baritonesax1208

Ich hasse dich
 もう本を読まないって決めたんだ。わからないことをわからないから教えてって聞けるように。自分の言葉で理想的な模範質問をしようなんて自意識はもうやめにした。だってそんなのかわいくないんだもん。大人になるつもりじゃなかったなんて子供みたいなこと言うつもりなかったけど、この国では20年経てば誰だって大人になるからつもりがなくても止められない。幼さは消えていく。若さは失われていく。テロメアは短くなっていく。私の終末時計を首からさげていたらそれはとっても新しいセクシー。重力と気圧の底で心がゆがんでくるのがわかる。経験とか経年で頭の中はからっぽ。楽しいことを楽しいとだけ受け止める遊びはなぜだかどんどんつまらなくなってきてやめたくなっちゃう。だから新しいことを探しているうちにどんどん自分がどうしようもなくバカでつまらないものになって走光性の虫のようになっていく。手が震えるくらいの喜びだとかもう胃液しかないのに吐き続けるくらいの期待とかシナプスが焼き切れるくらいの速度だとかそういう激しさはもうなくなって、それってなんかすっごく可哀想なことって思うの。血の気が引くような嬉しさは嬉しいんだけど本当に疲れる。疲れなくなった分だけ私は悪くなった。だから私は自分がまだ悪くないなって思うために好きでいようと思うんだ。こんなに素晴らしいものを好きだって思ってる私は思っているより悪くないってそう思うためだけに好きでいようと思うんだ。私には未来なんてないけど長く続く(であろう)人生は残ってる。どこまでもいく必要はないけれど行きたいところには行けると思うの。生きた化石みたいな矛盾する言葉みたいにじっと川底にいてたまに見る水面からの世界が素晴らしいものであるように。
これは冗談じゃなくてまじめな話ね。