ジャケット仕様です。
プロデュースは細野晴臣。サンディーと久保田麻琴のボーカルの相性は実にいいです。ニュー・ウェーヴ色が濃厚ながら、「THE GREAT WALL」「GONG LOOP」「DHYANA PURA」のようなアジア的な楽曲もあり、この摩訶不思議なバンドの個性がしっかり誕生しています。
凝ったサウンド・プロダクションが生み出す雰囲気は暗めで、YMOの「テクノデリック」あたりに通じる感触もあります。そういえば同じ1981年の作品です。
サンディー「EATING PLEASURE」(→amazon.co.jp)は、1980年にリリースされたファースト・アルバムの再発盤。初回盤のみ紙ジャケット仕様です。
プロデュースは細野晴臣。21世紀に聴いても新鮮なテクノ・ロックです。後のパートナーとなる久保田麻琴も参加。高橋幸宏は名曲「DRIP DRY EYES」を提供しています。ハワイ音楽の要素も挿入されていますが、レゲエ色のほうが強いですね。
細野晴臣のカラーが強いので、YMOの「Absolute Ego Dance」が好きな人は買って損のないアルバムではないでしょうか。合いの手の入る「ALIVE」なんてまさにその路線です。
新井英樹「真説 ザ・ワールド・イズ・マイン」第5巻(→amazon.co.jp)購入。最終巻、クライマックスです。
久しぶりに再読しても、やはりモンが世界で受け入れられていく過程がいまひとつ理解できません。しかし、終盤の圧倒的なスケールには飲みこまれるものがあり、この作品の持つ力、新井英樹の熱情を再確認しました。
そして、「ザ・ワールド・イズ・マイン」」が「9.11」以前に描かれたという先見性には唸らされます。
「AERA COMIC ニッポンのマンガ」(→amazon.co.jp)は、手塚治虫文化賞10周年記念に出版されたムック。権威主義的なのかな……と、一抹の不安とともに手に取りましたが、そんな雰囲気は希薄でした。これまでの大賞受賞者の紹介と彼らによる描き下ろしマンガを掲載しているほか、レポートや対談によって近年のマンガを巡る状況を解説しており、なかなか充実した内容です。
描き下ろしマンガの中でも異彩を放っているのは、やはり高野文子。折り紙で鶴を折るという行為を、柔らかな線と独特の間のコマ運びで描いているだけなのですが、それは読んでいて息が詰まるほど考え抜かれた表現に満ちているのです。
asahi.comに「BMGジャパン、『iTunes・ストア』に曲提供」という記事が。
国内大手ではソニー・ミュージックエンタテインメントとワーナーミュージック・ジャパンが今のところ加わっていない。
現在、iTunes Storeのトップページでは、BMGジャパン所属のSEAMOやスガシカオがフィーチャーされています。
「文藝」2006年冬季号(→amazon.co.jp)は、「芥川賞受賞第一作」と銘打たれた綿矢りさの新作「夢を与える」を掲載しています。
相変わらず磨き上げられた日本語表現が続くので、読みはじめたときには息が詰まりそうになりました。なんとなく感じてそのまま忘れ去ってしまうような日常の感覚をすくいあげる手腕も変わらず冴えています。
そして物語がどこへ向かうのかと思いつつ読み進むと、これまでキャンパスを中心にしてきた綿矢りさの作品の舞台は遂にそこを出て芸能界へと場を移します。そして読んでいる途中で予感したように、これまでになく通俗的な展開を見せることになりました。しかし、芥川賞受賞後の綿矢りさ自身の環境も投影したと思われるこの大胆な飛翔ぶりは、賞賛に値するでしょう。
また、獲得と喪失、男女の関係、母娘の関係など、様々なテーマが重層的に入り組んでいる点でも、従来の綿矢りさの作品とは違った重みを感じさせます。
綿矢りさの「夢を与える」は、より踏みこんだ表現へと向かう彼女の姿を明確にし、新鮮な驚きをもたらしてくれました。