韓東賢「チマ・チョゴリ制服の民族誌 その誕生と朝鮮学校の女性たち」(→amazon.co.jp)は、チマ・チョゴリが朝鮮学校の制服となった歴史を研究し、そこへ至るまでの女性たちの自発性、主体性をインタビューなどを通して丁寧に考察した本。祖国への帰国運動が盛り上がっていた時代のナショナリズムの高揚感もインタビューからは伝わってきます。
以前、著者の韓さんと朝鮮学校について話したとき、いかに自分が朝鮮学校について無知であるかを痛感させられました。チマ・チョゴリが制服となっているのは女子のみであること、そして近年は第二制服としてブレザーなどが採用されていることもこの本で知ったことです。そうした僕にとっては、この本に記されている、女性たちがエスニック・アイデンティティの表現としてチマ・チョゴリを選択していく過程は非常に興味深いものでした。
そしてこの本が、チマ・チョゴリの研究を通して、朝鮮人らしく生きることへのひとつの問いかけとなっていることも清々しく感じました。
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