大工哲弘&ちんどん通信社「ジンターランド」(→amazon.co.jp)は八重山と大阪のアーティストの共演作。八重山民謡とともにジンタを歌い続けてきた大工哲弘が、ジンタと同じ系譜に連なるチンドンと共演したのはまさに必然でしょう。
そして、チンドンで幕を開けるのかと思いきや、アフリカのコラを連想させる音色で彩られた「シャボン玉」で始まったので驚かされました。単純にジンタとチンドンを掛け合わせるというコンセプトではなく、様々な楽器で彩ることで、沖縄の新民謡、明治大正の俗謡、書生節、童謡などに新たな息吹を吹きこみ、また大工哲弘の唄もじっくり聴かせる構成になっています。
チンドンが前面に出た楽曲では哀愁が浮かぶ「あの町この町」、非チンドンの楽曲では唄い手としての大工哲弘の味がせつなさと結びついた「砂山」が特に印象的。様々な方法論の実践が、日本の古層を探究する大工哲弘をさらに前へと進めているアルバムです。
「ジンターランド」はオフノートで先行通信販売中。
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