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1年のまとめでもしようかなと思ったんですが、こんな私の生活の話しなんて面白くないので昨日見た(ように鮮明に覚えている)ライブの話しをしようと思います。

「アイドル戦国時代」とかいうつまんない言葉のせいで現場がすごくつまらないから早くバブルがはじけてしまえなんていう末法思想でどこにもなじめず、どこにも入れず、心汚く「女の子が理不尽な目にあう様」を面白がっている日々です。そんな私が「アイドル戦国時代」という言葉の意味を再認識といいましょうか、その言葉の意味っていうものを考えさせられたライブ、それがChu!☆Lipsの復活ライブその名も「第2回チキチキ チュップス&チュッパー夢のゆあーしょっく!?」でした。

 私はコンセプチュアルなものが大好きで、Chu!☆Lipsの徹底したアイドルとオタの恋愛の歌だけを歌うその徹底した幻想、それ単体でも好きなのですがそれに誰も共感っていうか入れ込んでないっていうか、騙されてないっていうかそういうチュッパーのこの交わらなさも含めてコンセプチュアルだなーって思っていました。オタがもちろんすごいのは後述するとしてもやっぱりあれくらいのサウンドクオリティとあれくらいの歌唱力とあれくらいのダンスパフォーマンス、すべてが過不足なくちょうどいい感じが、やっぱりがChu!☆Lipsっていいなあって私は思うのです。「ウルトラ☆メガトン☆大好き」がウルトラメガトン大好き。

 で、まあやっぱりチュッパーの皆さま方が本当にすごくて、このチュップス復活ライブは後ろの一段上から見ていたのですが、何度も「これ、戦争映画でみたことある」っていうシーンの連続でした。最前で負傷したのかオタにかかえられてなんとか後方までさがり、心配するオタに「俺は大丈夫だお前はいけ」と目で合図を送るだとか、人がただ山積み(組体操のピラミッドではない)になっているだけだとか、「永遠の0」にでも出てきそうなシーンばかりでした。それでも彼らが前へ行くにはやっぱり理由があるんだよな、って私も強く共感しました。
 そして「100万馬力のお年頃」で板の上に乗るいっしーが現れた瞬間がこのライブのハイライトといっても過言ではないほどの面白さで、これは本当にすごかった。このときの様子を宗像明将は「あの瞬間に俺はいっしーを支えたいと思った。いっしーの奴隷になりたいと思った。体が勝手に動いて板を支えにいっていた」と言うほどそのカリスマ性とか畏怖を覚えるというか、ああ、これが戦国武将に仕えたい、この人に天下を取らせたいそういう気持ちなんだなってことを私は身体で認識しました。

 私ってほら戦後民主主義のゆとり教育(前年度よりも学修範囲が削減されているという意味でのゆとり教育でいうと2011年まで30年間は学習範囲は縮小され続けていた)と愛知県の管理教育で自民党55年体制の申し子でヤンキー的なド田舎育ちじゃないですか。だから戦争なんてわからないし、ましてや武士の切腹とか人生50年とかそういうのどんなに言葉を費やされてもつまるところの理解ってできないですよ。でもそう思わせる人間がいるっていうこと、生まれながらに持っている人間がいて、その人に使えたいんだっていう気持ち、嫉妬とか僻みとかなくこの人は上のステージなんだって思う事があるんだってことを実体験として理解しました!

 あたりまえですけど、板を支えていると上でなにが起こっているのか分からないんですよ。見えないし。ただ重さでいっしーが落ちたってことは分かってすぐさま板を低くするんですよ。そしていっしーは何度落ちてもその板に乗るんです! けっこう頭からヤバい感じに落ちていったことも何度かあったんです。でもいっしーは何度も何度も板の上に乗り、そして立ち上がってパフォーマンスするんです。もうこれに憧れない理由がない。脊髄反射に近い尊敬の念が私の中に湧き上がるんです。そしてそれは板を支える一人ひとりもまた感じていたと思います。
 そう、ここが今この瞬間が戦国時代なんだって。自分が倒れてもこの人に天下を、上をとりたいというその気持ち。「あいつ目立ちやがって」とかいう嫉妬の気持ちがおこる気配もなくただこの人を輝かせたいと思う気持ちこれが戦国時代だと。この気持ちはモノノフどもには絶対に分からない。

 で、その将、いっしーがなにをしたかっていうとケチャパートで穿いていたスパッツを脱いでTバックのケツをアイドルに見せつけていたんです! ケツを! アイドルに! 見せつける、ただそれだけ!! 何もしない。微動だにしない。ただケツを突き出す! もうね、これが人の上に立つ人間ですよ。自分がたまに抱く万能感とかクソですよ。自分はただの観客でエキストラでゴミのような人間の欠片ですよ。だってできないもん、アイドルにケツを突き出すだけって。今こうして思い出していても指が震えるほど面白くておそろしいです。あれから見るライブのケチャパートで、「あのアイドルに僕がTバックのケツ突き出したらどんな顔するだろう?」としか考えられない。この直近に見たライブがクルミ・クロニクルだったんですけど絶対泣く。顔ぐしゃぐしゃにして泣くと思うと楽しい気持ちになります。

   と、いうわけで10年代最高のライブ、「第2回チキチキ チュップス&チュッパー夢のゆあーしょっく!?」が私にとっての現場納めです。すっごく納まりました。本当にありがとうございます。