baritonesax0906

 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を見てきました。

 そもそも新劇場版は、パチンコ新参や21世紀新参のヌルオタ相手にわかりやすくてシンジとアスカが最後は結ばれるハッピーエンドになるような話をちょちょっと作ってもう一儲け!程度だろうなとしか思っていませんでしたし、「序」を見ても、今のアニメーション技術ってすげー!いろんなとこいっぱいCGにしちまおうぜ!すげーかっけー!ビル楽しー!電車さいこー!くらいのことしかないと思っていました。やっぱ庵野秀明ってすごかったです。エヴァより新しいアニメがないとか言っちゃう老害だからなー、もう庵野だめだろとか思ってごめんなさい。本当にごめんなさい。面白かった。いや、面白かったんだよね。庵野秀明のロボットアニメに一生ついていこうと思いました。つまんない曲ばっかのダサイアルバムでアーティスト気取っちゃう小娘なんかと全然違う。エヴァは希望。

 まぁ私の綾波レイ(→参照「頭のおかしいのっちファン20万字インタビュー」)はもうおりませんが、心の中で生きています。今はそれでいい。「私にはなにもないもの」があるから。固有名詞というよりも概念を説明する形容詞に近いので不思議と悲しさはありません。

 で、前回からの疑問なのですがどうして第三新東京市には人が住んでいるのでしょうか?使徒がやられたときに盛大にまきちらされるあの液体はどう見ても血液っぽくて乾いたらいろんなところのつまりの原因になりそうなんですが。窓のサンの目詰まりがひどそう……。家が早く悪くなりそう。あと匂いも気になるし、なんていうか梅雨のときの湿気じゃないけどなんかあの使徒の体液の匂いが2、3日は残ってそうで洗濯物が臭いとかそういうものを超えていそう。あんな住みにくい街、既婚女性的にいやだ。










   たまごまごごはんさんに倣って綾波(になりたかった少女だったもの)による 綾波の綾波のための感想を書こうと思います。
 序のときから思っていたのですが、今回の作画の綾波がどうしても私の嫌いなタイプの綾波で、目がクリっとしすぎてるっていうか髪がフィギュアみたいっていうか子供っぽ過ぎるのに胸は従来どおりっていうか上手に描けているけど現在の萌え癖が強すぎる綾波なので最初から、綾波が「非常招集、先、行くから。」のときにスカートの下にレースがなかった時点から違和感があるのでいまさら料理作ろうがポカポカしようが気にならないわ。
 テレビ版だとひどかろうが大好きだろうがいろいろな綾波ができることになるけど、映画は一つの綾波しか出てこないので自分の綾波と違うと最後まで気に入らないままになってしまうので難しいですね。

 ちなみに私の大好きな綾波ベスト3は
第1位 笑えばいいと思うよ、DEATH&REBIRTH
私の大好きな綾波ベスト1
 綾波の微笑みが3パターンありますが、一番いいのはこの無駄に書き込まれたバージョンだと思います。でもこの前の目覚める綾波は好きじゃないんだなぁ。

  第2位 第1話で転倒するとこ
私の大好きな綾波ベスト2
 第壱話で初号機が勝手に動き出してシンジくんを守るというシーンをカットしてまで追加された素晴らしい綾波。DEATH編から初号機が勝手に動き出すというシーンがなくなっていたことに今気がつきました。新劇場版でもこのカットは健在でした。

第3位 そう、よかったわねの綾波
私の大好きな綾波ベスト3
 書き込めばいいってわけではなくて、これだけ書きこむ量も少なく、色も押さえ気味だけれどしっかり(私の)綾波を掴んでいる。

 このヲタは他にこんな綾波が気に入っています。

私の大好きな綾波 次点 私の大好きな綾波 次点 私の大好きな綾波 次点


 2007年9月の時点で「じゃあ例えばヱヴァンゲリヲン新劇場版で綾波レイが自分の存在をシンジやゲンドウやエヴァや人類補完計画でないもので確立してしまったら……」「どうなっちゃうんでしょう。10年この調子でしたから、想像できません。でもきっとそれはもう綾波ではないということで結論付けると思います。自分の中で。」という言葉がある意味預言的な意味を持ち合わせてしまったわけですが、結果として「綾波でない」でないとあっさり割り切ることができた、そんな自分が意外です。

 私、10年くらい思ってるんだけど、どうしてみんな綾波を感情を持った普通の女の子にしたがるんだろうね。お前ら全員綾波のことわかってなさすぎだろと。ちょっとここになおれと。綾波ってのは碇ユイのクローンでリリスの魂の入れ物にすぎない自我が湧いたように見えてもそれは結局「綾波の自我」なんかじゃないから。綾波はどこまでいっても空っぽで「私にはなにもないもの」だから!私の代わりはいるけど、なにもないもの!なにもない、それが綾波の全てじゃないのかと。綾波から感じ取られるシンジへのほのかな好意もそれは碇ユイの母性ですから!残念! 綾波の碇くんに味噌汁作ってあげたいっていう気持ちも息子が最近お父さんと上手くいってないみたいっていう母親の気遣いだから。
 だからシンジくんが綾波を助けたシーンで感動的!素敵!なんていってるやつらの気がしれないね。あれってシンジくんがまだ母親離れできてないっていうシーンでしょうが!家族という枠でコミュニケーションをとれないと他人というステージに進めないという考え方の上で煮詰まっていたシンジくんが新しくなって男らしくなったと見せかけてもそれは家族だけの話で、本当の戦いはここからでしょうと。完全な他人のアスカ(とかマリとか)と向き合えてこそシンジくんは大人になるってことのはずだよ。
 そんな綾波を私は愛していたので、新劇場版は本当に「新」なので綾波が別のものの
 さて、私は13年前、「笑えばいいと思うよ」の意味がわかりませんでした。と、いうのも「(基本的には私、碇指令が好きなんだけど、息子もまんざらでねぇな。って思い始めた)こういうとき、どういう顔すればいいのかわからないの」かと思っていたからです。その後に読んだ漫画で「どんな顔したらいいのかわからない。ほんとはうれしいはずなのにね」というところで、理解しました。おせぇ!まぁそんな感じなので自分がなにか見落としてるとこがあるんじゃないかと思って漫画もチェックしています。綾波がシンジくんと触れて暖かいと言うのなんかぽかぽかの原型っぽいなとか。(だからQではゲンドウがATフィールドでパパパパっと銃弾を弾くかもね!)
 で、綾波が味噌汁とか言い出したときには5巻の紅茶をいれようとする綾波を思い出しました。紅茶が味噌汁になろうがまぁいいか。大前提として綾波は形あるなにかを生み出す存在じゃないからさ、作る行為をすることは間違いなんだけど。にしてもどんな具を入れようとするとあんなに手を切るんだよ!ちなみにシンジくんが綾波に出した味噌汁は豆腐とワカメ。豆腐切るだけであんなに手が切れちゃうってそれもうリストカットに近いから。手を切ることに主題を置いているから。
 私は個人的に綾波が作っていたのは味噌汁ではなく、なにかおかず的なものだというのを支持しています。食事会だって言ってるんだから食べるものであってスープじゃないでしょ。この結果はQの上映あたりにどっかが「綾波の味噌汁」とかいう商品を出すのでわかると思います。そういう商品が生まれること自体がバカ。自分で作ってなんぼでしょうが。カップラーメンでにんにくラーメンチャーシュー抜きの気分味わってんじゃねぇよ。ラーメン屋で頼んでこそだろうが。ばーかばーか!

 エヴァの新劇場版の企画が5年前とかだったら許せないと言ってすごい勢いでいろいろしていたんじゃないかなって思います。いろいろ。ぽかぽかとか言い出す綾波なんて綾波じゃねえよって叫びながら新宿を練り歩いたりとか。そう考えると10年の間に私が変わったのかなって思ったんでけど、たぶん違って、10年の間にもうこれ以上ないくらい自分の中でエヴァが煮詰まって煮詰まって人に出せるようなものでなくなったんだなって。人がどう思うかとか関係ない境地なんだなと。面白かったら人に薦めるとか意見を共有するとか一般的な評価が気になるとかそういうのもういいからっていう感じ。完全な自己完結。あと、怒りの矛先が21世紀新参とかパチンコ新参に向かっているんだってとこ。
 この前渋谷で前を歩くリア充カップル(男が頭の悪そうな金髪で女が頭の悪そうな茶髪)がエヴァの話をしていたんですよ。「加地さんがシンジくんを説得するところ超感動するよねー」「あれは名シーンだよね。ゲキアツ」「劇場版の量産型がすっごくグロいよね」「魂のルフランとか歌うとみんな知ってるから今さらっていうか、劇場版の補完のシーンの英語の歌とかいいよねー」「新しいのはアスカが違うんでしょ」「シンジくんが『綾波、こい!』って叫んでもう超感動!」みたいな。もうね、早く死ねと思いました。今すぐ歩道から車道に飛び出して神話になればいいのにと思いました。私の差してる傘が頭に刺さってロボトミーになればいいのにとか思いました。全財産を奉げてすぐに死ねと思いました。お前らエヴァのなにをわかってるのかと。テレビ版をYouTubeで見た気になってるんだろう。毎週毎週深夜の再放送を楽しみにして、録画しているものを早起き(毎週土曜は朝5時起床でした)して見るとかそういうことしてねぇだろ。テレビ版25話のちらりと映るミサトさんとリツコさんの死体を見て悶々としたことねぇだろ。ビデオが発売されて新作カットに興奮して、映画楽しみだなーって本当にワクワクしたりしてねぇだろ。春エヴァの期待感を半年我慢して見た夏エヴァの快感と苦痛を知っているのかと。綾波の乳首の色のRGB値がわかるのかと。お前らそれで「ちょっとオタク要素もあるギークな私」とか言っちゃうのかよ。燃える!今すぐ燃えて灰になってどこか飛ばされていけ!

 そんな感じでやっぱ私の綾波は世界一だな!