岡本真「これからホームページをつくる研究者のために ウェブから学術情報を発信する実践ガイド」(→amazon.co.jp)は、ACADEMIC RESOURCE GUIDEで研究者のサイトの紹介、批評を行なっている著者による単行本。
この本を読んでまず驚かされたのは、研究者がサイトを開設すると「ホームページなんかにかまけて」と同じ研究者に揶揄される現状があるという話です。この本は、そんな状況に置かれた研究者たちに対して、あえて完璧を目指すことをやめ、とりあえずできるところからサイトを作成していくことを提唱します。
どんなコンテンツをどんなスタイルで公開するかという問題について、この本は「基礎編」「応用編」「理想編」という3つを軸にしつつ、実際に開設されている研究者のサイトを270も紹介。あくまで研究者を対象とした内容ではあるものの、自分の持つコンテンツをインターネット上で公開して他者と情報共有したいすべての人にとって有益であると言えるでしょう。
また、終盤の「個人ホームページをつくる研究者のための10ヶ条」は、これまで幾度となく繰り返されてきたサイト運営を巡る論議に立脚しており、かつ妥当な内容です。この部分も研究者のみならず有益でしょう。
研究者のサイトには縁が薄い僕ですが、この本で知った「『テルコ・ビリチ』探索記」は非常に興味深いサイトであったことを付記しておきます。
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